【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2021年5月18日PR Newswire=共同通信JBN】
*Seagenの最高医療責任者であるDansey博士は、免疫腫瘍学と医薬品開発に関する豊富な専門知識をもたらす
*医薬品開発の業界リーダーの任命により、取締役会の業界、臨床開発、研究、商業化の専門知識が一層多用に
感染症、がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連疾患から人々を守り、治療するための精密設計DNA医薬品の市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業INOVIO(イノビオ)(NASDAQ:INO)は17日、Roger D. Dansey医学博士を取締役に任命したと発表した。INOVIOは進行期製品開発プログラムに一段と注力しており、今回の人事で同社取締役会には医薬品開発に関する豊富な専門知識がもたらされる。現在、Seagen(旧Seattle Genetics)の最高医療責任者であるDansey博士は、Seagenが世界的に認められた複数の腫瘍製品を有する企業になる取り組みにおいて、中心的役割を果たしてきた。
Dansey博士はかつて、メルク(Merck & Co.)で進行期腫瘍治療領域の責任者を務め、キイトルーダ(Keytruda)(R)(ペンブロリズマブ)を複数の腫瘍タイプ向けの医薬品として登録する業務を監督した。キャリアの初期には、ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)の腫瘍臨床研究担当バイスプレジデントやアムジェン(Amgen)でXgeva(R)(デノスマブ)のグローバル開発リーダーを歴任、腫瘍学と血液学の両面で多様な任務を果たしてきた。Dansey博士は、南アフリカのヨハネスブルクにあるウィットウォーターズランド大学で医学博士号を取得している。
INOVIOのSimon X. Benito取締役会会長は「Dansey博士をINOVIOの取締役会に迎えられてうれしい。Seagenで同氏が挙げた素晴らしい成果は、メルク、ギリアド、アムジェンでの抗がん剤開発の実績と相まって、腫瘍学、HPV、さらに多形膠芽腫(GBM)用のDNA医薬品INO-5401やCOVID-19用のINO-4800など商品化の準備を進めているワクチンのポートフォリオを展開していく当社にとって、かけがえのないものになるだろう」と語った。
Dansey博士は「INOVIOにとって極めて重要な時期に、同社に参加できることをうれしく思う。今こそ、DNA医薬品の出番だ。DNA医薬品は、がんと闘うための革新的アプローチとなってくれるはずだ。チームと力を合わせて、腫瘍および感染症における緊急かつグローバルな健康ニーズを満たすために、命を救うDNA医薬品を迅速に市場に投入するという使命をサポートしていきたい」と語った。
▽INOVIOのDNA医薬品プラットフォームについて
INOVIOには、HPV関連疾患、がん、さらにMERS関連コロナウイルス、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と米国防総省の助成金を得ているCOVID-19疾患を含む感染症に焦点を当てた15のDNA医薬品臨床プログラムがある。DNA医薬品は、コンピューターシーケンス技術によって合成または再編成され、体内で特定の免疫反応を発現させるよう設計された小さな環状の2本鎖構造である、最適化されたDNAプラスミドから成る。
INOVIOのDNA医薬品は、CELLECTRA(R)と呼ばれるINOVIO独自の携帯スマートデバイスを使用して、最適化されたプラスミドを筋肉注射または皮内注射で細胞に直接送達する。CELLECTRA(R)デバイスは、短い電気パルスを使い、細胞に小さな孔を可逆的に開けてプラスミドを注入、その他のDNAや、mRNAなど他の核酸アプローチの大きな制約を克服した。細胞内に入ったDNAプラスミドは、細胞が目的とする抗原を生成できるようにする。抗原は細胞内で自然に処理され、望ましいT細胞と抗体を介した免疫反応を引き起こす。CELLECTRA(R)デバイスで投与することで、DNA医薬品が体の細胞に直接送達され、そこで直ちに免疫反応を引き起こしにかかることが可能になる。INOVIOのDNA医薬品は、個人のDNAをいかなる方法でも妨害したり、改変したりすることはない。INOVIOのDNA医薬品プラットフォームの利点は、DNA医薬品の考案と生産の速さ、保管、輸送中に冷凍の必要がない製品の安定性、数々の臨床試験で観察されてきた持続性のある免疫反応、安全性プロファイル、忍容性である。
3000人以上の患者が様々な臨床試験において、7000以上の適用でINOVIOの治験DNA医薬品を投与されており、INOVIOには世界中の差し迫った健康ニーズを満たす可能性を秘めたDNA医薬品候補を迅速に生み出してきた優れた実績がある。
▽INOVIO(イノビオ)について
INOVIOは、感染症、がん、HPV関連疾患を患う人の治療や予防用の精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。INOVIOは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接送達し、強力かつ忍容性の高い免疫反応を発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。具体的には、INOVIOの主力候補薬VGX-3100は、HPV16型と18型、あるいはそのいずれかが引き起こす前がん性子宮頚部異形成に対する第3相試験REVEAL 1で有効性評価項目を達成した最初のDNA医薬品である。VGX-3100は、前がん性外陰部異形成と肛門異形成に対する治療効果を評価する別の臨床試験の第2相試験でも良好な有効性結果を示した。HPV関連がん、希少HPV関連疾患である再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)、非HPV関連がんである多形膠芽腫(GBM)や前立腺がんを対象とするプログラムも開発中で、外部資金によるジカ、ラッサ熱、エボラ、HIV、MERS関連コロナウイルスおよびCOVID-19疾患の感染症DNAワクチン開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、Advaccine、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、米国防高等研究計画局(DARPA)/化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局(JPEO-CBRND)/米国防総省(DoD)、HIV Vaccines Trial Network、国際ワクチン研究所(IVI)、Kaneka Eurogentec(カネカユーロジェンテック)、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Ology Bioservices、パーカーがん免疫療法研究所、Plumbline Life Sciences、Regeneron(リジェネロン)、Richter-Helm BioLogics、サーモフィッシャーサイエンティフィック、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。INOVIOは、取締役会の20%以上が女性の企業を顕彰する「2020 Women on Boards」の 「W」称号も授与されている。詳細については、www.inovio.com を参照。
▽問い合わせ先
メディア向け: Jeff Richardson, +1 267-440-4211, jrichardson@inovio.com
投資家向け: Ben Matone, +1 484-362-0076, ben.matone@inovio.com