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メルクは改良型CRISPRゲノム編集法で初の米国特許を取得

Merck
2019-02-19 21:00 1690

【ダルムシュタット(ドイツ)2019年2月19日PR Newswire=共同通信JBN】

*Proxy-CRISPR技術はゲノム編集を改良し、研究の新たな可能性を高めるソリューションを提供する

*アクセス困難な領域のゲノムを組み換え、ゲノム領域の拡大に資する

大手科学・技術企業でゲノム編集のリーダーであるメルク(Merck)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2377318-1&h=43383947&u=http%3A%2F%2Fwww.merckgroup.com%2F&a=Merck )は20日、米国特許商標庁が同社のproxy-CRISPR技術に対する特許申請を許可する正式な通知を出したと発表した。

Merck has been granted 13 CRISPR-related patents worldwide.
Merck has been granted 13 CRISPR-related patents worldwide.

メルクのウディット・バトラ取締役兼ライフサイエンス事業部門最高経営責任者(CEO)は「これはCRISPRの初の米国特許であり、CRISPR技術の大手イノベーターとして、この強力なツールの可能性を最大限に引き出すため、責任感と倫理観を持って、世界中の科学者との協力を継続していく。これは米国の研究者にとって素晴らしいニュースだ。彼らは、医薬品開発を加速させるより多くの遺伝子編集オプションを手にしたからだ」と語った。

メルクのproxy-CRISPRは、DNA組み換えのためにゲノムを切開することで、CRISPRをより効率的、柔軟かつ特異的にする新しいゲノム編集技術である。

この技術は、科学者がアクセス困難な領域のゲノムを組み替えるのに役立つ。

今回の米国特許は、メルクにとって世界で13番目のCRISPR特許である。同社のCRISPR特許ポートフォリオには、オーストラリア、カナダ、欧州、シンガポール、中国、イスラエル、および韓国で付与された特許が含まれる。これらの特許は、基礎的かつ代替的なゲノム編集法を網羅するCRISPR関連技術に関するものである。

proxy-CRISPR法を展開するため、2つのCRISPRシステムは互いに近接してゲノムを標的とし、連携するよう設計されている。1つのCRISPRシステムがブロッキングクロマチンタンパク質を押しのけて領域の「ドア」を開き、他方がそれを通り抜けて組み換えの正確な位置を見つける。結果的に組み換えには2つのCRISPR結合事象が必要となるため、proxy-CRISPR法は個々のCRISPRシステムの特異性を2倍にすることが可能になる。

メルクは、オーストラリア、カナダ、欧州で、CRISPRペアニッカーゼ技術(染色体配列の反対側の鎖を切断して二本鎖切断を行う)の特許を取得している。メルクのCRISPR統合技術(真核細胞配列の染色体切断とDNA配列の挿入)は、オーストラリア、カナダ、欧州、シンガポール、中国、イスラエル、韓国で特許を取得している。メルクは、あらゆる分野でその特許ポートフォリオ全てに使用許可を与えている。

CRISPR技術は、発見から製造に至る15年間のゲノム編集経験を持つメルクの中核技術である。メルクは、ゲノム編集が生物学的研究と医学に大きな進歩をもたらしたことを認識している。同時に、ゲノム編集技術の潜在的可能性の高まりは、科学的、法的および社会的な懸念を生み出した。同社は、倫理的、法的基準を慎重に考慮しつつ、ゲノム編集の研究を支援している。メルクは、ゲノム編集に関する、あるいはゲノム編集を利用した研究を含む、同社の事業が関与する研究の指針づくりのため、Bioethics Advisory Panel(生命倫理諮問委員会)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2377318-1&h=3790192623&u=http%3A%2F%2Freports.merckgroup.com%2F2014%2Fcr-report%2Fservicepages%2Fsearch.php%3Fq%3DMBAP%26pageID%3D25269%26cat%3Db&a=Bioethics+Advisory+Panel )を設立。研究および応用分野で使用できる有望な治療アプローチ情報を提供する際、科学的、社会的問題を考慮した上で、明確な経営上の立場を展開、規定し、透明性を持って公表している(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2377318-1&h=1205917173&u=https%3A%2F%2Fwww.merckgroup.com%2Fcontent%2Fdam%2Fweb%2Fcorporate%2Fnon-images%2Fcompany%2Fresponsibility%2Fen%2Fregulations-and-guidelines%2Fgenome-editing-principle-EN.pdf&a=position )。

メルクのフォローは以下まで。

Twitter(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2377318-1&h=3966297024&u=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FMerckgroup&a=Twitter ) @Merckgroup

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メルクの全ニュースリリースは、メルクのウェブサイトで公開されると同時に、電子メールで配布される。オンラインでの登録、サービスの選択変更または中止は、www.merckgroup.com/subscribe まで。

▽メルクについて

メルク(Merck)は、医療、ライフサイエンス、高機能素材分野の大手科学・技術企業である。約5万1000人の従業員が、より楽しく持続可能な暮らし方を生み出すことで、何百万もの人々の生活に日々、プラスの変化をもたらすため働いている。遺伝子編集技術の推進や、最も困難な疾患を治療するための独自の方法の発見から、インテリジェントなデバイスの実現まで、メルクはいたるところにある。メルクは2017年、66カ国で153億ユーロの売上を達成した。

科学的探究と責任ある起業家精神が、メルクの技術的、科学的進歩の鍵となってきた。1668年の創業以来、メルクはこのように繁栄してきた。創業家が今も、上場企業の株式の過半数を所有している。メルクは、「メルク」の名称とブランドに対する世界的な権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、同社は医療部門ではEMDセローノ、ライフサイエンス部門ではミリポアシグマ(MilliporeSigma)として、さらにEMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。

ソース:Merck

▽問い合わせ先

メディア関係

gangolf.schrimpf@merckgroup.com

Phone: +49-6151-72-9591;

投資家向け広報

investor.relations@merckgroup.com

Phone: +49-6151-72-3321

Photo - https://mma.prnewswire.com/media/822751/Merck_CRISPR_Patent_Graphic.jpg

 

ソース: Merck