omniture

NASAが食料生産研究の支援でオスラムを指名

Osram
2018-06-06 12:23 2852

【ミュンヘン2018年6月6日PR Newswire=共同通信JBN】

*オスラム(Osram)のスマート園芸照明システムのプロトタイプがNASAの地上研究に採用され、宇宙飛行士への新鮮な食料の確かな供給源の提供を支援

世界的なハイテク照明企業のオスラム(Osram)は5日、独自のコネクテッド園芸研究照明システムのカスタマイズ版であるPhytofy RLをNASA(米航空宇宙局)に提供していると発表した。このスマート照明ソフトウエアは、コネクテッド成長照明固定装置の独自のセットアップと共に、NASAの食料生産で使用される照明技術を補完する。研究は、宇宙空間に滞在中の宇宙飛行士のためのサラダ用作物の生産に重点を置いている。Phytofyのすべてのソフトウエア、ハードウエアおよびLEDはオスラムが開発したものである。オスラムは、さまざまな植物および花の最適な成長に必要な特定の波長の光線を照射する園芸LEDの多岐にわたるポートフォリオを開発し、光をさまざまな作物のニーズに特化して適合させている。

スマート照明ソフトウエアPhytofy RLは、コネクテッド成長照明固定装置の独自のセットアップと共にNASAの食料生産で使用される照明技術を補完する。写真:オスラム
スマート照明ソフトウエアPhytofy RLは、コネクテッド成長照明固定装置の独自のセットアップと共にNASAの食料生産で使用される照明技術を補完する。写真:オスラム

Osram Innovation米州地域の都市・デジタル農業担当の戦略プログラムマネジャー、スティーブ・グレーブス氏は「オスラムはスマートで革新的な照明技術を開発しており、これによってさまざまな環境における―宇宙のようなユニークな環境でさえ―食料生産を改善する。過去数十年、世界で最もクールで最も有益な発明の多くはNASAの科学者によるもので、当社のテクノロジーを使用することで一層のイノベーションに力を与える役割を果たせることは光栄だ。われわれは多岐にわたる園芸用アプリケーションにPhytofy RLがもたらす可能性に大変興奮しており、われわれのチームはそのセットアップを研究し向上させ続け、最終的にはこの独占的なソリューションを今後1年以内に市場に出すことに胸を躍らせている」と述べた。

NASAにオスラムを紹介したのはHort Americasである。同社は大手メーカーと緊密に協力し、北米の温室栽培従事者、垂直農業従事者および研究者向けに最も技術的に先進的でコスト効果の高い製品を供給し、彼らが収穫・品質およびプロジェクトの目標を達成することを助けている。NASAの食料生産研究チームのメンバーは、彼らが照明設備に求める特徴のリストをHort Americasに提示した。Hort Americasはそのネットワークを活用し、商業的に入手可能なものとは一線を画すPhytofy RL園芸照明テクノロジーについてさらに研究するためにNASAとオスラムが提携することを支援した。

Phytofy独自の特徴には以下を含む:

*UVチャンネルにより、研究者は植物の反応や変化を観察するために短時間のUV照射を加えることができる。

*より多くのLEDは、より高い光合成光量子束(PPF)を意味する。PPFは1秒間に光が発する光子の数を計測することで光の照射量を測定する。これは植物研究者が最も高効率かつ有効な光の構成を決定する重要な指標である。

*Irradiance Map(放射照度マップ):研究者はオスラムのソフトウエアを使用し放射照度を見ることができるため、照明セッティングを変更する前に放射照度を別途測定する必要がない。

オスラムのスマート園芸照明システムは、この技術を使用し知見を共有する世界中の大学および研究所との一連の共同研究により試験運用されている。NASAにおいてPhytofy RLは、研究者がさまざまな条件下で植物の成長を最適化するために照明コンディションを容易に調整し、後に国際宇宙ステーション(ISS)のAdvanced Plant Habitat内でそれらのセッティングを再現することを可能にし、宇宙での食品生産の高度なニーズに応える。米フロリダ州・ケネディ宇宙センターの植物成長チェンバー内のPhytofy RLの導入は最近完了し、その構成を同センターのウォークイン・タイプの植物育成室の1つ、あるいはそれ以上に移動する計画がある。

異なる波長の光の照射により植物の成長サイクルを制御および加速することが可能で、植物をより高頻度にまたは必要に応じて収穫できる。特殊な光の構成は収穫量と成長期間を最適化するほか、植物のビタミンおよび栄養素の含有量を増加し、特定の味や香りを高めることも可能である。LEDはオーダーメードの生理活性照明を供給するばかりでなく極めて高効率である。

このシステムで主導的な立場にあることに加え、オスラムは園芸照明システムの高度化において最前線にあり続け、垂直農業、水耕栽培温室および小規模菜園システム向けのLED成長照明から完全なソリューションに至るあらゆる製品を提供している。当社は業界および研究の専門家と緊密に協力し作物の生育を最適化する製品およびシステムを提供しており、小売食品・花市場、食品加工施設および製薬などの業界への安定供給を実現している。

オスラムの園芸テクノロジーに関する詳細は、www.osram.com/horticulture を参照。追加の画像はここからダウンロード可能。

▽オスラム(OSRAM)について

ミュンヘンに本社を置くオスラムは、110年以上の歴史を持つ世界的な大手ハイテク企業である。主に半導体ベースの技術に特化し、その製品は仮想現実(VR)から車の自動運転、スマートフォンからビルや都市におけるスマート・コネクテッド照明ソリューションに至るまで多岐にわたるアプリケーションに使用されている。オスラムは光の限りない可能性を個人、コミュニティーの生活の質向上に利用する。オスラムのイノベーションによって、世界の人々は、より良く見えるだけでなく、通信、旅行、仕事、生活も向上させる。オスラムは2017会計年度末(9月30日)時点で世界に約2万6400人の従業員を擁し、41億ユーロ以上の収益を上げた。同社はフランクフルトとミュンヘンの証券取引所に上場している(ISIN: DE000LED4000; WKN: LED 400; trading symbol: OSR)。詳しい情報はwww.osram.com を参照。

▽報道関係問い合わせ先

Torsten Wolf
Tel. +49 89 6213 2506
Email: torsten.wolf@osram.com

Susanne Enninger
Tel. +49 89 6213 - 3996
Email: s.enninger@osram.com

Jens Hack
Tel. +49 89 6213 2129
Email: j.hack@osram.com

Photo - https://photos.prnasia.com/prnh/20180601/2148938-1

ソース: Osram