【香港2019年10月4日PR Newswire=共同通信JBN】
*行政長官の林鄭月娥氏、呂志和博士ら名誉来賓が出席し、3人の受賞者に授与
よりよい世界の構築に励む人々と組織の際立った業績を表彰するLUI Che Woo Prize-世界文明賞は2019年10月3日夜、香港コンベンション&エキジビションセンターで恒例の授賞式を行った。
2019年LUI Che Woo Prizeの受賞3者は、持続可能性賞(Sustainability Prize)のThe Nature Conservancy(ネイチャー・コンサーバンシー)、福祉改善賞(Welfare Betterment Prize)のジェニファー・A・ダウドナ(Jennifer A. Doudna)博士、積極的活力賞(Positive Energy Prize)のファン・ジンシ(Fan Jinshi)氏である。
授賞式典には、香港特別行政区行政長官の林鄭月娥(キャリー・ラム)氏、中国人民政治協商会議第13期全国委員会の董建華副主席、中央政府駐香港連絡弁公室次長のタン・ティエニウ博士、中国人民政治協商会議港澳台僑委員会のホァン・ランファ副主任、中国外交部駐香港特別行政区特派員公署特派員の楊義瑞氏、中央人民政府駐香港連絡弁公室副主任のタン・ティエニウ教授、LUI Che Woo Prizeの創設者で評議員会・賞評議会会長の呂志和博士、賞推薦委員会委員長のローレンス・J・ロー教授ら名誉来賓が出席した。LUI Che Woo Prize運営組織の他の尊敬されるメンバーも出席した。
賞の創設者である呂志和博士は授賞式典で有意義な言葉を共有し「数年前、『持続する静けさと共通の調和』という私の信念に基づいてLUI Che Woo Prizeを創設した。全ての人がもっと優しくなり思いやりを持つことで内なる平和を追求し、世界が与えるものを共に大切にすることができるよう願う。受賞者が努力により達成した業績がこの賞への私のビジョンに合致するものだと知り、ただ幸せを感じるばかりだ」と語った。
林鄭月娥氏も式典のあいさつで今年の受賞者に祝意を表し「私がLUI Che Woo Prize授賞式に参加するのは3回連続である。この式典に参加して呂博士のビジョンがどれほど素晴らしく実現しているのかを見るのは名誉であり喜びである。また、目的と情熱をもってより大きな善に見事に貢献する人々をみなさんと一緒に祝福するのは栄誉でもある」と述べた。
▽2019年LUI Che Woo Prizeの受賞者
2019年持続可能性賞を受賞したのはネイチャー・コンサーバンシーである。土地と水の保護に専念するグローバルな非営利環境組織であるネイチャー・コンサーバンシーは、多数の異なる組織や個人と協力し、気候変動、水不足、食糧難、その他の保全の課題に取り組んでいる。そのネットワークは100万人超の会員と6大陸に及び、世界で最も有効で広範な環境団体の1つである。ネイチャー・コンサーバンシーは香港で、教育イニシアチブを通じて将来の環境リーダーを育成している。
ネイチャー・コンサーバンシーのサリー・ジュエル最高経営責任者は組織を代表して賞を受け、「呂博士に私の心からの謝意を表したい。世界をより良い場所にするためのあなたの献身に」と述べ、「変革は可能だ。しかし、それには勇気とコミットメント、そして何よりリーダーシップが必要だ。同僚と私は、香港とアジア太平洋地域の全体が世界をより持続可能な未来へ導くことができると信じている」と付け加えた。
2019年福祉改善賞を受賞したのはジェニファー・A・ダウドナ博士である。博士は、動植物細胞の遺伝物質の追加、除去あるいは変更を実現した画期的なゲノム編集技術であるCRISPR-Cas9の共同発明者である。ダウドナ博士の研究は、何百万人もの人々に希望を与え、人類の福祉向上のための広範な応用が可能である。CRISPR-Cas9は嚢胞性線維症、鎌状赤血球貧血症、そしてHIVやがんなどの疾患の治療や予防の可能性を持ち、気候変動への耐性とより高い栄養価を持つ植物の遺伝子操作に役立つ可能性があることから、世界有数の極めて大きな発見と呼ばれている。
授賞式でジェニファー・A・ダウドナ博士は賞を授与され「より調和した世界を構築するという呂志和博士の積極的なメッセージとわれわれの集団的な取り組みは、健康、幸福、将来の成功をさらに向上させることができる。今夜はわれわれのアプローチと活動そのものが、どのようにしてよりよい未来を実現することに役立っているのかを考える機会である」と語った。
2019年の積極的活力賞を受賞したのはファン・ジンシ氏である。社会的、文化的、財政的の数え切れない苦難を経験しながら積極的な活力を拡散し、揺るがない決意を明確に示したファン氏は、中国・敦煌の莫高窟に56年を捧げてきた。この意義深い文化遺産は、世界で最も重要な仏教文化のコレクションと歴史的工芸品を擁する。この研究と保護へのファン氏の決然とした献身はこの遺跡そのものだけでなく、より広い世界の莫高窟に対する理解に恩恵をもたらした。デジタル保存と広範な普及活動への同氏の多大な貢献は、文化保護の新たな基準を設定した。
ファン氏は3日夜、自身で賞を受け、「敦煌の莫高窟を保護、研究、推進することは大変名誉なことだ。困難だが意義深いこの仕事は、私の生涯にわたる献身のみならず将来の世代による継続的な貢献に値する」と述べた。
▽ダンスで積極的な活力と調和を拡散
授賞式の来賓は、Taiwan First Deaf Dance Groupと地元のタレントによる特別公演を楽しんだ。舞踊団の創設者でリードダンサーのリン・チンラン氏は先天的に重度の難聴を抱えていたが、障害に自分を定義させなかった。リン氏は舞踊芸術に一途に取り組み、数々の困難を克服しプロのダンサーになり自身の舞踊団を創設し、聴覚障害を持つダンサーが自身を表現するためのクリエーティブなプラットフォームを提供している。他の人々がそれぞれの夢を追求するようエンパワーする著名なスポークスウーマンであるリン・チンラン氏は、同氏の決意を通して無限の積極的活力を実証する。
高解像写真とビデオは以下を参照。
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LUI Che Woo Prizeの詳細は公式ウェブサイトwww.luiprize.org を参照。
▽LUI Che Woo Prizeについて
呂志和博士により2015年に創設された「LUI Che Woo Prize-世界文明賞」は世界文明を発展させ、人々が調和した世界を構築するよう啓発するための国際的で分野横断的な賞である。この革新的な賞は毎年開催され、その目的は優れた貢献を行っている世界中の個人や組織を表彰し、栄誉を授けることを目指し、世界の持続可能な開発、人類の福祉の改善、積極的な生活態度の推進と積極的活力の強化という3つの目標を奨励することである。
各受賞者はそれぞれ現金2000万香港ドル(256万米ドル相当)の賞金、認定書、トロフィーを受け取る。各賞は、1人の個人ないし1つの組織である単一の受領者に授与される。
LUI Che Woo Prizeは香港で組み込まれた保証契約による有限責任の慈善企業であるLUI Che Woo Prize Limitedによって管理・運営されている。詳細はwww.luiprize.org を参照。
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ソース:LUI Che Woo Prize Limited