【香港2020年7月27日PR Newswire=共同通信JBN】2020年7月25日、中国の長征4B運搬ロケットが大原衛星発射センターからの打ち上げに成功し、「Lobster Eye X-ray Explorer」と名付けられた宇宙探査衛星の軌道投入にも成功を収めた。「Lobster Eye X-ray Explore」はロブスターアイ・オプティクス(甲殻類の目を模した光学系)で焦点を結ぶX線技術を採用した世界初の宇宙探査衛星である。Hong Kong Aerospace Technology Group, Ltd.(HKATG、香港航天科技集団)をはじめとした設計・開発プロセスへのすべての参加者は協力し、基礎研究、工学技術とフルチェーンで体系的な研究開発作業を遂行するアプリケーションを一新した。これは天文学、深宇宙探査、宇宙遠隔測定などで中国独自のイノベーション能力を強化することに大きく寄与することになった。
この衛星により、中国と香港は商用宇宙モデルによる宇宙探査の協力で初の成功を収めた。HKATGは香港初の商用宇宙企業として、衛星の技術実証や研究開発に深く関与した。この衛星の打ち上げ成功は、重要な軌道上の「技術検証衛星」として「ゴールデン・バウヒニア」衛星群の展開と実行に向けて確固とした技術基盤と工学の蓄積を築いたものである。また、それは中国本土と香港の宇宙計画における協力、ならびに香港宇宙産業の発展でのマイルストーンである。
世界の航空宇宙産業は2030年ごろには約1兆米ドルに達すると予想されることから、同産業は全く新しい将来の経済成長分野だ。香港初の商用航空宇宙企業として設立されたHKATGは2019年11月、国際宇宙航空連盟(International Astronautical Federation)に認定されて香港初の企業会員になった。
この衛星計画の実施が成功することは、香港の航空宇宙産業の発展における新たな始まりを記すものになる。HKATGは技術検証の成功に続き、「ゴールデン・バウヒニア」衛生群を迅速に展開して運用する計画で、最近ではChina Great Wall Industry Corporationとの戦略的な提携契約に調印した。その目的は「ゴールデン・バウヒニア」低軌道衛星群シリーズのシステム設計、衛星の設計、開発、試験、打ち上げ、軌道上での引き渡しなどを共同で開発することである。2021年に段階的な完成を迎えると、大湾区の11都市群をカバーする24時間の準即時動的監視システムが形成されて大湾区で初となるインテリジェント都市管理基礎データの運用が始まり、大湾区向けの地域商用化サービスが開始される。
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ソース:Hong Kong Aerospace Technology Group