パリ, 2022年3月29日 /PRNewswire/ -- 米ネブラスカ州を拠点とするJord Producers(https://www.jordproducers.com/ )がこのほど、Ynsectの生産ポートフォリオに組み入れられた。これは、この世界的なリーダーによる北米におけるミールワーム生産への参入を意味している。この動きは、2021年11月にYnsect (http://www.ynsect.com/en )が行った米市場への進出発表を受けたものである。
フランスで世界最大の垂直的な昆虫繁殖場を展開するYnsectは、バッファローミールワームおよびモリトルミールワームを動物や魚、植物の飼育・栽培用や、ヒト用食品向けの高級で高価値の持続可能な原料に転換している。Ynsectはこれまでに5億ドル以上の資金を調達し、製品を世界中に輸出している。
Jord Producersの加入は、Ynsectの米市場への進出と、裏庭で飼育する鶏用の飼料市場への参入を反映している。米国ではパンデミック中、裏庭で飼育する鶏の市場が大幅に拡大した。Arthur D. Littleの最近の調査によると、米市場は2026年までに約4億ドルの規模に達すると予測されている。
過去2年間、鶏を飼育する米国人の数は約2600万人にまで増加した。Emertonの調査では、米国の裏庭での鶏所有者の82%が他の昆虫よりもミールワームを好むことが明らかになっている。Ynsectが実施した最近の試みでは、卵のサイズが大きくなるという成果が示された。YnsectのAntoine Hubert最高経営責任者(CEO)兼共同創業者は「米国でのプレゼンスを引き続き構築していくことを喜んでいる。われわれが世界に拡大していくなかで、米国はYnsectが最優先とする市場である。持続可能性と環境への支援は、影響力のある企業として、われわれの最上位の課題である。われわれは言うまでもなく、Cheryl Powers氏の起業家としての能力に大変感銘を受けた。Cheryl Powers氏は、原材料へのアクセスを容易に地元で実現できるという、米国で最良の農業地帯でJordを共同創業した。だからこれは、われわれにとって当然の選択であった」と語った。
Jordで生産されているようなミールワームはすべて、高いタンパク質含有率(72%がタンパク質)、高い消化性、低い刺激性、皮膚疾患を減らす可能性を有し、鶏が最善の成長に必要とするアミノ酸を含んでおり、家畜やペットにも大きな恩恵が及ぼされる。
Jord ProducersのCheryl Powers CEOは「共同創業者のKris Vrooman、Amber Klassen両氏とともに Jord Producersをゼロから作り上げ、裏庭で飼育される鶏市場向けの生きたまま、および完全に乾燥させた幼虫の繁殖と販売で専門企業となったJord Producersは、Ynsectファミリーに加わることができて喜んでいる。われわれはこの動きが、われわれが高品質のミールワームの生産を次のレベルに引き上げる手助けになると確信している」と述べた。
Jord Producersを組み入れることにより、Ynsectの生産ポートフォリオは3つの垂直型繁殖場と1つの孵化場へと拡大する。これにより、Ynsectは最終的にミールワーム幼虫生産量を増やすことが可能となるほか、北米で近い将来に生産が承認される見込みのタンパク質食品・油のような原料によって、ペットフード市場へのさらなる参入に向けた道を切り開く手助けとなるだろう。
ペットフード用に他のタイプのタンパク質ではなくYnsectの原料を用いることにより、メーカーは98%少ない土地と、45%少ない資源の利用で済むことによる恩恵を受ける。さらにYnsectはバリューチェーンをつくり出す新たな垂直型繁殖場を通じた循環型経済モデルを活用している。これはパリの国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で示された地球温暖化を1.5度に抑えるというシナリオと、欧州連合(EU)の温室効果ガス削減目標である「EU Fit for 55」に完全に合致している。
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Rana Barbari
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