【寧徳(中国)2022年8月30日PR Newswire=共同通信JBN】CATLとSERESは8月27日、「Qilin(麒麟)」バッテリーがAITOの新モデルに搭載されることを共同で発表した。両社は、AITOの全モデルにCATLのEVバッテリーを搭載することなどを盛り込んだ5年間の長期戦略的協力協定を締結した。
今回の戦略的協力関係の締結は、2021年に締結した両社のパートナーシップを全面的に更新するものだ。CATLの第3世代CTP技術として、AITO新型車で使用されるQilinバッテリーは、バッテリーシステムにおいて世界最高の統合レベルを示している。記録的な体積利用効率72%と1キログラム当たり最大255Wh/kgのエネルギー密度で、1000kmを超える走行距離を達成する能力がある。さらに、先駆的なラージサーフェス・セル冷却技術の採用により、Qilinは5分のホットスタート、10分の急速充電をサポートする。Qilinを搭載したモデルは、走行距離を10%伸ばし、距離、急速充電、安全性、ライフサイクル、効率、低温性能の総合的な向上を達成することができる。
ファーウェイ(Huawei、華為技術)のエグゼクティブディレクターであり、コンシューマー・ビジネスグループ最高経営責任者(CEO)兼インテリジェント・オートモーティブ・ソリューション・ビジネスユニット最高経営責任者(CEO)であるRichard Yu氏は「高い製品品質、良好な消費者体験、優れたサービスが、AITOモデルが消費者にとって魅力的である主な理由だ。ファーウェイ、SERES、CATLは、革新的な技術と高品質な製品の創造に取り組んでおり、今後も革新を続け、最もパワフルで最先端の技術をAITOモデルに導入し、消費者に真のスマートドライブ体験を提供していく」と述べた。
SERESのZhang Xinghai創業者兼会長は「CATLは革新的技術のグローバルリーダーであり、その技術的な強みと量産経験は誰の目にも明らかだ。SERESの洗練された新エネルギー技術とインテリジェント生産における優れた能力に支えられ、ファーウェイのICT産業における先端技術と、CATLの最新のQilinバッテリーによって後押しされたAITOの新モデルは、顧客に独自の運転体験を提供するだろうと信じている」と述べた。
CATLの創業者兼会長のRobin Zeng博士は「長期の戦略的協力契約の締結は、最先端のトラクションバッテリー技術を活用し、グローバルなハイエンド自動車ブランドを構築するパートナーを支援するという当社の決意を示すものだ。同時に、われわれの共同の努力によってインテリジェントな電気自動車の時代を成功させるという確信も示している」と述べた。
CATLは、Qilinバッテリーを発売してから、同バッテリーを搭載した量産モデルを発表するまでわずか65日しかかかっておらず、長距離走行、超高速充電、高い安全性を持つバッテリー製品に対する市場や顧客の需要に対するCATLのコミットメントを象徴している。これは、インテリジェントな電気自動車の開発における新たなマイルストーンであり、これにより電気自動車への移行は加速するだろう。