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米カリフォルニア州ランカスター市と日本の浪江町の両首長が日本の水素閣僚会議で歴史的なコミットメントを確認

City of Lancaster, California
2021-10-12 07:00 1592

【ランカスター(米カリフォルニア州)2021年10月12日PR Newswire=共同通信JBN】今年の全国水素デーは、4日(月曜)の水素閣僚会議から始まる国際水素コミュニティーの興奮と進歩の1週間を締めくくった。この閣僚会議は一般的に水素の進歩のための国際舞台を提供するが、今年は地方レベルのコミットメントがこの不可欠なエネルギー資源の重要性の高まりを強調した。冒頭のあいさつで、日本の広瀬直経済産業審議官は、カリフォルニア州ランカスター市と日本の浪江町という地球の反対側にある2つの都市に対し、世界で初めて地方レベルでの水素イノベーションの推進で連携することについて祝辞を述べた。ランカスター市のレックス・パリス(R. Rex Parris)市長と浪江町の吉田数博(Kazuhiro Yoshida)町長は共に2021年の閣僚会議に出席し、歴史的なコミットメントを確認するとともに、地方自治体レベルでクリーン水素技術を進歩させるための「スマート姉妹都市(Smart Sister Cities)」イニシアチブのプロモーションを行った。

Lancaster, CA, Mayor R. Rex Parris, talks about the importance of municipal commitments to hydrogen-based economies at Japan’s 2021 Hydrogen Energy Ministerial.
Lancaster, CA, Mayor R. Rex Parris, talks about the importance of municipal commitments to hydrogen-based economies at Japan’s 2021 Hydrogen Energy Ministerial.

ランカスター市のレックス・パリス市長は「ランカスター市と浪江町は、水素を源とするパートナーシップを構築した最初の都市であるが、最後ではないことを願っている。私たちは、世界中の地方自治体が排出量の削減と地球の救済に向けた「スマート姉妹都市」運動に参加するよう強く訴える」と語った。

ランカスター市と浪江町は共に地方自治体のクリーンエネルギー・イノベーションの先駆者である。パリス市長は10年以上前にランカスター市のクリーンエネルギー移行を開始し、同市独自のクリーンエネルギー公益事業会社を開設し、2019年には太陽エネルギーへの投資を通じてランカスター市に世界初の「ネットゼロ」都市の称号をもたらした。現在、ランカスター市は、水素を完全利用する最初の米国の都市になることを目指しており、グリーン水素製造および嫌気性消化プラントを受け入れるとともに、市庁舎を水素燃料のみで動作するように移行させている。この将来を見据えたビジョンは、電気バスメーカーのBYD、世界初の集中型太陽光発電・水素製造企業であるHeliogen、嫌気性消化のイノベーターであるHitachi Zosen Inova、水素ガス化企業のSGH2を含む業界リーダーから、数十億ドルに上る投資、雇用、税金をランカスター市に引き寄せている。

浪江町の吉田数博町長は、水素イノベーションを利用して開発と発展を推進するというこのビジョンを共有している。このフォーラムで町長は「都市は水素の製造、貯蔵、流通、利用を促進するため、独自の資源を利用することに焦点を合わせる」と述べ、都市はまた「経済開発と社会発展を促進するロードマップを追求する」と付け加えた。浪江町は、2011年の福島での原子力災害の惨状から抜け出し、世界初の水素都市として自らを再建、再構築した。同町は2020年に当時、世界最大の太陽光発電・水素製造施設を開設し、極めて信頼できる水素の供給を確保しており、これは2021年の東京オリンピックの永遠の炎に電力を供給するためにも使われた。

今後10年以内にオリンピックがランカスター市の玄関先にやって来る中で、ロサンゼルス郡スーパーバイザーのKathryn Barger氏は、オリンピックで水素の新しい発見の場所を構築するよう同市に提案した。同氏は7月の両都市の水素覚書(MOU)署名イベントで「ランカスター市が2028年のロサンゼルス・オリンピックに水素を供給することができたら素晴らしいのではないか」と述べた。

カリフォルニア25区のMike Garcia米下院議員を含む他の当局者は、これらの先駆的都市の世界的な影響に注目している。同議員は「ランカスター市と日本の福島県の浪江町が輸送と電気のクリーンエネルギー源としての水素の促進に献身する「姉妹都市」となったことを評価したい。このパートナーシップがランカスター市、CA-25(カリフォルニア25区)、カリフォルニア州、そして世界に何をもたらすかを見るのを楽しみにしている」と述べた。

これらの地方の取り組みは桁外れの影響を及ぼしているが、ランカスター市のパリス市長は、米国と日本の政府は変化を引き起こすつもりなら、水素インフラストラクチャーへの投資を通じて「スマート姉妹都市」ビジョンをサポートするべきであると表明した。市長は「私たちは水素イノベーションの道を主導していることを誇りに思っているが、気候変動は、私たちだけで解決できる問題ではない。差し迫った気候絶滅に対処するには、あらゆるレベルの政策決定者の投資、関与、協力が必要である」と語った。

この意見には、ランカスター市にHydrogen Master Plan(水素基本計画)について助言するHitachi Zosen InovaのSenior Project Developer(上席プロジェクト開発者)であるLex Heslin氏も同調した。「これらの都市は細かいレベルで変化に影響を及ぼす独自の立場にある。他の地方および国の政府機関は、学界、研究団体、民間部門と共に、イノベーションと変化に向け、都市に投資し、この重要なプラットフォームを拡大するために、私たちができる全てのことを行うべきである」

Namie, Japan, Mayor Yoshida holds a signed partnership declaration in person as Lancaster, CA, Mayor Parris holds the corresponding document online.
Namie, Japan, Mayor Yoshida holds a signed partnership declaration in person as Lancaster, CA, Mayor Parris holds the corresponding document online.

Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1655579/Lancaster_CA_Mayor_R_Rex_Parris.jpg?p=medium600

Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1655580/Namie_Japan_Mayor_Yoshida.jpg?p=medium600

ソース: City of Lancaster, California