【ダルムシュタット(ドイツ)2022年8月15日PR Newswire=共同通信JBN】
*工程開発期間を推定40%短縮
*バイオ医薬品企業の臨床製造までの速度上昇が可能
*同社の最高クラスのVirusExpress(R)レンチウイルス生産プラットフォームを補足
大手科学・技術企業メルク(Merck)はVirusExpress(R)293アデノ随伴ウイルス(AAV)生産プラットフォーム(VirusExpress® 293 Adeno-Associated Virus (AAV) Production Platform )を開始、AAV、レンチウイルス、医薬品受託製造(CDMO)、カスタム化モデル(CTO)、工程開発などウイルスベクター製造完全提供の初のCDMOで技術開発者の1社になった。この新プラットフォームにより、バイオ医薬品企業は工程開発の時間と費用を削減しつつ臨床製造までの速度を上げることができる。
メルク生命科学事業部門のDirk Lange生命科学サービス責任者は「細胞・遺伝子療法は治癒的治療の潜在力があり、従来の処置と比べて半分の時間で実用化し得る。適用効果の上昇と工程開発時間の劇的短縮により、当社のVirusExpress(R)293 AAV生産プラットフォームはこれらの治療薬の製造を加速し、最終的には患者への救命治療提供を速めるだろう」と語った。
新たなプラットフォームは、メルクのCDMOとしての経験に基づき、工程開発時間を最大40%短縮できる同社のVirusExpress(R)の拡大版である。同社のVirusExpress(R)レンチウイルス生産プラットフォームは顧客の臨床製造までの速度を上げて主要な競合品の5倍の力価を実現し、従来の工程をテンプレートソリューションに転換できる。
メルクのVirusExpress(R)プラットフォームはAAVやレンチウイルスの生産の簡素化した上流作業工程を提供し、工程の管理、調整、増減を容易にする。工程開発の加速に加え、浮遊培養方式により1回の生産量を拡大し、患者適用量を増やせる。さらに、浮遊培養は製造工程の拡張が容易で、しかも労働集約度が低い。化学的に定義された細胞培養地は動物・ヒト由来物質に関連した安全性、規制、サプライチェーン上の懸念を排除する。柔軟なライセンス条件により、企業はメルクの受託製造機能と上流、下流のテンプレートアクセスの専門知識の利用、あるいは企業内開発や第三者の利用によるベクターの製造が可能である。
メルクの生命科学事業部門は第一級のCDMOであり、遺伝子療法の臨床試験が1990年代に始まって以来、この領域に関与してきた。同社は2021年10月、米カリフォルニア州カールズバッドの第2施設を開設、既存の生産力を2倍以上に拡大して大規模商用製造を支援している。
メルクの全ニュースリリースはメルクのウェブサイトで公開されると同時に、電子メールで配布される。オンラインでの登録、サービスの選択変更または停止は次を参照:www.merckgroup.com/subscribe
▽メルクについて
大手科学・技術企業のメルク(Merck)は、生命科学、医療、電子工学の分野で事業展開している。6万人を上回る従業員が、より楽しく、より持続可能な暮らし方を生み出すことで、多くの人々の生活に日々、前向きの変化をもたらすよう取り組んでいる。遺伝子編集技術の推進や、最も困難な疾患を治療するための独自の方法の発見から、インテリジェントな機器の実現まで、同社はいたるところにある。メルクは2021年、66カ国で197億ユーロの売上高を達成した。
科学的探求と責任ある起業家精神が、メルクの技術的、科学的進歩の鍵となってきた。1668年の創業以来、メルクはこのように繁栄してきた。創業家が今も、上場企業株式の過半数を所有している。メルクは、「メルク」の名称とブランドに対する世界的な権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、メルクの事業部門は、生命科学ではミリポアシグマ(MilliporeSigma)、医療ではEMDセローノ(Serono)として、電子工学ではEMD Electronicsとして営業している。
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1874155/Merck_VirusExpress.jpg?p=medium600