【香港2019年8月19日PR Newswire=共同通信JBN】
LUI Che Woo Prize-世界文明賞は31日、3人の2019年受賞者を発表した。より良い世界に向けた世界文明の促進で際立った業績が表彰されたのは次の受賞者である:
2019年LUI Che Woo Prize受賞者発表の記者会見は、LUI Che Woo Prize賞評議会の創設者兼会長である呂志和博士が主催し、評議会メンバーで教授のモーゼス・チェン・モーチ博士と賞推薦委員会会長のローレンス・J・ロー教授が同博士と同席した。
2019年持続可能性賞を受賞したのはネイチャー・コンサーバンシーである。グローバルな非営利環境組織で、「すべての生命が依存する土地と水を保護する」という使命を持つ。ネイチャー・コンサーバンシーは、例えば気候変動といった自然界で最も大きくて重要な課題に集団的に取り組むために異なった社会部門を結集する。ネイチャー・コンサーバンシーは最先端テクノロジー、提携と方針を通して保護を促進し、より長期的な成果を達成する。ネイチャー・コンサーバンシーは1951年の創立から400人超の科学者と100万人超の会員からの支援を受け、その保護の取り組みは広く6大陸72カ国に及んでいる。
香港では、ネイチャー・コンサーバンシーは教育活動を通して香港の77校、400人以上の学生に影響を与えており、将来の環境リーダーを育成、支援している。
ネイチャー・コンサーバンシーのサリー・ジュエル最高経営責任者(CEO)は「私と仲間たちがLUI Che Woo Prizeの持続可能性賞を受賞したことは大変な名誉である。人々と自然が繁栄する世界を創出することは非常に大きな課題であり、ネイチャー・コンサーバンシーはわれわれの取り組みへの、今回の信任投票に感謝している。この受賞は、すべての生命が依存する土地と水を保護するというわれわれの使命を達成する努力に強いモメンタムを与えるだろう」と述べた。
2019年福祉改善賞を受賞したのはジェニファー・A・ダウドナ博士である。米国人生化学者のダウドナ博士は革命的なゲノム編集技術であるCRISPR-Cas9の共同発明者で、動植物細胞の遺伝物質の追加、除去あるいは変更を実現した。CRISPR-Cas9は従来のどんなゲノム編集ツールより安価でより精密であり、世界有数の極めて大きな発見と呼ばれている。CRISPR-Cas9は嚢胞性線維症、鎌状赤血球症のような遺伝性疾患、並びに、がん、心臓疾患、HIVといった複雑な疾患の治療や予防の鍵となる可能性がある。このテクノロジーは気候変動への耐性を持った植物や、より高い栄養価を持つ農作物の遺伝子操作に役立つ可能性もある。ヒトの福祉向上のための応用の可能性は非常に大きく、ダウドナ博士の取り組みは、既に世界の何百万人もの人々に希望を与えてきた。
ダウドナ博士は「CRISPR-Cas9テクノロジーを評価するLUI Che Woo Prizeを受賞することは喜ばしい。このような国際的な栄誉は、世界の人々の福祉を発展させる化学の進歩を刺激し、サポートする。私の学生、同僚、協力者を代表して、今回の受賞ならびにCRISPR技術の責任ある使用というわれわれの社会のニーズを明確に示したこの機会に感謝する」と述べた。
2019年の積極的活力賞を受賞したのはファン・ジンシ氏である。ファン・ジンシ氏は中国・敦煌の莫高窟の研究と保護への献身から「敦煌の娘」というニックネームを得た。莫高窟は世界で最も重要な仏教文化のコレクションの1つを擁する意義深い文化遺産である。女性はその分野ではごく少数派だが、同氏は多くの社会的・財政的な困難を克服し、56年にわたる取り組みを見事に継続した。それにより、この重要な文化的財宝に関する考古学的・歴史的な理解を大きく前進させた。同氏の主要な貢献であるデジタル保護と広範な普及活動は成功する文化保護の新しい基準を定義した。失敗、苦難、逆境に直面する中であっても、同氏の積極的な活力と揺るぎない決意は多くの人々を勇気付けた。
ファン・ジンシ氏は「LUI Che Woo Prizeを受賞したのは大変な名誉である。莫高窟に関する私の長年の取り組みは私のためだけでなく、むしろこの固有の遺産に具現化された荘厳な文化、芸術と歴史への畏敬として行われた。私のLUI Che Woo Prizeの積極的活力賞の受賞により、われわれが共有する遺産と世界の人々との結び付きの重要性について、すべての人がより深く考えてくれることを望んでいる」と述べた。
LUI Che Woo Prize賞評議会の創設者兼会長である呂志和博士は「2019年LUI Che Woo Prizeの3人の受賞者をそろって祝福し、紹介することは大きな名誉である。各受賞者は持続可能性を高め、人類の福祉を向上し、積極的な活力を促進するという世界文明に極めて大きな貢献をした。受賞者を心から祝福するとともに、協調的な取り組みによって素晴らしい受賞者を表彰する手助けをしてくれた賞評議会、賞推薦委員会、選考委員会にも心から感謝する。われわれは共に、善意の種をまく取り組みに出発し、より良い明日を築くことを支援するためにLUI Che Woo Prizeの国際的プラットフォームを使うだろう」と述べた。
2019年LUI Che Woo Prizeの授賞式は2019年10月3日に開催される予定で、ネイチャー・コンサーバンシーの代表者、ジェニファー・A・ダウドナ博士、ファン・ジンシ氏はそれぞれの賞を正式に受賞する。
また、2020年LUI Che Woo Prizeに向けた候補指名期間は今年9月に開始される。大学、学術機関、専門的組織の責任者を含む1000人以上の指名者(ノミネーター)に招請状を発送する。指名(ノミネーション)は人種、宗教、国籍(個人の場合)、所在地(組織の場合)に関わりなく検討される。
マルチメディア資料は下記リンクでダウンロードを。
https://www.webcargo.net/l/pYIDYgM6UY/
▽LUI Che Woo Prizeについて
呂志和博士により2015年に創設された「LUI Che Woo Prize-世界文明賞」は世界文明を発展させ、人々が調和した世界を構築するよう啓発するための国際的で分野横断的な賞である。この革新的な賞は毎年開催され、その目的は優れた貢献を行っている世界中の個人や組織を表彰し、栄誉を授けることを目指し、世界の持続可能な開発、人類の福祉の改善、積極的な生活態度の推進と積極的活力の強化という3つの目標を奨励することである。
各受賞者はそれぞれ現金賞金2000万香港ドル(256万米ドル相当)、認定書、トロフィーを受け取る。各賞は、1人の個人ないし1つの組織である単一の受領者に授与される。
LUI Che Woo Prizeは香港で組み込まれた保証契約による有限責任の慈善企業であるLUI Che Woo Prize Limitedによって管理・運営されている。
詳細な情報はwww.luiprize.org を参照。
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ソース:LUI Che Woo Prize