【ハノーバー(ドイツ)2022年9月21日PR Newswire=共同通信JBN】新エネルギー革新技術で世界をリードするCATLは、9月20-25日にドイツ・ハノーバーで開催されるIAA TRANSPORTATION 2022で最先端の技術と製品ポートフォリオを展示する。
CATLの商用アプリケーション製品には、長いバッテリー寿命と熱安定性を備えたLFPバッテリーシステムが装備されており、温度適応性の優れた性能を提供し、バッテリーのエネルギー密度を増大させ、その結果、車両のペイロードを増やす最新のCTP(Cell to Pack)テクノロジーを提供する。革新的なバッテリー技術にサポートされ、展示会で呼び物にされているCATLの製品ポートフォリオは、バス、重量トラック、物流、船舶、建設機械などフルシナリオ商用アプリケーションをカバーし、高エネルギー消費、長時間の稼働、振動、ほこり、泥水、時には極端な温度などの過酷な環境の典型的な課題に対処し、輸送の電化を促進する。
更新されたモジュールとパックソリューション
モジュールとパックレベルの製品の更新は、今年のCATLの展示会出展の焦点である。CATLは展示会で、フラッグシップ製品である228Ahの高エネルギー密度セルを搭載する高エネルギー密度パックを紹介する。 CATLのCTP技術でサポートされているこのパックは、91%の統合効率と160WH/kgのシステムエネルギー密度を誇っている。ほぼすべてのシナリオに適用できるこのパックは、商用車の顧客に好評を博しており、これまで200万超の高エネルギー密度パックが世界中の55超の国・地域に出荷されている。
CATLは、高エネルギー密度パックに基づきイノベーションの勢いを維持し、Gen-4 Innovative PackとModule to Vehicle (MTV)の2つの次世代製品を開発した。最新のLFPおよびCTP技術を装備したGen-4 Innovative Packは、重量エネルギー密度の7%の増加と22%の体積エネルギー密度の増加を誇り、広範囲のアプリケーションシナリオに適用可能である。特にeバスの高エネルギー密度バッテリーの市場需要を満たすため、CATLはMTVを開発し、モジュールを車両に直接統合し、175WH/kgのシステムエネルギー密度を達成し、車両の利用スペースを40%増やす。さらに、ハイエンドモジュールは、車両の屋根に統合できるため、最大の安全性を提供し、それにより冠水被害ないし衝突による熱暴走から車両を保護する。
長いサービス寿命とそれによってもたらされる経済的利益は、顧客が関心を持つもう1つの重要な要因である。CATLの新しく導入されたLong Service Life Packは、バスや大型トラックなどの長期的要件を備えたアプリケーション向けに特別に設計されており、10年または8000サイクルの保証を提供している。その超強度ボックス構造の設計とLFP化学により、鉱業エリアを含む厳しい労働条件でさえ使用可能である。さらに、垂直に配置された熱管理構造の設計により、熱交換面積が3倍増加するため、加熱・断熱性性能が大幅に向上している。
閉鎖された環境で動作するフォークリフト、ゴルフカート、空港設備などの低電圧アプリケーション向けに、CATLは幅広い温度範囲 (マイナス摂氏35度から摂氏65度)で動作可能なLow-Voltage Platform Module(低電圧プラットフォームモジュール)を展開した。
CATLはこれらの製品に加え、素材システムに関するイノベーションを続けており、ナトリウムイオンバッテリーと2つの急速充電製品を発売開始した。CATLの第1世代ナトリウムイオンバッテリーセルのエネルギー密度は最大160Wh/kgに達し、同社は自動車メーカーやエネルギー貯蔵プロバイダーとのナトリウムイオンバッテリーの商用化における協力を開始し、 2023年までの暫定産業チェーン設立を目指している。BEVとPHEVの両方で使用可能な119Ahセルは、超電子ネットワークと高速イオンリング技術のサポートにより、室温で15分間で80%の充電を保証し、等方性グラファイト技術によって強化されている28Ahセルは6Cの高速充電と10Cの再充電を実現している。
革新的ビジネスモデル
CATLは2022年1月、革新的なモジュラーバッテリースワップソリューションEVOGOを発表した。車両とバッテリーの分離に基づき、CATLはバッテリーを共有製品と見なし、市場にまったく新しい体験を創出している。顧客は、さまざまな範囲の要件を満たすため、車両用に1つないし複数のブロックを自由に選択することができる。一方、これはBEVプラットフォームで開発されたほとんどの乗用車と物流車両と互換性がある。
CATLはまた、大型トラック用のバッテリー交換ソリューションを発売開始し、大型トラック用の標準バッテリー交換キャビネットを開発した。これにより、顧客は走行距離のさまざまな要件に応じて電力容量を柔軟に選択することができ、大型トラックの運用効率を大幅に向上させることができる。
CATLのOverseas Commercial ApplicationのLi Xiaoning執行プレジデントは「当社は持続可能かつ強力なソリューションで、輸送革命を再び前進させる。当社が、次世代技術を搭載した商用アプリケーション向けの最新のオールラウンドソリューションにより、十分なエネルギーで業界を持続的かつ安全に発展させ、輸送の電化とエネルギー移行への当社のコミットメントを表すことができると確信している」と語った。
CATLは9月20-25日にハノーバーのDeutsche Messeのホール20、ブースB02でIAA Transportationの展示を行う。