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サウジアラビアがサービスの向上、財政の持続可能性、民間部門の自立促進を重視した2022年予算を発表

Saudi Ministry of Finance
2021-12-15 18:01 1317

リヤド, サウジアラビア, 2021年12月15日 /PRNewswire/ -- 聖地の守護者サルマン・ビン・アブドルアジズ(Salman bin Abdulaziz)国王を議長とする閣僚評議会が2021年12月12日に開催され、歳出総額9550億サウジリヤル、歳入総額約1兆450億リヤル、黒字額約900億リヤルの2022年予算を承認した。

この機会に、ムハンマド・ジャドアーン(Mohammed Al-Jadaan)財務相は、2聖地の守護者サルマン・ビン・アブドルアジズ国王と副首相兼国防相のムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジズ(Mohammed bin Salman bin Abdulaziz)皇太子に予算承認の感謝を表明した。ジャドアーン氏は、COVID-19パンデミックに対処するための政府の責任ある政策と処置は、中・長期的な財政的持続可能性を維持しながら、保健と民間部門に強力な支援を提供することにより、人道的、財政的、経済的効果を維持できたと指摘、そのような政策が国内経済の漸進的回復に前向きの影響を及ぼし、いくつかの分野で急速な成長を示していると述べた。

ジャドアーン氏は、2022年予算はパンデミック後の経済成長を促進し、社会的支援・福祉の継続に加えて、保険、教育、コアサービスの開発に財源を割り当てる政府の決意を反映していると指摘した。予算は、中期的な財政の持続性を確保する方法であらかじめ発表された支出上限と、国が緊急の変化に対応し、予期しない経済ショックを吸収できる強固な財務状態を維持しつつ、財政の管理能力を発展させる改革プロセスの一環であることも示した。

ジャドアーン氏によると、2022年の予算見積もりは、歳入総額が2021年予測額より12.4%増の1兆450億リヤルに達する。歳出総額は約9550億リヤルで、900億リヤル(国内総生産=GDPの2.5%)の黒字と推定されている。これらの黒字は、政府の準備金を増やし、国家開発基金と公共投資基金を支え、経済的・社会的側面を持つ複数の戦略的プログラムとプロジェクトの実施を加速する可能性を検討するか、または、市場動向に基づき公的債務の部分的返済に向けられる。

公的債務について、ジャドアーン氏は、借入金が将来返済される予定の債務元本を返済するため、または年次発行を通じて加速できる準備金の支援や資本プロジェクトへの資金供給の有利な市場機会を利用するために使用されるという条件で、予算の黒字とGDPの成長が期待される結果、公的債務指標は2022年に改善し、GDPに対する比率は2021年の29.2%から25.9%に下がることが予想されると説明した。また、債務の対GDP比率は2024年に25.4%の適切な水準にとどまると予想した。政府は、国内と世界の経済の主要な進展を追跡・監視し、そこから生じるリスクを特定し、その結果を評価することを目的としたリスク管理フレームワークの開発に取り組んでいると付け加えた。

2022年と中期の政府目標は、石油収入への基本的な依存を減らし、経済を多様化し、非石油収入を開発し、その持続可能性を確保することによってサウジ・ビジョン2030の目標達成へのコミットメントを守ることに加え、継続している経済活動の段階的回復を支援すると同時に、近年実施されているイニシアチブを維持することであると、ジャドアーン氏は述べた。また、ビジョン実現プログラムとメガプロジェクト、およびインフラプロジェクトを含むさまざまな分野の投資プロジェクトの実施で、前年中に達成された進展を強調した。

財務相は、民間部門に向けられた経済促進策が支える継続的な経済成長が続いていることを強調した。その中で最も重要なのは、公共投資基金と国家開発基金のプロジェクトとプログラム、国家産業開発・物流プログラム(NDLP)実施の進展、国家投資戦略「Shareek」プログラム、金融セクター開発プログラム、および民営化プログラムを通じてなされた効果的な開発貢献である。これらの促進策の成功は、経済成長の刺激と多様化によって財政に前向きに反映し、それによって非石油収入を増進し、特に民間部門主導の投資と雇用によって政府支出の負担を軽減することを強調した。

大臣は、COVID-19免疫率の急速な上昇に連れての漸進的な回復を反映した2021年第3四半期末までの経済業績指標の大幅な拡大を強調した。これは、王国での予防措置のさらなる緩和に寄与した。2021年の暫定的推定値は、4.8%の成長を記録すると予想される非石油GDPの上昇にけん引された実質GDPの2.9%成長を示していると説明した。2022年の推計は、経済の継続的な回復、経済成長と多様化を促進するイニシアチブとプログラムの実施による非石油GDPの予想される増進に加え、石油輸出国機構プラス(OPEC+)の合意による石油GDPの増加にけん引された実質GDPの7.4%の成長を示している。

財政持続可能性プログラムについて、ジャドアーン氏は、これまでの財政管理手法の利益と根本的な変革は、財政収支バランスの段階から、長期間にわたる支出要件に留意した効果的な計画手段を通じて財政の持続可能性維持を目指す段階への移行を伴うと説明した。この計画と中期的に計画された支出を実行する能力の保護に役立つのは、それらの計画に混乱を引き起こさないように、石油市場の変動を含む外部要因との連鎖を縮小することである。このプログラムは、明確に投資を計画する民間部門の能力の強化に加えて、非石油経済の安定的な成長率達成の継続に寄与し、経済に対するエネルギー価格変動の影響を緩和するため、いくつかの経済的利益を達成することが期待される。財政に関しては、このプログラムは財政計画の有効性の向上、政府支出の効率の向上と、準備金の引き上げ、あるいは経済の多様化を確実にして中長期の持続可能な成長目標を達成する投資支出への予算黒字の利用に貢献する。

ジャドアーン氏は声明の締めくくりに、2022年予算はさまざまな政府機関の計画と協力の集大成であると説明した。この予算を適切に編成するために、努力がなされ、能力が活用され、エネルギーが注がれた。これによって、予算はその戦略的目標を達成し、最高水準の透明性と明快さで提示することができる。これらの取り組みはすべてサウジ・ビジョン2030に準拠し、四半期報告書、半年ごとの報告書、年次報告書、予算前報告書、予算報告書、市民向け発表などの予算関連の報告書の発行により、現在の財政・経済状況に関する政府の直接的なコミットメントによって支えられている。

 

 

ソース: Saudi Ministry of Finance