パリ, 2022年7月5日 /PRNewswire/ -- 持続可能性維持と気候変動対策目標達成の栄養豊富で有効な手段として、人による昆虫の食用が4日、新たな後押しを受けた。小形ミールワーム(ガイマイゴミムシダマシ)が欧州食品安全機関(EFSA)から人の食用として肯定的な評価を受けた4番目の昆虫となった。
EFSAの評価は欧州委員会によって承認される必要がある。欧州委員会は、商品が欧州大陸全体で広く販売される前に、欧州連合(EU)加盟各国当局の承認を受けてEUでの市販を最終認可する。
この決定は、EUの持続可能性目標に沿って欧州での活動を拡大する目的で、オランダ事業(公式にはProtifarm)がEFSAに許可を申請した昆虫農業の世界的リーダーであるYnsectにとって素晴らしいニュースである。Ynsectは、欧州委員会の認可が出れば直ちに生産と流通を拡大するインフラストラクチャーを備えている。
World Resources Institute(世界資源研究所)が2050年までにタンパク質の需要と供給の間に60%のギャップがあると予測しているため、代替の持続可能なタンパク質開発の競争が続いている。
人の食用としての昆虫の承認は比較的新しい概念だが、すでに発展途上国市場では普及している。Ynsectの他の耐熱性の不明瞭な(ヒーロー)タンパク質であるモリトールミールワームは、2021年1月にEFSAによって認可された最初の昆虫だった。
Ynsectが委託し、2022年4月に英国、米国、オランダ、フランスでOnePollが実施した調査では、全回答者の5分の3近く(57%)が、環境と健康上の利点が説明されれば、昆虫を食べる意思を示した。さらに、昆虫や昆虫タンパク質をすでに食べたことがある調査対象の成人8326人の96%が、「気に入った」、あるいは「もう一度食べてみる」と答えた。
YnsectのAntoine Hubert最高経営責任者(CEO)兼共同創業者は「小形ミールワームが人の食用に安全とするEFSAの最近の評価は、当社拡大への大きな前進である」「ミールワームのタンパク質は、動物性タンパク質と同じくらい栄養的に有益で、かつ環境への影響ははるかに小さいので、両方の利点をもたらす。こうした考え方への支持は科学界でますます増えている。ヘルシンキ大学の2022年の報告書は、大量の昆虫タンパク質を組み込んだ食事は消費者に高い栄養上の利益を与えつつ、環境への影響を80%以上削減する最適のソリューションを提供することを示した」と述べた。
(人間用の)食品メーカーは昆虫タンパク質をより広く商品に組み込むべきかどうかを尋ねられると、世界の調査回答者の4分の3以上(79%)は、パッケージに明示されていれば「イエス」と答えた。
Ynsect Human Nutrition & Healthはすでに、小形ミールワーム(「AdalbaPro」のブランド)を使った材料を販売しており、オーストリアの800以上のBila(スーパーマーケット)店舗のZirp、シリアルバー、Issacシェイク、デンマークの複数のレストランにある甲虫製のグルメバーガーなど、欧州でいろんな商品に使われている。同社は現在、EU市場全体で高まる需要に対応するため、生産を加速しつつある。
▽問い合わせ先
Ynsect - Anais Maury, anais.maury@ynsect.com, +33 (0)6 78 44 59 80
Sopexa – Rana Barbari, rbarbari@hopscotch.eu, + 353 15569720