【ロサンゼルス2021年8月6日PR Newswire=共同通信JBN】
*ロサンゼルスに本拠を置くCzinger Vehiclesはモントレー・カー・ウイーク(Monterey Car Week)に先立ち、ラグナ・セカの記録を再び米国に取り戻した
革命的なデザインと製造技術を使って最新鋭の高性能ホモロゲート車両を生産する先駆的企業のCzingerは、ウエザーテック・ラグナ・セカ・レースウェイでそれまでの記録に2秒という驚くべき差をつけて新たなラップレコードを叩き出した!
7月21日の午後7時43分(米太平洋時間)、ドライバーのジョエル・ミラー(Joel Miller)が駆るCzinger 21CパイパーカーはマルチGPSで検証された1分25秒44の記録を打ち立てた。これまでのトラックレコードはランディ・ポブスト(Randy Pobst)がハンドルを握ったマクラーレンセナの1分27秒62だった。
晴天、風速は約9マイル/時、気温はカ氏60度という理想的なコンディションの下、Czingerの車両は他の2ラップでも1分27秒4と1分26秒6で走り、これまでの記録を破った。
公道走行が認められたミシュラン・パイロットスポーツカップ2Rタイヤを装着したこの車の設計、製造、組み立てはロサンゼルスで行われた。
Czinger Vehiclesの創設者兼最高経営責任者(CEO)であり、同時に自動車製造産業を改革している企業Divergent 3Dの創設者兼CEOでもあるKevin Czinger氏は「オハイオ州クリーブランドで育ったブルーカラーの子どもだった私は、夜も眠らずに私のレーシングヒーロー、ジム・ホール(Jim Hall)のこと、彼の最新イノベーション、彼のチームが作ったテクノロジー満載のシャパラルの車、伝説的なラグナ・セカ・レースウェイでレースをすることを考えていた。時代も、そしてAIを使って持続可能性を重視したテクノロジーも異なるが、スピリットを刺激するものは当時と変わらない。それはアメリカンドリームをスピードにかけることだ」と述べた。
Czingerは8月12日から16日のモントレー・カー・ウイークの期間中、記録を達成した21Cを同社のペブルビーチ・プライベートホームで披露する。
Czingerのチーフエンジニア、Ewan Baldry氏は「われわれが車の性能に満足しているのは言うまでもないことだ。ホモロゲート生産へと移行する車でこのラップタイムを達成できるのは、とりわけDivergentとの密接な関係を通してアクセスできた最先端テクノロジーを探求するわれわれの能力をはじめとする、Czingerチームの素晴らしく熱心な取り組みの結果である。最もエキサイティングなこととして、われわれはさらなるパフォーマンスを今後も手に入れるということだ!」と述べた。
Baldry氏は、実際のところ、今回のラップレコードは今後予定されているパフォーマンスレコードへの挑戦の最初のものにすぎないと語った。
ジョエル・ミラーは次のように述べた。「新しい車を作るのは簡単なことではない。そしてこのグループは、1台の速い車を作った。開発プロセスの中で、そして記録を打ち立てた走行に、彼らが私をドライバーに選んでくれたことにひたすら感謝している。この車を作るのに使われた革命的なテクノロジーは、この車のスピード性能を補完するものだ。この車は、走行時にはスポーツカーの魂がある。ハンドルを通して、車がなにをしているかを感じることができる。このパワートレインの能力は、パワーの最大出力時には絶対的に心を揺さぶる。ラグナ・セカでの記録達成は、ほんの少しの差で記録を更新したのではなく、大幅な差をつけての更新だった!」
▽Czinger 21Cについて
Czinger 21Cは完全ホモロゲートで他を寄せ付けない性能の車両シリーズの初車種であり、生産は80台限定である。Czinger 21Cは、部分的に積層造形技術を使って作られた。この技術を使って製造された各コンポーネントはAIを使ってコンピューターが設計したもので、重量と性能が最適化され、手作業で美しく仕上げられている。Czingerの特許を取得した製造技術、社内開発のパワートレイン、象徴的なデザインは同社車両の将来のシリーズを先導し、設計・エンジニアリングチームは、これまで自動車業界で見られなかった性能とスタイリングを解き放つことができる。
特に意義のあることとして、21C V8はカーボンリサイクル・メタノールや他のe燃料といった広範な燃料を使えるよう設計されているので、排出量ゼロの車両として走行できる。
この新しいハイパーカーは、2020年3月に初めて一般公開されてから、車幅が2050 mmになったことなどを含めて大幅なアップデートが施されている。21Cは1250 hpを発生し、乾燥重量は1240 kgで、1:1の完全なパワーウエイトレシオを実現している。21Cは強力なハイブリッドパワートレインを備えた全輪駆動車で、世界で最も出力密度の高い量産型ICエンジンを基盤としている。2基の高出力電気モーターも搭載し、それぞれがトルクベクタリングを使って前輪に動力を供給する。また、超軽量のシーケンシャル7速自動マニュアルトランスミッション・ギアボックスも備えている。この強力なハイブリッドシステムの全てが1250hp(1233bhp)の最大出力を実現する。
この車は究極の重量配分、空力、ドライバーエンゲージメントのためにドライバーと乗員を中央ポジションに配置し、その最高速度はオプションの抵抗力vmax構成で最高時速281 mphに達する。クオーターマイルのタイムは8.1秒で、ゼロから62 mph(ゼロから100 kph)に1.9秒で達し、ゼロから186 mph(300 kph)には8.5秒、ゼロから248 mph(400 kph)には21.3秒で達する。3:1以上の揚力/抗力比を持ち、100 mphで615kg、200 mphで2500kgのダウンフォースを実現している(高ダウンフォース構成)。
編集者注:
Czinger(「zinger(ジンガー)」と発音、「C」は読まない)の本社は米カリフォルニア州ロサンゼルスにある。2019年に創設され、創設者でCEOのKevin Czinger氏にちなんで命名された。この先駆的なパフォーマンスのブランドは、革命的なテクノロジーを用いて圧倒的な性能と象徴的なデザインを持つ車両を創出するという中核理念に基づいて設立された。
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