【ダンスフォールド(英国)2020年12月17日PR Newswire=共同通信JBN】水素燃料製造技術の有力プロバイダー、AFC Energy(AIM: AFC)(https://www.afcenergy.com/ )は16日、次世代の高出力電気自動車(EV)充電ソリューションを開発するため、100カ国以上で事業を展開して電化とデジタル化技術で世界をリードするABB(https://global.abb/group/en )との戦略的提携を発表した。
世界のEV充電市場は2030年までに1400億米ドルを突破すると予想されており、今回の提携はこうした需要を満たすのに求められている充電インフラの世界的な展開を支援する。また排出物がゼロで、安全、効率的、柔軟、信頼性の高いローカル電力供給を提供する新たなソリューションをもたらす。共同システムは2021年下半期までにまず、英国、欧州、米国などで展開の準備が整えられる。
ABBのeモビリティー・インフラストラクチャーソリューション国際事業責任者のFrank Muehlon氏は「ABBはeモビリティーソリューション分野を先導し、世界のEV普及率向上で主要な役割を果たしてきたことを誇りにしている。今回のAFC Energyとの提携によりわれわれは、特に送電網に依存しないアプリケーションを目指し、その結果、クリーンエネルギーに基づくeモビリティーのより広い活動範囲を可能にして、引き続きeモビリティーの限界を押し上げることが可能になる」と述べた。
「ABBは持続可能な開発は、今日のより健康でより繁栄した世界、また未来の世代に向けた前進を意味していると確信している。それは、低炭素社会を可能にできる今回のAFC Energyとの提携のような技術の革新的な応用によって実現する。AFC Energyはコスト効率の高いアルカリ基盤の燃料電池技術により比類なき立場に置かれており、これを完璧な組合せとしている」
両社は共同で統合された製品を販売し、システムのブランド化と展開のためのコミュニケーション戦略を共同で開発する。
提携は主要なABB市場にわたって統合された高出力EV充電システムを共同で展開することに取り組みを集中させる。これには、個人用および物流用車両の拠点、充電スタンド事業者、都市交通を含んでいる。充電システムは、電化が航空や船舶産業に浸透し続ける中で、船舶および垂直離着陸機(VTOL)への電力供給にも使用が可能となろう。
AFC EnergyのAdam Bond最高経営責任者(CEO)は「われわれがABBとの長期的な関係を始める中で、今日は当社独自の水素燃料電池の商業化における歴史的な一里塚を記念する。この戦略的な提携によりABBは欧州や海外の主要な顧客チャンネルに強力で信頼できるアクセスを提供し、AFC Energyの市場進出戦略と完全に一致している」と語った。
「これにより電化とアルカリ燃料電池技術の世界的リーダーが推進する比類なき排出量ゼロのソリューションが市場にもたらされ、将来の高出力EV充電インフラの展開が可能になる。これはわれわれが引き続きコストを下げ、製造規模を拡大していく中で、新たに出現しつつある世界の市場機会によって支持されている世界のモビリティーと交通の完全な脱炭素化への旅路における重要な1歩である」
Muehlon氏は「われわれのAFC Energyとの提携は伝統的なEV市場の域を超えた潜在性をもたらす。DC高速充電システムは商用や物流用車両、船舶、都市交通に応用される。持続可能なソリューションはデータセンターや公共施設などのその他の成長分野が最適化されたカーボンフットプリントを実現するためにも開発されている」と結んだ。
ABBは2020年にEV充電市場に参入し、これまでに80カ国で1万7000台以上のABB DC高速充電器を販売している。