CATLとZEEKRが期間5年の戦略的協力協定を締結、Qilinバッテリーの第1陣がZEEKRモデルの動力源に

【寧徳（中国）2022年8月30日PR Newswire＝共同通信JBN】8月27日、Contemporary Amperex Technology Co., Limited（CATL）とZEEKRの両社は共同で、ZEEKRが量産型「Qilin（麒麟）」バッテリーを動力源とする初の自動車ブランドになると発表した。ZEEKR 009は世界初のQilinバッテリーを内蔵する自動車となり、ZEEKR 001は走行距離1000キロのQilinバッテリーを搭載する世界初のモデルとなる。両社は期間5年の戦略的協力協定を締結し、密接な協力をベースにして新エネルギー産業の技術の発展を促進するため、供給と需要の協力関係を強化することに合意した。

QilinバッテリーはCATLの第3世代CTP技術をベースにしている。過去最高の体積利用効率72%と、最大1キログラム当たり255Wh/kgのエネルギー密度により、現時点で世界最高のシステム集積水準を達成し、1000kmを超える走行距離の実現を可能にしている。さらに先駆的なラージサーフェス・セル冷却技術の採用により、Qilinは5分のホットスタート、10分の急速充電をサポートする。同じ化学システムと同じパックサイズで、4680電池よりも13％多くの電力を供給でき、走行距離、急速充電、安全性、耐用年数、効率、低温性能の全面的な向上を実現する。

Qilinバッテリーは市場の需要とユーザー体験を念頭に置いており、オープンで優れたSustainable Experience Architecture （SAE）のサポートによってエネルギー効率をフルに発揮することが可能で、真の完全電動運転ソリューションを提供する。Qilin搭載のモデルは、顧客を電気自動車（EV）電池の走行距離や充電、安全性への心配から解き放ち、顧客が快適な運転体験を楽しむことを実現する。

ZEEKRのAn Conghui最高経営責任者（CEO）は「Qilin搭載のZEEKR 009は2023年第1四半期に顧客に納車され、ZEEKR 001のQilinエディションは2023年第2四半期に出荷される予定である。世界をリードするSEAと最先端のQilinバッテリーにサポートされ、われわれは顧客に完璧な運転の楽しみを提供することができるようになる」と語った。

CATL創業者兼会長のRobin Zeng博士は「協力してソリューションを提供するという原則を守りながら、われわれは自動車メーカーが優れたEV電池技術とソリューションによって世界的なハイエンド自動車ブランドを構築できるように努めており、それによって世界のeモビリティーへの移行を促進していく」と語った。

Qilinバッテリーの発表後、CATLがこのバッテリー搭載の量産モデルを公表するまで65日しかかかっていない。これは市場と顧客からの長い走行距離、超高速充電、高度に安全なバッテリー製品への需要に対するCATLの取り組みを象徴している。これはまた、インテリジェント電気自動車の開発における新たなマイルストーンであり、電気自動車への転換を加速していく。

ソース：Contemporary Amperex Technology Co., Ltd.