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タイが環境に優しいライフスタイル製品への消費者需要に応えるため、創造性と技術を活用

DITP
2022-06-27 16:33 1221

【バンコク2022年6月27日PR Newswire=共同通信JBN】このほどバンコクで開かれたBCGシンポジウム・展示会で、タイの政府関係者やビジネスパーソンらは次のように話した。

「Thailand: Be the ChanGe」はタイのBio-Circular-Green(BCG)経済モデルに沿って作られる同国のライフスタイル製品を奨励するキャンペ-ンのスローガン
「Thailand: Be the ChanGe」はタイのBio-Circular-Green(BCG)経済モデルに沿って作られる同国のライフスタイル製品を奨励するキャンペ-ンのスローガン

「タイの装飾品や家具、ファッション、その他のライフスタイル製品のメーカーは、同国のBio-Circular-Green(BCG、バイオ・環境型・グリーン)経済モデルと持続可能な開発アジェンダに沿って、地元で入手できるバイオ資源に基づいた革新的なソリューションを創造し、一段とリサイクルに関与することにより、環境に優しい製品に対する世界の消費者需要の拡大を予測してきた」

タイ政府はBCG経済モデルを国家アジェンダに設定し、持続可能な経済開発を促進し、環境および気候の目標達成を支援してきた。タイはまた、BCGを2022年1年間のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の議長国としての主要重点項目とすることを宣言している。

タイ国政府商務省国際貿易振興局(DITP)幹部のM.L. Kathathong Thongyai氏は「タイは最前線にあり、BCGの原則を他に先駆けて進めている。われわれは、多くの人がこれに続く産業にとってのロールモデルとなるように、タイのデザイナーやデザインを基盤とした企業、またタイのスタートアップ企業を支援、奨励している」と語った。

世界の消費者と企業は、ますます自らを環境への意識が高い市民へと転換している。Global Sustainability Study 2021(2021年世界持続可能性研究)調査によると、過去5年間に世界の人々の85%が購買行動をより持続可能なものへと変えたことを示していることが明らかになった。

その職人技能で知られるタイの企業は、持続可能性を確保しながら、消費者を喜ばす多くの製品を作るのに天然や産業の廃棄物を転換していく中で、デザインや技術を活用している。

Milan Design Week(ミラノデザインウィーク)で新しいコレクションを紹介した家具・床材メーカー、Deesawat IndustriesのR&D・マーケティングディレクターのJirachai Tangkitngamwong氏は「われわれは長い間、日本などに輸出する製品に切れ端や木の廃材、おがくずなどを使ってきたが、いまわれわれがやっているのは、廃棄物ゼロの目標をスタート時点からデザインの一部とすることにより、この問題を根本に据えることである」と語った。

同社は「DEWA/DEWI」ラベルの受領者の1社である。これは「Design from Waste of Agriculture and Design from Waste of Industry(農業廃棄物からのデザイン・産業廃棄物からのデザイン)」を意味する頭文字で、ライフスタイル製品の製造において、リサイクルの創造的な活用と環境に優しい新材料の開発を発展させるイニシアチブを促進するためにタイ政府から発行されている。

もう1つの受領者である、Qualyブランドでより知られているNew Arrivaは天然素材のほか、リサイクルされた廃棄物の漁網やプラスチックの袋・ボトルから装飾品を生産している。世界的な住宅装飾展示会に定期的に出展している同社は、50カ国以上に環境に優しい製品を輸出している。

UPCYDEという社名のファッションシューズメーカーは、大量の農業廃棄物の一部をアップサイクルすることでファッションと農業での持続可能性の推進を目指しており、同社もまたこのラベルを受領した。UPCYDEは乾燥したバナナの葉をゴムに混ぜ、リーフレザーと呼ぶ、より耐久性のある材料を作っている。

持続可能性は世界を方向付ける社会的目標となり、前途有望な潜在力は環境に優しい製品の創造者と消費者を待ち望み、よりグリーンな世界が必ず達成されるという期待を膨らませている。

ソース: DITP