【ミラノ2021年5月18日PR Newswire=共同通信JBN】Maire Tecnimont S.p.A.は、いずれも子会社のMET Development、Stamicarbon、NextChemがケニアで再生可能エネルギーから肥料を生産するプラント建設の作業を開始したと発表した。MET Developmentは、ナイロビの北100キロメートルにあるナイバシャ湖南岸のOserian Two Lakes工業団地のプラント開発で、Oserian Development Companyと契約を結んだ。
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プラントは同国最大の地熱エネルギー埋蔵地近くに位置し、一部は現地で生産される太陽エネルギーも動力源とし、化石燃料へのニーズに取って代わり、生産から炭素を排除する。この施設はガスベースの肥料プラントと比べ、二酸化炭素排出量を年間約10万トン削減する。プロジェクトにより、年間約800キロトンの輸入窒素肥料への依存も減らして約25%を代替する。
肥料プラント設計の革新・ライセンス企業で世界市場リーダーであるMaire Tecnimont GroupのStamicarbonは、アンモニアを生産するStami Green Ammonia技術と硝酸塩肥料製造の総合技術パッケージとしての硝酸技術の両方を提供する。モジュール化手法が特徴で小規模施設に最適な技術構成は、この種で初だが、実証済みの技術に基づいている。
プロジェクトは予備的な作業を開始しており、NextChemは2021年末までのフロントエンドエンジニアリングデザイン(FEED)の開始を目指している。目標は、地元ケニアのアグリビジネス用にプラント商業運転を2025年に開始することである。
このプロジェクトは約70MWの再生可能エネルギーを利用して地元ケニア産肥料の出発点を生み出し、この地域で100を超える直接雇用の創出が期待され、より広範な経済と農民を支援する。
Maire Tecnimont GroupのPierroberto Folgiero最高経営責任者(CEO)は「Oserian Development Companyのような先駆者との素晴らしいプロジェクトの開始を発表するのは喜ばしい。この戦略的イニシアチブにより、再生可能エネルギーを原料として肥料産業を脱炭素化する可能性を開くことを目指す。この初の非常に有望なイニシアチブで、当社はグリーン経済の世界的産業化に必要な主要要素を結び付けることができるエンドツーエンドの開発者で技術統合者として行動することにより、グリーンエネルギー・プロジェクト開発の専門知識を立証する」とコメントした。