【寧徳(中国)2021年9月29日PR Newswire=共同通信JBN】
*最先端の製造技術とリアルタイムかつインテリジェントなエネルギー効率の最適化・管理が特長のCATLの寧徳工場に、電池製造拠点として初の認定
Contemporary Amperex Technology Co., Limited(CATL)は、同社の寧徳工場が世界経済フォーラム(WEF)から「グローバル・ライトハウス工場」に認定され、WEFの「グローバル・ライトハウス・ネットワーク(GLN、Global Lighthouse Network)」に加わる初の電池製造拠点となったと発表した。
CATLが21の新たな世界のライトハウスの1つになったのを受け、WEFはCATLの製造競争力について以下のように述べた。「製造プロセスの複雑化と高い製品品質要求に直面しているCATLは、人工知能、高度な分析、エッジ/クラウドコンピューティングを活用して労働生産性を75%向上させ、エネルギー消費量を年間10%削減しながら、1セルあたり1.7秒の速度で10億分の1の不良品率を3年間で達成した」
GLNは、イノベーションを通じて次世代レベルの効率性と持続可能性を推進している、世界をリードする製造企業のコミュニティーである。「グローバル・ライトハウス工場」認定は、人工知能やビッグデータ解析などの第4次産業革命(4IR)技術を活用し、環境面の責務を果たしつつ、効率性と競争力の大幅な向上、ビジネスモデルの変革、収益性の高い成長を達成した製造業のリーダーに与えられる。
▽テラワット・アワー(TWh)時代の高品質製品向け最先端製造技術
高効率と高品質の提供は競争力の核である。CATLは、人工知能やビッグデータなどの最先端技術を活用して、高品質の電池製品をより高速かつ極めて複雑な技術プロセスで生産する究極の製造システムを開発した。
ビッグデータ解析とAIアルゴリズムによって可能になった、モデルベースのスマートプロセス制御とマルチモダリティのインテリジェント検査システムを全処理段階で使用することで、CATLは不良品率をPPM(百万分の一)レベルからPPB(十億分の一)レベルまで改善した。
▽持続可能なバリューチェーンのためのインテリジェントなエネルギー管理
CATLは、採掘、原材料の供給、製造、使用からリサイクルに至るまで、システム全体を通じた電池製造のカーボンフットプリントを追跡することで、電池製造の二酸化炭素排出量をさらに削減するインテリジェントな資源・エネルギー管理プラットフォームを開発、より持続可能なバリューチェーンをつくり上げた。
*太陽光発電、風力発電、水力発電、原子力発電などのクリーンなエネルギー源から生み出されるクリーン電力の利用。
*主要機器のエネルギー消費量のリアルタイムデータを生産戦略で分析し、最も効率的なエネルギーソリューションを設計。
*工場をひとまとめにした一元的管理の実現。
*年間の単位エネルギー消費を10%、二酸化炭素排出量を57%(kg/kWh)削減。
WEFの「高度な製造およびバリューチェーンづくり(Shaping the Advanced Manufacturing and Value Chains)」の責任者Francisco Betti氏は「環境への影響に対する世界的な関心の高まりで、持続可能性は事業を維持していく必須条件となった。こうした新たなライトハウス企業は、製造業で4IR技術の潜在力を現実のものにすることで、企業は事業活動において新たなレベルの持続可能性を引き出し、事業の競争力を高めると同時に、環境への責務を果たし、結果としてよりクリーンで持続可能な未来につながるウィン・ウィン・ソリューションを見出していけることをはっきり示している」と語った。
CATLは、寧徳工場のほか、世界に8つの電池製造拠点を設立しており、そのうち初の海外工場はドイツにある。ライトハウス認定を受けたCATLは、高品質で効率的かつ持続可能なグローバル製造ネットワークづくりのため、ライトハウスの経験を広め、グローバルなカーボンニュートラル目標の達成に貢献する態勢を整えている。
▽CATLについて
Contemporary Amperex Technology Co., Limited(CATL)は、新エネルギー技術イノベーションのグローバルリーダーで、世界中の新エネルギー活用向けの最高のソリューションとサービスの提供に取り組んでいる。同社は2018年6月、深セン証券取引所に証券コード300750で上場した。SNE Researchによると、2020年のCATLのEV電池消費量は4年連続で世界第1位だった。CATLは、世界中のOEMパートナーからも広く認められている。最新式の電池と再生可能エネルギーが生み出す高効率電力システムを搭載した固定および移動エネルギーシステムで化石燃料を代替させるという目標を達成し、電化とインテリジェント化で市場アプリケーションの統合イノベーションを促すため、CATLは電池化学システム、構造システム、製造システム、ビジネスモデルの4つの側面から引き続きイノベーションを進めている。
詳細については、http://www.catl.com を参照。