【上海2018年8月13日PR Newswire=共同通信JBN】上海交響楽団(Shanghai Symphony Orchestra)が主催した2016年上海アイザック・スターン国際バイオリンコンクール(Shanghai Isaac Stern International Violin Competition)の成功は世界各地に報道され、中国の音楽コンクールが他のどの国際級コンクールにも引けを取らないほど洗練されていることを見せつけた。コンクール組織委員会は2018年8月8日、記者会見を開き、第2回コンクールが同日から9月1日まで上海で開催されると発表した。また、クォーターファイナリストの演奏順抽選も行われた。
▽輝かしい審査委員会
審査委員会は13人から15人に拡大され、教育者、バイオリン奏者、業界リーダーのスターがそろって技術、解釈、演奏力などのさまざまな面から出場者を公正に評価する。
審査委員会は、アイザック・スターン氏の子息である指揮者のデービッド・スターン氏と数々の主要国際バイオリンコンクールで審査員を務めたベラ・ツー・ウェーリン教授を共同委員長とし、国際的に著名なバイオリニストのマキシム・ベンゲーロフ、オーギュスタン・デュメイ両氏、中国バイオリン業界の大物リナ・ユー、シキン・ルー両氏、上海クァルテットの創設メンバーで第1バイオリニストのウェイガン・リ氏、エマーソン弦楽四重奏団創設メンバーのフィリップ・セッツアー氏、ニューヨーク・フィルハーモニックの元コンサートマスターであるグレン・ディクテロウ氏、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターのスレーテン・クルスティチ氏で構成されている。審査委員会には、世界的に名高い教育者ザハール・ブロン、ドラ・シュバルツベルク、ダニエル・ハイフェッツ各氏、クラシック音楽家マネジメント企業Askonas Holtの創設メンバーであるマーティン・キャンベルホワイト氏、現在フィルハーモニー・ド・パリで制作監督を務めるエマヌエル・オノレ氏も含まれている。
▽著名ミュージシャンの協力で音楽の質を向上
今回のレパートリーは、出場者を「ソリスト」から「ミュージシャン」に進化させることを目指し、単なる技術より音楽精神の解釈、理解に重点を置いている。
また、課題曲はより多彩な音楽スタイルと演奏形式のものが含まれている。各出場者はクォーターファイナルで4組の作品を演奏する。次に、セミファイナルは総合評価のため、3部門-上海クァルテットのアーティスト3人と共演する弦楽四重奏曲、ソナタとクライスラーの作品、自作の即興カデンツァによるモーツァルトの協奏曲-で行われる。ファイナルラウンドは、コンクールでは伝統的な選定協奏曲に加え、中国の著名作曲家、陳其鋼氏のバイオリン協奏曲「La Joie de la Souffrance」が含まれている。
▽コンクールから大舞台のプロへ
コンクールは、優勝者に世界の音楽コンクールの賞金として最高額の10万米ドルを授与するほか、「ソリスト」がプロ音楽家への長い道のりを経て「ミュージシャン」になるのに役立つよう大きな努力を払う。コンクールはまた、プロ音楽家への扉を開いて入賞者により大きな舞台を提供するため、入賞者を世界トップ級のエージェンシーに紹介してレコーディングの機会を与え、上海交響楽団、中国フィルハーモニー管弦楽団、広州交響楽団、メルボルン交響楽団、シドニー交響楽団など内外の一流オーケストラとの共演も手助けする。
▽アイザック・スターン氏の遺産に敬意
2018年のコンクールは再び「アイザック・スターン・ヒューマンスピリット賞」の推薦を受け付ける。この賞は音楽という手段を通じ、ヒューマニティーに多大な貢献をした世界各地の個人を表彰するものである。
Photo - https://photos.prnasia.com/prnh/20180810/2209346-1
ソース:Shanghai Symphony Orchestra