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成都ハイテク区で開発の中国ロボットが大学入試の数学に挑戦

Chengdu High-tech Industrial Development Zone
2017-06-09 15:56 1961

【成都(中国)2017年6月9日PRNewswire=共同通信JBN】Googleのアルファ碁に続いて、新たな人工知能(AI)が登場した。成都ハイテク産業開発区(成都ハイテク区、Chengdu Hi-tech Zone)にある科学技術企業Chengdu Zhunxingyunxue Technology Co., Ltd.がAIシステム「AI-MATHS」を開発した。試験ロボットとしてAI-MATHSは6月7日に、2017年中国大学入学試験(CEE)の数学問題に挑戦した。この試験ロボットは清華大学のビッグデータ、AI、自然言語認識を含む最先端技術に基づき、その中核に自動質疑応答システムを備えている。

試験ロボットは6月7日午後、部屋に単独でとどまり、外部ネットワークから遮断され、専門要員らの監視下に置かれた。電子ペーパーの問題を読み終わると、内部サーバーを通じて計算を始め、やがて解答を出した。AI-MATHSは多数の試験答案を2時間で完了し、教師らが答案を採点した。AI-MATHSの成績は北京のCEE文系模擬試験の数学を22分で105点、次いで文系のCEE全国統一試験IIを10分で100点だった。

AI-MATHSロボット計画は中国の863計画の「Super Brain Plan」に導かれている。清華大学のリン・フイ氏がZhunxingyunxueの最高経営責任者(CEO)を務めている。リン氏によると、AI-MATHSは小規模の訓練を施され、素早く解答するためにチームは問題の数を増やした。AI-MATHSは現在、500件の試験、全体で1万2000の問題に対応する。この後、AI-MATHSは大規模な訓練と他分野の学習能力も含む適応拡大能力のテストを受ける。将来的には、AI-MATHSは教育分野に限らず、金融、医療、輸送などの領域にも取り組む。

同社の発展はソフトウエア開発、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、ネットワーキング、インテリジェント製造を含む成都ハイテク区に集まったAI基盤業界や、同区の強固な人材環境にも強く支えられていると、リン・フイ氏は述べた。

ソース:Chengdu High-tech Industrial Development Zone

ソース: Chengdu High-tech Industrial Development Zone