【ランカスター(米カリフォルニア州)2022年5月10日PR Newswire=共同通信JBN】米カリフォルニア州ランカスター市は9日、日本の山口県を本拠地とする研究開発(R&D)、太陽光発電所、環境機器、半導体、水素技術・水素エネルギーソリューションの世界的リーダーChoshu Industries Corp. of America(CICA、長州産業アメリカ)との提携を発表した。提携では当初、コンテナ輸送式の水素生産・補給設備「SHiPS(シップス、ソーラー水素i(アイ)パワーステーション)」と定置式燃料電池発電機「MizTomo(ミズトモ)」を市のGreen Energy Microgrid(GEM)に組み込むことを目指す。
ランカスターのR. Rex Parris市長は「ランカスター市は米国で最初の水素都市になる目標を発表して以来、着実に進展させ、本日、このビジョンの次の段階に入る。市のGEMシステムで長州産業と提携することは非常に喜ばしい。提携は、このシステムの太陽光・電池機能に、すべてが長州の先進的人工知能が動かす水素の重要要素を加える」と語った。
「SHiPS」「MizTomo」両システムの導入は、ランカスターと長州の提携の最初のプロジェクトである。これらのシステムは、市の水素機能を他の分野にも広げることができる。長州とランカスターは商業的利用者に水素を供給し、市の保有車両目標を支える新たな機会を探る。Parris市長は「ランカスターは全市有車を水素動力にする米国で最初の都市になることにコミットしている。われわれはランカスター市有の現有乗用車をガソリン車のリース契約が切れると、新たな水素自動車に入れ替える計画だ」と述べた。さらに、ランカスターは複数の水素補給施設事業者と、乗用車・重量車用の補給施設ネットワークの開発に取り組んでいる。
提携契約の調印式は日本の武藤顕(Akira Muto)在ロサンゼルス総領事公邸で開催され、CICAのSean Chigusa最高経営責任者(CEO)が出席、日本の経済産業省再生可能エネルギー担当Tadashi Mogi氏、JETROロサンゼルス事務所のNorihiko Saekiエグゼクティブディレクター、Hitachi Zosen InovaのLex Heslinシニアプロジェクトデベロッパー、Toyota Motor North AmericaのTakehito Yokooシニアエグゼクティブエンジニア、カリフォルニア州のEmily Desai国際問題・通商デピュティーディレクターらがあいさつした。
Parris氏は共和党所属で市長5期目。この10年で最先端の環境技術企業から20億ドルを上回る投資を誘致してランカスターを再生可能エネルギーのリーダーに変容させた。投資企業には電気バスメーカーのBYD、集光型太陽エネルギーから水素を発生させるHeliogen、古紙をガス化して水素を取り出すSGH2、有機廃棄物を再生天然ガスと水素に転換するHitachi Zosen Inova(HZI)などがある。市は、住民が低価格で地元の再生可能エネルギーを選べる独自の公益事業Lancaster Choice Energyも開始した。
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