【常州(中国・江蘇省)2016年7月21日PR Newswire=共同通信JBN】常州国家ハイテク産業開発区(Changzhou National Hi-Tech District)は7月9日、同開発区に中国最大となるエアロゲル素材製造基地を建設する契約に調印した。常州国家ハイテク産業開発区は、今後5年以内に10以上のエアロゲル製造施設を招致に傾注する計画で、100億元(約15億米ドル)相当の製品の生産する予定。
契約によると、Hongda Technology (Beijing) Co., Ltd.は常州国家ハイテク産業開発区内にエアロゲル素材製造施設を建設し、そのための環境をつくり出してそれを育成し、新しいエアロゲル素材応用プロジェクトを呼び込む。同施設は年間3万立方メートルのエアロゲル生産能力を持つ予定。最初のプロジェクトは、Changzhou Leshi Leili Motor Co., Ltd.とHongda Technologyの合弁によって既に試作製品が開発されているエアロゲルを素材とした家庭用断熱ボードの生産施設となる。
常州国家ハイテク開発区はまた、新エアロゲル素材産業を設立するため20億元(約3億米ドル)のファンド設立でPuhe Capitalと提携しており、そのうち5億元(約7500万米ドル)は開発の第1段階に振り向けられる予定。同ファンドは、政府およびビジネスリソースを活用することによって、エアロゲル産業の発展をリードし推進することを目的としており、常州浜江経済開発区の新素材産業に変革をもたらし、同地区で開発されたプロジェクトの資本化を促進することを目標にしている。
エアロゲルは航空宇宙、製薬、建設産業で広く使用されている新素材。将来性があり優れた断熱素材であり、音響遅延や高温用断熱材として理想的な素材である。エアロゲルは新しい触媒や触媒のキャリアーとして使用でき水中の汚染物質除去にも使用できる。またエネルギー保存セクター内でも応用されている。
ソース:The Public Promotion Department of Changzhou Xinbei District Commission of CCP