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オスロ（ノルウェー）2022年10月18日PRNewswire＝共同通信JBN】
カーギル（Cargill）の金属事業部門と脱炭素化鉄鋼供給源の開発事業者Blastr Green Steel AS（以下「Blastr」）は、グリーンスチールの世界的需要増大に対応するため、北欧地域で化石燃料を使用しない鋼材の供給で協力することに合意した。両社は鉄鋼産業の炭素排出大幅削減を推進する意欲を共有している。
基本合意書（MoU）によると、BlastrとCargill Metalsは両社の技術を一体化し、世界の鉄鋼産業の大幅な炭素削減を可能にするプロジェクトの開発を加速する計画である。Cargill Metalsは原材料調達、カーギルの海上輸送・流通の世界的機能のほか、グリーン商品の市場向け開発、リスク管理、融資制度の専門知識を提供する。Blastrは産業脱炭素化の専門技術、起業家事業の手腕、グリーンエネルギーによる実質的な二酸化炭素（CO2）削減の実績とそれによる資本アクセスで寄与する。また、Blastrは立地、機会、現地サポートに関する地域的知識も提供する。
カーギルの野心は、グリーンスチールのサプライチェーン（供給網）で初期的な生産の時機を得た開発を通じて世界の主導的なプロジェクトに発展させ、続いて市場の需要に基づいて徐々に生産力を拡大することである。これとは別の市場分析は、低炭素鋼材の世界的需要は2021年の500万トンから2030年に2億トンに増加しそうで、欧州の需要は自動車、建設部門主導でそれまでに4000万トン近くに増加する見込みで、市場で供給不足を来すとみている（注1）。
Cargill MetalsのLee Kirkマネジングディレクターは「鉄鋼産業の脱炭素化の課題解決には、新しい革新的な提携を要する。この炭素低減が不可欠な領域での大幅な削減に関してBlastrと提携し、協業することに興奮している。世界の繁栄に役立つ責任を果たせる持続可能な鉄のサプライチェーン形成という当社の目標にこれで1歩近づく」と語った。
BlastrのDag Moxnes最高経営責任者（CEO）は「必要な量と質で原材料の長期的な供給を確保することが、バリューチェーン全体を通じてCO2排出が最小のグリーンスチールの市場供給に不可欠である。カーギルは地域の原材料へのアクセス、専門知識、ネットワーク、流通ソリューションの比類のない組み合わせを提供し、共同の北欧グリーンスチールプロジェクトの実現を大きく前進させる」と述べた。
共同事業の次の段階では、最終的な技術の選定、グリーン電力へのアクセス、立地、商品の最終的組み合わせに重点的に取り組む。BlastrとCargill Metalsのチームは持続可能なサプライチェーン、市場投入のスピード、技術のリスクと制約、プロジェクト開発を賄う資金調達で協力する。
（注1）ソース： MineSpans
▽Blastrについて
Blastrは北欧の長所を活用した総合的なグリーンスチールメーカーの創出による鉄鋼産業の脱炭素化を目指している。地元の原材料と非化石エネルギーを使い、バリューチェーン全体に循環経済思考を適用することで、同社は最終商品のCO2排出の95%削減を目指している。生産施設は野心的な政策的エネルギー転換方針、魅力的な欧州市場へのアクセスとなる深水不凍港、高度に有能な労働力を備えた北欧地域に設置する。Blastrのグリーンスチールプロジェクトは北欧地域で最大級の製造業新興事業になると予想される。
Blastrは、エネルギー転換を加速するために必要なグリーンで強靭で収益性のある事業に投資、開発、拡大する北欧の投資会社Vanir Green Industries（VGI）が設立、支援している。VGIはFreyr Batteries（NYSE: FREY）創業者の1人Tore Ivar Slettemoen氏が創設、十分な産業能力とより持続可能な未来を構築する真の推進力を持つ経験豊富な専門家チームが経営している。同社の重点分野は陸上と海上の風力開発、炭素回収・利用・貯留、エネルギー貯蔵、既存産業の広範な脱炭素化である。詳細は次を参照： blastr.no
▽カーギルについて
カーギル（Cargill）は世界の食のシステムがあなたに役立つようにしている。同社は農家と市場、顧客と食材、家庭と生活必需品ｰ彼らが食べる食品から彼らが利用する販売所までの橋渡しをする。世界中で15万5000人を超える従業員は目的を持って革新し、安全、信頼でき、持続可能な方法で世界に栄養を提供するために働くに際し、提携者と地域社会に裁量権を与える。
メタン排出を削減する飼料から廃棄物ベースの再生燃料まで、可能性は無限である。しかし、同社の価値は変わらない。人々を最優先して上昇し、正しいことをする。それが、157年間にわたり隣人と呼ぶ人々と故郷と呼ぶ地球のニーズに応え、今後の世代のためのやり方である。詳細はCargill.com でNews Centerを参照。
▽Cargill Metalsについて
カーギルの金属事業部門はシンガポールが本社で、世界的な鉄のサプライチェーンに沿って付加価値サービス・ソリューションを提供している。世界の一次産品市場でのリスク管理の150年を超える実績を40年以上の鉄鋼産業の独自の洞察と合わせ、成功に必要な支援を顧客に提供している。世界中の鉄鉱石鉱山と重要市場の鉄鋼所をつなぎ、鋼材の最終消費者までを含むサプライチェーンでテクニカルマーケティングから個別のリスク管理ソリューションまでの広範なサービスを提供する。
カーギルは顧客にサービスを提供する約130人の献身的な専門家、定評のある世界的ネットワーク、中国、シンガポール、英国、ベトナムにハブがあり、世界で25カ所を超える港、50カ所以上の倉庫を運営して、40カ国で2500を超える顧客に物的ソリューションと金融ソリューションを提供している。同社は世界で毎年、約5000万トンの鉄鉱石現物と600万トンの鋼材の現物を動かしている。詳細は次を参照：Cargill Metals：Cargill Metals またはCargill.com：Cargill.com
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