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ITFがスポーツのジェンダー平等に関する新たな研究を発表

International Tennis Federation
2021-04-13 16:19 1824

【ロンドン2021年4月13日PR Newswire=共同通信JBN】国際テニス連盟(International Tennis Federation、ITF)は12日、メディアとソーシャルメディア上でのスポーツのジェンダー平等を調査するこの種では初の世界的な研究プロジェクトの結果を発表した。Ipsos MORIによって実施、実現されたこの研究は、市場とメディアの種類による主要な違いと男女選手間における消費者検索の違いを特定し、いかに男子と女子の選手が異なった表現をされているかを探った。

調査報告では、男子テニスに関する会話や報道が強い闘争的な語り口で歴史、エリートの競争、功績の雰囲気を出し、よりスポーツに重点を置いていることが分かった。反対に、女子テニスに関する会話は、男子テニスほど集中的ではなく、健康や年齢から家族までコート外の生活を比較的重視している。

▽グローバル・イングリッシュ、フランス、スペインのデータから見つかった重要な調査結果

*女子テニスのコンテンツは選手の年齢に言及する傾向が2倍である

*男子テニスのコンテンツは「戦闘」的な用語を使用する傾向が2倍である

*男子のコンテンツは選手の身体的に優れた能力に言及する傾向が70%高い

*男子テニスのコンテンツでは女子テニスより50%以上多くG.O.A.T(史上最高の選手)について言及される

*男子テニスのコンテンツでは「歴史に残る」ことについての言及が40%多い

*女子テニスは健康と治療に言及する傾向が2倍である

*女子のコンテンツは選手の家族に言及する傾向が30%高い

*女子の報道では男子より50%近くも多く「キャリア」に言及される

ITFのDavid Haggerty会長は「声を上げることはわれわれのAdvantage All strategyの重要な柱の1つだ。この分野でポジティブな影響をもたらすには、私たちがメディアとソーシャルメディアの言語をよく理解することが肝要だ。調査結果では、大衆が男子と女子のテニス両方に同様の興味を持つにもかかわらず、それを取り巻く語られ方には明らかな違いがあることが判明した。この違いは必ずしもネガティブなものではないが、突き詰めていくと女子選手のスポーツ上の功績を消し去りかねないため、意識的な偏見や無意識の偏見の結果として異なる焦点が生じるような状況は避けなければならないと認めるのが大切だ」と述べた。

▽研究に関する技術的注記

全データは、グローバル・イングリッシュ、スペイン、フランスを対象としたソーシャルリスニングのプラットフォーム、Synthesioを通して供給された一般に公開されているコンテンツから検索された。また、データは中国を対象に現地の業者から供給された。データは2021年3月1日の週に検索され、2020年と2019年の丸2年を対象とする。中国は例外で、2019年のデータのみを検索した。なおデータは各国で現地の言語と英語で収集され、分析の前に英語に翻訳された。

コンテンツは、上位100位にランクされている選手の名前とプレーしているスポーツへの言及があることに基づいて検索された。男子選手と女子選手の比較分析は、性別、スポーツ、暦年、言語/国ごとに2万5000件のオンライン投稿のサンプルで行われた。サンプルは、メディアチャンネルの分割の観点で完全なデータセットを表す。男子選手と女子選手間の全相対的差異は、99 %の信頼区間で統計的に有意である。

検索の分析はGoogleを使用して匿名で行われた。

調査結果の詳細は次を参照:https://www.itftennis.com/media/4912/advantage-all-ipsos-mori-research-april-2021-1.pdf

ソース:International Tennis Federation

 

ソース: International Tennis Federation