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CATLが超高速充電バッテリーShenxingを発表、EV超高速充電の時代を開く

Contemporary Amperex Technology Co., Limited
2023-08-17 15:37 1702

【寧徳(中国)2023年8月17日PR Newswire=共同通信JBN】CATLは8月16日、10分間の充電で400キロの走行距離を実現し、1回のフル充電で700キロ超の走行距離を実現することができる世界初の4C超高速充電LFPバッテリーであるShenxingを発表しました。ShenxingはEVユーザーの急速充電に対する不安を大幅に緩和し、EV超急速充電の時代を切り開くと期待されています。


バッテリー技術の進歩とEVバッテリーの全体的性能の大幅な向上によって、バッテリー業界はEVの長い走行距離を達成しました。現在、急速充電への不安が消費者のEVへの移行を妨げる最大の要因となっています。CATLは電気化学の本質そのものに焦点を当て、材料・電気化学、システム構成のイノベーションを総合的に継続し、創造的な方法で超急速充電、高エネルギー密度、高レベルの安全性を同時に実現しています。ShenxingはLFP化学的な性能の限界を超え、バッテリー業界のイノベーションをリードしています。

LFPバッテリーを再定義して充電の不安を緩和

リチウムイオンの抽出を促進。Shenxingは、スーパー電子ネットワーク・カソード技術と完全にナノ結晶化されたLFPカソード材料を活用して、リチウムイオンの抽出と充電信号への迅速な応答を促進するスーパー電子ネットワークを創出します。

リチウムイオン挿入率の向上。グラファイトのイノベーションのために、CATLの最新の第2世代高速イオンリング技術を使用してグラファイト表面の特性を変更します。これにより、インターカレーションチャンネルが増加し、リチウムイオンのインターカレーション距離が短縮され、電流伝導のための高速経路が創出されます。さらに、急速充電と長距離の完璧なバランスをとるために、マルチグラデーション層状電極設計が開発されています。

リチウムイオンムーブメント抵抗の減少。CATLは、電解液の粘度を効果的に低下させ、導電率を向上させる全く新しい超電導電解質フォーミュラを開発しました。さらに、CATLは極薄SEIフィルムを改良し、リチウムイオンの運動抵抗を低減しました。

リチウムイオンの透過率向上:セパレーターにおいては、CATLは高い空孔率によりリチウムイオンの透過抵抗を低減し、平均透過距離を短縮しました。


充電速度、走行距離、安全性など総合的性能の向上

Shenxingは、4Cの超高速充電の実現に加え、構造イノベーションとインテリジェント・アルゴリズム活用により、長い走行距離、幅広い温度範囲での急速充電、高い安全性を実現しています。

700キロ以上の走行距離を実現。CATLは、CTP 3.0技術の特徴である内部クロスビームとエンドプレートの統合に加え、先駆的なオールインワン・グルーピング技術を開発し、高集積化と高グルーピング効率を実現しました。これにより、Shenxingは700キロ超の走行距離を実現し、LFP化学の性能の限界を打ち破りました。

低温でも通常の充電が可能。室温では、Shenxingは10分でSOC 80%のまで充電できます。一方、CATLはシステム・プラットフォームのセル温度制御技術を活用し、セルが最適な動作温度範囲まで迅速に加熱されるようにすることで、摂氏マイナス10度の低温下でもわずか30分で0-80%の充電を可能にし、低温下でも妥協のない時速0-100キロの加速性能を実現します。

安全第一。アップグレードされた電解液と安全性の高いコーティングを施したセパレーターにより、Shenxingバッテリーはデュアルプロテクションを備えています。インテリジェントなアルゴリズムを用いてセル内部のグローバルな温度場を調整することで、CATLは高速充電によってもたらされる問題を解決できるリアルタイム故障検査システムを構築し、Shenxingバッテリーの高い安全性を可能にしています。


2023年末までに量産を達成し、超高速充電時代を切り開く

CATLのWu Kai最高科学責任者(博士)は発表イベントで「EV用バッテリー技術の未来は、経済的利益だけでなく、世界的な技術フロンティアにしっかり定着しなければなりません。EVの消費者が先駆的なユーザーから一般的なユーザーへと変化するにつれ、先進技術を誰もが利用できるようにし、誰もがイノベーションの成果を享受できるようにすべきです」と述べました。


CATLはエクストリームマニュファクチュアリングの強みを生かし、研究室から市場へ迅速に技術を移転する能力を獲得し、Shenxingバッテリーの迅速な量産を可能にしました。CATLのChina E-car Business(中国E-car事業)のGao Huan最高技術責任者(CTO)によると、Shenxingの量産は今年末までに達成され、Shenxingを搭載した電気自動車は来年第1四半期に市場に出回る予定です。


Shenxingの立ち上げは、EVバッテリー技術の発展における新たなマイルストーンであり、世界で広範なeモビリティーへの移行を加速させます。今後もCATLは、誰もが技術を利用できるようにするという理念に沿って、先進技術の幅広い採用を推進し、世界のエネルギー転換に多大な貢献を行っていきます。

ソース: Contemporary Amperex Technology Co., Limited
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