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バイアーが世界初のMIMO対応シングルチップ「XRR」RFICを発表、48個の送受信器とオンチップ処理機能を内蔵

Vayyar
2021-05-19 19:00 1647

ADASARAS、自動運転システムに向けて設計されたバイアーのXRRチップは0300mの範囲を検知可能な唯一のシングルチップ4Dイメージングレーダー。高解像度の点群データと業界屈指の広い視野を誇り、大幅なコスト削減にも貢献。

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イスラエル、テルアビブ, 2021年5月19日 /PRNewswire/ -- 4Dイメージングレーダー技術の市場を牽引するバイアー(Vayyar)が、世界初となるマルチレンジ「XRR」チップを発表しました。このチップは乗用車、トラック、オートバイでの使用を想定しており、単一のRFICで0〜300mの範囲をカバーします。MIMO(多入力・多出力)の48アンテナアレイを内蔵した最先端プラットフォームが、これまでにない高精度なレーダーイメージングを実行します。安全に関する様々な用途に対応し、外部プロセッサを必要としません。

 

バイアーのXRRチップはAEC-Q100およびASIL-Bに準拠し、業界随一の検知範囲、解像度、処理能力を誇ります。極めて広い視野と豊富な4D点群データにより、シングルチッププラットフォームの常識を打ち破る多機能性を備え、先進運転支援システム(ADAS)、アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム(ARAS)、自動運転システムへの応用が可能です。このプラットフォームを採用すれば、高価な車両センサーを複数使用する必要がなくなり、コスト低減と簡素化につながる上、ハードウェアやソフトウェア、消費電力、配線を削減し、システム統合のための作業負荷も軽減されます。

マルチレンジのXRRチップは0〜300mの範囲をカバーし、中央分離帯、縁石、駐車車両といった静的な障害物を識別します。また、様々な交通弱者、走行車両、その他の危険も識別します。駐車場などで低速走行する場合は、XRRチップの超短距離レーダー(uSRR)と短距離レーダー(SRR)の機能が高度な駐車支援を可能とし、車両の周囲に歩行者がいないか、障害物がないかをスキャンします。公道では中距離レーダー(MRR)と長距離レーダー(LRR)の機能が、ADASおよび自動運転の様々なシステムで役立ちます。例えば、レーンチェンジアシスト(LCA)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、ブラインドスポット検知(BSD)、前方/後方衝突警告(FCW/RCW)、クロストラフィックアラート(CTA)、自動緊急ブレーキ(AEB)などへの応用が考えられます。

「バイアーのXRRチップは他に類のないマルチレンジ性能が特長であり、このチップによってコスト削減と簡素化を実現し、どのような車両でも手頃な価格でハイエンドの安全性を達成することを目指しています」とバイアーの自動車部門統括責任者であるイアン・ポカミエン氏は語ります。「1つのチップに48個の送受信器を内蔵し、最適なパフォーマンスを実現する処理能力を備えつつ、コスト効率とコンパクトなフォームファクタも維持しています」

XRRチップを2つ搭載するだけで、ユーロNCAPの安全性評価で33ポイントを獲得でき、ADASに用いられる従来のセンサー10個以上をXRRチップ2個に置き換えることができます。バイアーが提供するこのプラットフォームは、2023年からユーロNCAPに採用されるADAS関連の9つの要件に対応しています。歩行者と自転車とオートバイを保護し、安全性能において最大限の評価を獲得可能です。

各種カメラ、一般的なレーダー、LIDARなどと異なり、バイアーの4Dイメージングレーダーはシングルチッププラットフォームでかつてないほどの多機能に対応し、検知範囲が広く高解像度、ロバスト性に優れ、価格も手頃です。また、XRRチップは交通量の多さや周囲の暗さに影響されることなく、霧などの悪条件下でもリアルタイムで4D検知を行い、多数のオブジェクトを同時に識別し、追跡します。

各自動車メーカーが運転者と乗員を守るために懸命の努力を続ける中、バイアーのマルチレンジXRRチップがADAS、ARAS、自動運転の在り方を再定義し、すべての車両で最大限の安全性確保を可能とします。

バイアー・イメージング社(自動車分野)について

バイアーのインテリジェントセンサーは、車載グレードの4Dイメージングレーダー技術を用い、車内とADASの包括的な安全性を確保します。4Dとは、動作、時間、速度を捉える能力を意味します。このセンサーの核となるのが、最大48個の送受信器を内蔵し、超高解像度を誇る高性能レーダーオンチップです。バイアーが開発したシングルチップレーダーモジュールは60GHz帯と79GHz帯を使用し、超広角をカバーできるため検知範囲が非常に広く、車両のセンサー数を大幅に削減できます。車内と車両周囲をくまなく監視しつつ、複数の検知対象や物体を追跡します。バイアーの技術は多機能で低価格、量産も可能です。レーダーベースのプラットフォームはロバスト性に優れ、道路状況に左右されず、ユーザーのプライバシーも守ります。バイアーは今よりさらに安全な世界を目指し、小型で低価格で幅広い用途に対応する次世代センサー技術の開発を継続していきます。

補足情報

従来のレーダーソリューションは2〜3個の送信アンテナと3〜4個の受信アンテナという構成ですが、4Dイメージングレーダーは、MIMO(多入力・多出力)の48アンテナアレイを活用して周囲状況の高解像度マッピングを可能とします。データリッチな点群データ出力と、方位角・仰角両方における非常に広い視野とを組み合わせ、抜群の精度で検知と追跡を行い、車両の前後の安全を最大限に確保するセンサーです。

Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1512873/vayyar.jpg?p=medium600  
Video - https://www.youtube.com/watch?v=ekNoORbhpqs

VAYYAR RELEASES WORLD’S FIRST MIMO SINGLE-CHIP “XRR” RFIC WITH 48 TRANSCEIVERS AND ON-CHIP PROCESSING
VAYYAR RELEASES WORLD’S FIRST MIMO SINGLE-CHIP “XRR” RFIC WITH 48 TRANSCEIVERS AND ON-CHIP PROCESSING

 

 

 

 

ソース: Vayyar