【バンコク2022年5月31日PR Newswire=共同通信JBN】重さが最大25キロもあり、生でも、代用肉として調理しても食べられるジャックフルーツのカリカリした黄色い果肉から、健康に良く、飲みやすくて新鮮さを保つ斬新なパッケージで人気上昇の天然ココナツミルクまで、タイの多彩な熱帯果物輸出は世界中の健康志向消費者の間で広まっており、データがそれを示している。
Global Trade Atlasのデータによると、タイの2021年の果物輸出は48%増の総額約62億米ドル相当に達し、タイは世界7位の果物輸出国になった。
健康食推進のおかげで近年、世界の果物、フルーツジュース消費が伸びている。COVID-19パンデミック期に加速したトレンドである。国連食糧農業機関(FAO)は2021年を「国際果実野菜年」と宣言し、果実と野菜を「必須食品」と呼んでいる。
タイの果物生産は3月から7月にかけて大半の品種が最盛期を迎えるが、その中には"果物の大様"といわれて果物輸出をリードし、よくチーズに例えられる強い匂いと甘味によってアジア一帯で好まれるドリアン、濃い紫色の殻の中のささやかなプレゼントのように見える、繊細な香りの白い果肉"果物の女王"マンゴスチン、熟しても熟さなくても食べられるさまざまな種類のマンゴー、ブドウのような白い果肉にかすかなムスクの香りのリュウガン、必須栄養素が豊富で消化にいい甘酸っぱい果肉がドライスナックとして楽しめ、名高いパッタイヌードルの魔法の主食材としても使えるタマリンドがある。
日本の大手タイ果物輸入業者の1つ、ピーケイサイアム有限会社の松本ピムチャイマネジングディレクターは「われわれの方針は、日本の消費者にタイが提供するさまざまな果物の情報を与えることである。われわれは数年前に1種類のマンゴーで始めたが、その後は多種類のマンゴー、今はココナツ、ドリアン、マンゴスチン、ザボン、タマリンドなどタイのほかの果物を加えた。タマリンドは今年の売り上げが好調で、多くのデパートで販売している」と語った。
新鮮な果物はアジアを主要市場にタイ果物輸出の最大シェアを占めているが、世界的に果物の缶詰、冷凍果物、アイスクリーム、ドライフルーツ、またパイナップルやマンゴー、グアバ、オレンジのジュース類、ココナツミルクも輸出している。タイは2021年に世界8位のフルーツジュース輸出国で、前年比13%増の6億3000万ドル相当を輸出した。
米国と欧州諸国の市場は有機フルーツジュースの需要が高く、低糖、低カロリーなどヘルシー機能やビタミン、プレバイオティクスなどヘルシー物質添加の人気が高まっている。