【ソウル2013年10月23日PRN】韓国に保存されている8万枚の板版に彫られた仏教経典、八万大蔵経(Tripitaka Koreana)の公式英文表記を韓国語に変更するよう、ネチズン(ネット上の市民)グループがキャンペーンを始めた。
八万大蔵経は現存する仏教典としては最も広範なものとみなされており、韓国語ではPalman Daejanggyeongなどと呼ばれ、教典が保存されている陜川郡の海印寺はユネスコの世界文化遺産に登録されている。
グループは21日、地元のインターネットポータルサイト、Daumのブレティンボードサイト「Agora」上に請願書を公開、文化遺産当局に公式英語表記として「Goryeo Daejanggyeong(高麗大蔵経)」ないしは「Palman Daejanggyeong(八万大蔵経)」と変更するべきだ、と要求した。請願書への署名は開始当日の21日に100人を超えた。
グループは、現在の英語表記が韓国の仏教典の価値を過小評価するもので、インドの三蔵経(サンスクリット語でtriは数字の3、pitakaは籠)より包括的で完全な仏教典である実態を反映していない、と主張している。
Tripitakaは仏教で伝統的に使われてきた用語で仏教の教えの3つのカテゴリーを示している-「経」(スートラはブッダの説教)、「律」(ヴィナーヤは規律、道徳)、「論」(アビダルマは注釈、解説)である。
英文表記の変更を求める動きは、同じような意見が2013年大蔵経祭典の関連行事として今月開催された国際シンポジウムでも出された。ソウルから354キロ南にある陜川で45日間にわたって開催されている祭典は韓国の文化資産に対する世界の関心を注目させる目的でオープンした。
韓国のネチズンはまた、ユネスコの文化遺産リストが通常は地元の人々が話す言葉で表記されるのに、今回はその伝統が守られなかった例外的な名称表記だったことも指摘している。
海印寺と同寺の所在地である慶尚南道政府、大蔵経祭典組織委員会は、オンライン請願書の署名者が多数になれば中央政府に働きかけて、正式にユネスコに対し名称表記の変更を要求することを検討する、としている。
Paeng Sunhwa
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ソース:2013 Tripitaka Koreana Festival Organizing Committee