【ローザンヌ2021年7月21日PR Newswire=共同通信JBN】
*2020東京五輪-総合馬術プレビュー
ドイツのミヒャエル・ユング(Michael Jung)選手は2016年のリオデジャネイロ五輪の総合馬術個人で2年連続の優勝を飾った後、次に狙っているのは何かという質問を受けた。答えは「もちろん2020年東京五輪さ。そしてそれまでに欧州、それから多分世界タイトルさ!」だった。
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ユング選手はもちろん冗談を言っていたわけではない。欧州、五輪、世界選手権のタイトルを同時に保有した最初の人物となって総合馬術の歴史に名を残したこの38歳の選手は、あらゆる馬術競技の中で最も恐るべきアスリートだからだ。
ユング選手は2018年のFEI World Equestrian Games(TM)(FEI世界馬術選手権大会)では騎乗馬が負傷して勝利できなかったが、翌年のFEI European Championships(FEI欧州馬術選手権大会)では団体で金メダルを獲得し、個人タイトルは惜しくもチームメートのIngrid Klimke選手に奪われた。
この選手は他のだれに対してもバーを高く設定した人物であり、もし東京五輪で個人ハットトリックを達成できたら、五輪新記録を打ち立てることになる。1928年アムステルダム五輪と1934年ロサンゼルス五輪でCharles Pahud de Mortanges選手(オランダ)が、1984年ロサンゼルス五輪と1988年ソウル五輪でMark Todd選手(ニュージーランド)がそれぞれ優勝した。両選手ともいつも同じ馬に騎乗した。オランダ選手はMarcroixに、ニュージーランド選手は伝説に名を残すCharismaに騎乗した。
ユング選手も2012年ロンドン五輪と2016年リオ五輪で優勝した時、並外れたSamという同じ馬に騎乗した。今回は2019年の欧州選手権馬のChipmunkに騎乗する予定で、世界はユング選手がもたらすことができるさらなる魔法を見るのを楽しみにしている。
ユング選手には、リオ五輪団体で銀メダル獲得を助けたアスリート3人のうちの2人であるSandra Auffarth(Viamant du Matz)とJulia Krajewski(Armande de B'Neville)の2人がドイツチームとして加わる。しかし、ディフェンディングチャンピオンとして立ちはだかるのは、レ・ブルーを掲げる、Thomas Carlile (Birmane)、Nicolas Touzaint (Absolut Gold HDC)、Christopher Six(Totem de Brecey)各選手からなるフランスチームである。
英国チームは現世界チャンピオンとしてやってくる。世界1位のOliver Townend (Ballaghmore Class)、同5位のTom McEwen(Toledo de Kerser)、同22位のLaura Collet (London 52)の3選手で、直前に交代リザーブとなったRos Canter 選手が2018年のFEI World Equestrian Games(TM)で個人金メダルを獲得した時の騎乗馬のAllstar Bとともに控える。
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