パリ
2021年6月1日
/PRNewswire/ -- 昆虫タンパク質は、持続可能性の高さと極めて高品質のタンパク質という2つの長所を併せ持つ。
マーストリヒト大学の研究により、昆虫タンパク質が「絶対基準」である乳タンパク質と同じぐらい有益で、消化・吸収や筋肉づくりの促進に同程度の効果があることが初めて証明された。「American Journal of Clinical Nutrition(アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション)」の5月21日号に掲載された研究結果は、ミールワーム由来のタンパク質がプレミアムな食材であることを確認した。天然昆虫タンパク質で世界をリードするグループYnsectの傘下にあるオランダの優れたアグリテック企業Protifarmは、このユニークな科学的研究のためにバッファロー・ミールワームを提供した。
乳タンパク質(カゼイン80%、ホエイ20%)は、絶対基準と見なされることが多い。今回の研究は、ミールワームにも9つの必須アミノ酸が全て含まれており、人体で効率的に消化されることを示した。対照的に、植物由来のタンパク質は、必須アミノ酸のレベルが低く、不完全なアミノ酸プロファイルを示すことが多い。
主任研究者のLuc van Loon教授は「われわれは独自の同位体標識法により、バッファロー・ミールワーム摂取後の迅速な消化と筋タンパク質合成の効果的な促進を証明した。観察された反応は、同量の乳タンパク質を摂取した場合と変わらなかった」と説明した。
ミールワームタンパク質は、有効性と健康面だけでなく、天然性と持続可能性も兼ね備えた市場で入手可能な唯一のタンパク質である。
ProtifarmのTom Mohrmann最高経営責任者(CEO)は「昆虫が、乳製品の品質と多くの植物由来の代替品の持続可能性に匹敵する、次の持続可能なタンパク源になるのは間違いない」と語った。
YnsectのAntoine Hubert共同創業者兼CEOは「今回の研究で、ミールワームの並外れた性質があらためて明らかになった。タンパク質のコレステロール低下効果を実証したわれわれは、今回、昆虫タンパク質を乳タンパク質と比較することで、その有効性を証明することができた」と付け加えた。
マーストリヒト大学の良好な研究結果を受け、Ynsect Groupは、今後も昆虫タンパク質生産の道の開拓を目指し、明日の重要課題に対応して業界の成長を支援していく。
▽YnsectとProtifarmについて
Ynsectは、天然昆虫タンパク質および肥料生産の世界的リーダーである。2011年にパリで設立されたYnsect は、昆虫をペット、魚、植物、そして人間向けのプレミアムな食材に変えている。Ynsectは最先端の農場で、c.300特許で世界的に保護されている先駆的な独自技術を使い、垂直農法によりモリター・ミールワームとバッファロー・ミールワームを生産している。www.ynsect.com
2015年設立のProtifarm は、Ynsectのオランダの食品部門である。Protifarm は、世界初の昆虫由来の機能性食品素材シリーズAdalbaProを開発した。www.protifarm.com
[1]"Insects are a viable protein source for human consumption: from insect protein digestion to postprandial muscle protein synthesis in vivo in humans: a double-blind randomized trial"; Wesley J H Hermans, Joan M Senden, Tyler A Churchward-Venne, Kevin J M Paulussen, Cas J Fuchs, Joey S J Smeets, Joop J A van Loon, Lex B Verdijk, Luc J C van Loon. The American Journal of Clinical Nutrition, nqab115, https://doi.org/10.1093/ajcn/nqab115