【常州(中国)2015年10月29日PR Newswire=共同通信JBN】Beijing General Aviation Co. Ltd.(BGAC)は2015年10月28日、常州国家ハイテク産業開発区の航空産業パークでBeijing Navigation Changzhou Aircraft Industry Co., Ltd.(BNCAG)向け航空機製造施設を正式着工した。新施設が操業されれば、年間70機のP750を製造し、中国東部でBGACの製造・保守整備ハブとして機能する。
中国のきわめて動的な揚子江デルタ地帯に位置する常州ハイテク区は引き続き、そのインフラストラクチャー関連サービスを強化する。ことし5月、航空パークは民間航空管制空域の設定を認可された。飛行空域は最大1720平方キロに及び、飛行高度は3000メートルまでとされている。この空域はパーク進出企業による民間航空機の飛行に使用され、航空宇宙メーカーに試験飛行と認証用の簡便な場を提供する。
中国で急成長する民間航空市場に対応するため、BNCAGは主に固定翼機P750の製造と認証に取り組んでいる。BNCAGは中国東部で段階的にP750機サービス・サポートセンターを開設し、展示、販売、試験飛行、航空関連機器の納入と供給、さらにP750機の修正・保守整備を含む同社の民間航空産業チェーン全体にわたる活動を管理する。4万6320平方メートルの施設は上海-成都高速鉄道のすぐ南方、常州空港滑走路の北方にあり、航空機の組み立ておよび吹き付け塗装向けの特殊設備を保有する。施設操業時には、年間70機のP750の製造を計画している。
P750は単発ターボプロップエンジンの多目的固定翼機で、各種機能があるほか、短距離の離着陸が可能で、地上で後退する可逆プロペラを備え、空中では柔軟性と運動性があり、積載量に優れている。この航空機は米国、欧州など20を超える国・地域から耐空証明を得ている。P750は旅客・貨物輸送、観光、スカイダイビング、航空写真、測量、さらにリモートセンシングと幅広く利用されている。