ロンドン, 2021年11月18日 /PRNewswire/ -- 水素発電テクノロジーの有力プロバイダーであるAFC Energy(AFC Energyないしは同社)は、有力なグローバルテクノロジー企業のABB B.V(ABB)が高エネルギー密度「S」Series水素燃料電池システムを初めて発注したと発表した。今回の発注額は400万英ポンドで、ゼロエミッション発電システムは2023年前半のスケジュールよりも早く納入される予定。
ABBはハイパワーEV充電向けに、水素ないしはアンモニアを燃料にできる最初の200kW「S」Seriesシステムを使用する。ABBは世界80カ所の市場に進出し、EV充電ソリューションのグローバルリーダーである。AFC Energyとの提携は、ABBがグリッド接続がないか、ないしは制約がある地域の顧客にハイパワーEV充電を提供できるようにするのが目的である。
この夏、AFC Energyの「L」Series燃料電池テクノロジーがABBのエネルギーストレージおよびEV充電テクノロジーと連結されて稼働することに成功し、両社はエストニアのABB施設で完全統合充電システムを稼働させることに成功した。
「S」Series発電機は、AFC Energyの新しいアニオン交換膜(AEM)テクノロジーを使用し、燃料電池からの世界クラスのエネルギー密度を実証する。「S」Seriesは、約10フィートの輸送用コンテナサイズのコンテナに収容される。
200kW「S」Seriesは、ABBとAFC Energyが協力する場所、例えばデータセンター、オフグリッド電源市場など、その他の目的での使用にも最適である。
ABBのE-モビリティー部門プレジデントであるFrank Muehlon氏は以下のように語った。
「電気自動車への移行の加速を受け、特にグリッドに接続されていないか、ないしは制約を受けている費用効率が高い地域では追加の高速充電能力への緊急性がますます高まっている。AFC Energyのゼロエミッションの水素燃料電池システムは、われわれがEVを誰でも利用可能にするソリューションの不可欠なものであると確信している」
AFC EnergyのAdam Bond最高経営責任者(CEO)は以下ように語った。
「ABBから『S』Series燃料電池システムの最初の発注を受けたことをうれしく思うとともに、200kW充電システムを2023年初めに提供することを楽しみしている」
「AFC Energyは、ABBが世界の拡大する電動車両のための持続可能なeモビリティーインフラストラクチャーを提供するのを支援することにコミットしている。当社の新しい『S』Series燃料電池プラットフォームは、クラス最高のAEM 電力密度・効率を提供するとともに、多様な燃料提供戦略を攻略する『頼りにできる』高性能燃料電池テクノロジーになると確信している」
▽AFC Energyについて
AFC Energy plcは拡張可能なアルカリ燃料電池システムを実用化し、オングリッドとオフグリッドの利用にクリーン電力を提供している。英国で過去12年にわたって開拓してきたこのテクノロジーは現在、地域電力ニーズの脱炭素化へのポートフォリオアプローチの一環として、電気自動車の充電器、オフグリッドの分散型電力システム、産業ガスプラントに利用可能である。www.afcenergy.com
▽ABBについて
ABB(ABBN: SIX Swiss Ex)は、社会と産業の変革に活力を与え、より生産的で持続可能な未来を実現する有力なグローバルテクノロジー企業である。ソフトウエアをエレクトリフィケーション、ロボティクス、オートメーション、モーションのポートフォリオに結び付けることによって、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新しいレベルに引き上げる。130年以上の卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上の約11万人の才気あふれる従業員によって支えられている。www.abb.com