東京、2021年8月4日/PRNewswire/ -- 個人金メダルに輝いた結婚間近のベン選手(記者:Louise Parkes)
今夜、馬事公苑で行われた2020東京五輪の障害馬術個人で獲得した金メダルを握りしめながら、イギリスのベン・マーハー選手は、「今回のオリンピックと2週間後に結婚することと、どちらがプレッシャーだったか自分でもわかりません!」と語った。
「夢かなと、信じられません。今夜か明日、目が覚めたときには実感できるのだと思います」と38歳のアスリートはコメントした。
12歳のエクスプロージョンW(Explosion W)をパートナーに持つマーハー選手は、昨日の予選大会ですでに集団をリードしていたため、今夜の最初のラウンドでは最終出場となってもベストな演技を引き出し、そして6人馬で行われたジャンプオフでは、他の人馬を圧倒した。スウェーデンのペデル・フレドリクソン(Peder Fredricson)選手は、オールイン(All In)と共に2大会連続で出場し銀メダルにとどまり、オランダのマイケル・ファンデルブレーテン(Maikel van der Vleuten)選手とボービルZ(Beauville Z)が銅メダルを獲得した。
ジャンプオフ
勇気、視野、スピードが試される最初のラウンドをデザインしたコースデザイナー、スペインのサンティアゴ・ヴァレラ(Santiago Varela)氏は再度称賛を浴び、30人の出場者のうち、スウェーデンの3人を含む6人がジャンプオフへの出場権を獲得した。
トーマス・バッハIOC会長は、今夜、馬術競技場にいた多くのIOC要人の一人で、ジャンプオフを選手を来賓席から見守ることができて非常に満足していた。
6人馬全員がジャンプを成功させ、パスファインダーを担当した福島大輔選手とチャニオン(Chanyon)を43秒76でゴールし、当初の目標を達成したときには、日本のスポーツ界に大きな衝撃を与えた。続いてスウェーデンの マリン・バルアルドヨンソン( Malin Baryard-Johnsson)選手が、気性の荒い牝馬インディアナと出場し、3秒早くビームを突破したが、同胞のペデル選手とオールインは、見事な走りで38秒02でラインを通過し、全体的なレベルを引き上げた。
続いて登場したマーハー選手に注目が集まった。2012年のロンドンオリンピックの団体で金メダルを獲得し、4度のオリンピックに出場しているこの選手は、手強いライバルであり、エクスプロージョンWでは別格の存在となっている。大きな期待を寄せられていたが、不屈の精神がプレッシャーを力に変え、12歳の優秀な馬と共に37秒85でゴールした。この記録は破ることは不可能と思われた。
スウェーデンの最後の選手、ヘンリク・フォンエケルマン(Henrik von Eckermann)選手は、キング・エドワード(King Edward )をというパートナーと共に全力を尽くし、39秒71でゴールした。この記録は銅メダルに十分だと思われたが、次に出場したオランダ人のマイケル選手が、妥協を許さない固い決意とともにもとスタートし、ボービルZを38秒90でゴールさせたことで、ヘンリク選手が表彰台に上ることを阻止した。
マーハー選手の金メダルは、イギリスにとって2020東京五輪で5つ目の馬術競技のメダルとなり、1900年に障害馬術がオリンピック種目に加わって以来、イギリスが個人種目で獲得した2つ目の金メダルでもある。同胞のニック・スケルトン選手は、5年前のブラジル大会でイギリスが初めて個人種目で金メダルを獲得した選手である。
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