omniture

CATLのドイツ工場が電池セル製造の認可取得

CATL
2022-04-07 14:17 2011

【アルンシュタット(ドイツ)2022年4月7日 PR Newswire=共同通信JBN】CATLにとって中国国外での初のプラントとなるContemporary Amperex Technology Thuringia GmbH (CATT)が4月4日、ドイツのテューリンゲン州から電池セル生産新工場の操業開始に関する2回目の部分認可を取得した。パンデミックにもかかわらず、CATLの国際的な事業展開の拡大に大きなマイルストーンとなる。


 


 エアフルタークロイツ工業地区にあるCATTで行われたセレモニーで、テューリンゲン州政府のAnja Siegesmund環境・エネルギー・自然保護相とWolfgang Tiefensee経済相が、CATLのMatthias Zentgraf欧州担当社長に年間8GWhの初期生産力を認可する証書を手渡した。

ドイツで初の電池工場でもある新工場の建設は最終段階に入って機械の据え付けが本格化しており、20022年末までに最初のセルが組み立てラインを離れる予定である。

Zentgraf社長は「CATTは緊急に必要とされているエネルギー転換に向けた基本的な推進力を提供する。『Made in Germany』の電池製造の認可を受ける最初の企業になれてうれしい」と語り、認可手続きでの当局との協力は模範的だったと付け加えた。

Siegesmund氏によると、ドイツでは現在、イーモビリティー(電動)に大きな弾みがついており、テューリンゲン州も生産段階から持続可能性と自然保護に取り組む企業を必要としている。

Tiefensee氏は「テューリンゲンにとって、CATTは過去数十年で最も重要な産業投資の1つだ。同時に、CATLの最初の納入企業の数社がこの地域周辺に立地していることから、このプロジェクトは『Battery Valley Thuringia(バッテリーバレー・テューリンゲン)』出現の最初の火付け役になり得る」と述べた。

CATTは2つの建物で構成される。他社から買収した既存の建物であるG1では、セルをモジュールに組み立て、CATTが新設したG2でセルを生産する。4日の認可では、G2でのセルの生産を許可した。

クリーンルームと技術的清浄度、恒常的湿度を備えた工場は、チップ工場とほぼ同じように複雑である。同時に、持続可能性を生み出すため、工場は建物の屋上に設置した太陽光パネルで電力の一部を賄う。

CATLは2019年にドイツ工場を起工し、2022年末までにセルの生産を開始する予定である。これにより、ドイツ国内で計1500人の雇用が創出される。

CATLは総額18億ユーロの投資で、将来的には14GWhの生産力を実現し、ドイツ国内で2000人の雇用を生み出す計画である。

ドイツの中心部に位置する工場は、ドイツの大手自動車メーカーに高品質な商品とサービスを提供する態勢を整え、欧州のイーモビリティーとエネルギー転換を促進する。

ソース: CATL