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CATLのリツ陽工場、世界経済フォーラムのライトハウス工場に認められる

Contemporary Amperex Technology Co., Limited
2023-12-15 17:06 544

【寧徳(中国)2023年12月15日PR Newswire=共同通信JBN】CATLは14日、中国東部江蘇省の同社リツ陽工場が世界経済フォーラム(WEF)からグローバル・ライトハウス・ネットワーク(GLN)の新たな21のメンバーの1つに認められたと発表しました。CATLの寧徳工場と宜賓工場に次いで、バッテリー業界では3番目のライトハウスとなります。

CATL's Liyang plant in east China's Jiangsu Province
CATL's Liyang plant in east China's Jiangsu Province

世界経済フォーラムは12月14日の新たなライトハウス発表に当たり、「急増する需要と上昇する人件費に対応し、カーボンニュートラルのコミットメントを果たすために、CATLリツ陽工場は品質検査をシミュレーションするためにビッグデータを、チェンジオーバータイム削減のためにアディティブ・マニュファクチャリングを、ミクロンレベルの品質検査を実現するためにコンピュータービジョンを、さらにプロセスコントロールとエネルギー管理を最適化するためにディープラーニングを採用しました。これにより、320%の増産、33%の製造コスト削減、47.4%の正常排出削減、さらに99%の品質欠陥削減に結び付きました。欠陥測定は『100万あたり』から『10億あたり』に引き上げられました」と記述しています。

GLNは第4次産業革命技術の採用で先頭に立つ先見的なメーカーを結集する協調的プラットフォームです。WEFの高度製造サプライチェーンセンター責任者、Kiva Allgood氏は「ライトハウスは前例のない世界的インパクトへの道筋で先駆的な働きをしており、その広範なネットワーク全体でイノベーションを戦略的に組み上げ、持続可能な未来と、改革をもたらす永続的な変革の時代の2つを作り上げています」と語っています。

急増する市場の需要を満たし、気候変動と闘う世界的な取り組みに寄与するために、CATLのリツ陽工場は生産性と持続可能性を引き上げるために、人工知能(AI)や3Dプリンティング、ビッグデータ分析などのイノベーションを活用しました:

*容量検査過程の迅速化:電池製造時の障壁の1つとして、容量検査とキャリブレーション過程が全製造時間の大部分と、全製造ラインのエネルギー消費のほぼ半分を占めていることが挙げられます。全セル容量のビッグデータモデル化に基づき、また電池構造の突っ込んだ研究と一体化して、CATLはインテリジェント電池容量概算システムを開発し、容量検査時間とプロセスエネルギー消費を大幅に削減しました。

*チェンジオーバータイムの削減:リチウムイオン電池技術の急速な発展により、フレキシブル生産の要求が拡大しています。従来からの工作機械加工手法を活用すれば、工具を取り替えるには通常、数週間以上を要し、これでは顧客のニーズを満足させることは困難です。仮想シミュレーションとアディティブ・マニュファクチャリングにより、CATLは迅速なバーチャルデザイン、精密なバーチャル検証、3Dプリンティングの迅速なマシニングができるようになり、これによって平均製造リードタイムを大幅に短縮しました。

*総合運用・保守システム: 高品質電池製品は製造時に高度の均一性を必要とします。産業用インターネット・オブ・シングス(IoT)、エッジコンピューティング、ビッグデータの採用により、CATLは工場規模での複数のレベルにわたる効率的機器運用・保守システムを開発しました。これにより保守計画を最適化し、機器欠陥率と保守コストを削減するためのオンラインモニタリングと健全な運用管理を実現し、予測保守を提供することが可能になります。

*より高精度な品質検査:高精度3D カメラ、AI、エッジコンピューティングの活用により、CATLは誤ったインターセプションと欠陥見逃しを極めて低水準に抑える品質検査モデルを開発し、これによりシールピン溶着工程での100%の欠陥検出を実現してヘリウム漏出検出を撤廃し、欠陥率をDPPM レベルからDPPB レベルへと引き上げました。

*持続可能なエネルギー管理の最適化:手動規制によってもたらされるエネルギー消費モニタリングとエネルギー廃棄物の難題に取り組むため、CATLは多元的な環境調整モデルを構築し、工場全体にわたるエネルギーパラメーターのインテリジェントなコントロールを可能にしました。工場の各所に多数のセンサーが分散配置されることにより、ほとんどすべての工場の機器がインテリジェントにモニター可能になっています。大型かつ高度のプロセスコントローラー(APC)技術に基づき、機器パラメーターはリアルタイムでの分析と調整が可能になり、これによって工場のエネルギー効率が大幅に改善されています。さらに高度な二酸化炭素排出算定モデルの適用により、CATLは各生産ラインの二酸化炭素排出をリアルタイムでモニターし、二酸化炭素排出削減プロジェクトが追跡できるようになり、工場の二酸化炭素排出削減に向けた信頼性の高い意思決定サポートを提供しています。

GLNの153の製造業メンバーの中には、バッテリー業界の3つのライトハウス工場があり、そのすべてがCATLの工場です。CATLは今後も引き続き、世界に展開する自社の13工場すべてでライトハウス工場の経験を採用して、その革新的な技術をより多くの人が利用できるようにし、世界の持続可能な発展にさらに貢献していきます。

ソース: Contemporary Amperex Technology Co., Limited