【プロビデンス(米ロードアイランド州)2021年2月19日PR Newswire=共同通信JBN】EpiVax, Inc.(EpiVax)は18日、高反応、低コストで入手しやすい次世代インフルエンザワクチンの開発を目的とする欧州連合(EU)、インド、米国の官民研究開発組織のパートナーシップ、INDIGOコンソーシアム(EUとインドが資金提供)への参加を発表した。
Amsterdam Institute for Global Health and Development(アムステルダム・グローバルヘルス開発研究所、AIGHD)のRemko van Leeuwen博士(INDIGOの主任研究員)が率いるINDIGOコンソーシアムは、革新的なインフルエンザワクチンのコンセプトを探求することによってこの目標を達成する計画である。同グループは、免疫原性を高めた新しい組み換えHA、強力なアジュバント(抗原性補強剤)、無針皮内パッチによる送達という3つの最先端要素の組み合わせにより、新たな季節性(AおよびB)や鳥インフルエンザ(H7N9およびH5N1)ワクチンの製造を目指す。同コンソーシアムは前臨床免疫原性と安全性を示すことで、この手法の有効性を立証し、第1相臨床試験用のワクチンを用意するGMP製造を目指す。
EpiVaxは、この取り組みにコンピューターワクチン学の専門知識を応用し(マサチューセッツ大学医学大学院のCelia Schiffer博士と協力して)独自の免疫情報学アプローチと構造モデリング手法を組み合わせ、季節性および流行性の組み換えHAワクチン候補に含める最適化抗原を設計する。これらの新規抗原は、制御性T細胞(Treg)の誘導を回避し、広く反応する季節性インフルエンザHA特有の記憶CD4+ T細胞の漸増を促進し、野生型HAへの自然感染でできる可能性のある中和抗体エピトープを維持しつつ、防御抗体反応を高めるために、EpiVaxの研究者たちによって精密に設計される。この作業は、iVAXツールキットに含まれているEpiMatrix、ClustiMer、JanusMatrixなど同社独自の免疫情報学ツールを使用して行われる。この手法は、EpiVaxがジョージア大学(UGA)のTed Ross博士と共同で実施したH7N9免疫工学作業の成功で有効性が立証されている。
EpiVaxは抗原設計の初期段階を担当し、その後、組み換え抗原の開発のためのExpreS2ion Biotechnologiesに最適化配列を提供する。組み換え抗原はフランス国立保健医学研究所(Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale、INSERM)に送られ、そこで、Jagadeesh Bayry博士が率いる研究者たちがヒトドナー材料およびヒト化マウスのような高度な実験モデルで最適化された抗原をテストし、ワクチン候補の前臨床免疫原性と安全性を証明する。
EpiVaxワクチン研究部長のLenny Moise博士は「INDIGOコンソーシアムに参加できて喜んでいる。EpiVaxは20年以上にわたってコンピューターワクチン学の研究分野の先頭に立ち、ワクチン抗原設計を向上させる革新的技術を突き止めており、より安全で効果的なインフルエンザワクチンの追求に当社の専門知識を活用できることを楽しみにしている」と語った。
▽EpiVaxについて
EpiVaxは、T細胞エピトープ予測、免疫調節、迅速なワクチン設計の専門知識を有するバイオテクノロジー企業である。EpiVaxの治療薬・ワクチン用の免疫原性スクリーニングツールキット、ISPRIおよびiVAXは、世界中の著名企業の研究推進のために採用されている。
EpiVaxの詳しい情報はwww.epivax.com を参照。
▽報道関係問い合わせ先
Katie Porter
Business Development Manager
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