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INOVIOがREVEAL 1試験の好結果を発表

INOVIO Pharmaceuticals, Inc.
2021-03-02 20:22 1860

【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2021年3月2日PR Newswire=共同通信JBN】

*REVEAL 1はHPV-16とHPV-18、あるいはそのいずれかに起因する高悪性度前がん性子宮頸部異形成治療用のDNAベースのHPV免疫療法薬VGX-3100を評価する第3相主試験

*多施設・無作為化・二重盲検・プラセボ対照・第3相試験は、評価可能な全被験者において主要および副次有効性評価項目を達成

*VGX-3100は、第3相臨床試験で有効性評価項目を達成した最初のDNA医薬品

*INOVIOはキアゲン(QIAGEN)と提携し、VGX-3100への反応が期待できる女性の特定を目指し、治療前予測バイオマーカーの開発も継続

感染症やがん、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連疾患を予防、治療するための精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業INOVIO((NASDAQ:INO)は2日、REVEAL 1臨床試験の評価可能な全被験者で主要および副次有効性評価項目を達成したと発表した。同試験は、同社独自のCELLECTRA(R)5PSPデバイスを使用した、HPV-16/18関連の子宮頸部の高悪性度扁平上皮内病変(HSIL)治療薬VGX-3100の安全性、忍容性、有効性を評価する、進行中の2つの無作為化・二重盲検・多施設・プラセボ対照・第3相主試験(REVEAL 1およびREVEAL 2)の1つである。

試験プロトコルで定義された治療企図修正(mITT)集団(N=193)には、評価項目データのある全被験者が含まれている。36週目のHPV-16とHPV-18、あるいはそのいずれかのウイルス学的除去を伴うHSILの組織病理学的退縮という主要評価項目で、治療群のレスポンダーの割合が23.7%(131人中31人)であったのに対し、プラセボ群(p=0.022;パーセンテージ差12.4%、CI95%:0.4,22.5)は11.3%(62人中7人)で、統計的有意性を達成した。副次有効性評価項目も全て達成された。これらの評価項目は、a)HPV-16/18ウイルスの除去を伴う子宮頸部のHSIL退縮と正常組織化、b)子宮頸部のHSIL退縮のみ、c)子宮頸部のHSIL退縮と正常組織化、d)HPV-16/18ウイルスの除去のみ-である。 

試験プロトコルで定義された治療企図(ITT)集団(N=201)には、評価項目データの有無にかかわらず無作為化された全被験者が含まれ、評価項目データのない被験者はノンレスポンダーと定義された。そのような被験者は8人(治療群で7人、プラセボ群で1人)であった。評価項目データがない被験者を含めると、主要評価項目を満たす被験者の割合は、治療群で22.5%(138人中31人)だったのに対し、プラセボ群では11.1%(63人中7人)(p=0.029;パーセンテージ差11.4%、CI95%:-0.4,21.2)で、これは統計的に有意ではなかった。子宮頸部HSILのみの退縮を除き、副次評価項目は全て達成された(パーセンテージ差12.8%、CI95%:-0.6,24.5)。評価項目データがない理由は、無作為化されたが投与されなかった被験者が1人、妊娠による離脱が1人、投与ミスによる離脱が1人、投与後の痛みによる離脱が1人、COVID19関連の移動制限により経過観察できずが1人、理由不明ながら経過観察できずが3人、だった。試験完了時には、事前に指定されたパープロトコール(PP)解析も行われる。

治療に関連する重篤な有害事象はなく、有害事象の大部分は自力解消され、以前の臨床試験と同様、軽度から中等度と見なされた。

REVEAL 1およびREVEAL 2は、VGX-3100の安全性、忍容性、有効性を評価、確認できるよう設計されている。INOVIOは、最後の投与から18カ月間、反応の安全性と持続性についてREVEAL 1の被験者の経過観察を継続するとともに、REVEAL 2は現在、被験者の登録を行っている。INOVIOは、今年の学会でREVEAL 1の結果を発表する予定。

INOVIOの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJ. Joseph Kim博士は「INOVIOは、VGX-3100を、評価可能な全被験者が第3相臨床試験で有効性評価項目を達成した初のDNA医薬品にできたことを非常に誇りに思っている。VGX-3100は、承認されれば、HPV-16/18関連疾患を患う人々にとって重要な治療オプションになると、われわれは考えている。REVEAL 1の有効性、安全性データは、INOVIOのDNA医薬品プラットフォームの重要性の証明でもある」と語った。

REVEAL 1試験の主任調整治験責任医師、Mark Einstein医学博士(MS、FACS、FACOG)は「HPV関連子宮頸部異形成を患う若い女性の非外科的治療ニーズは非常に大きい。今回の結果には非常に勇気づけられており、われわれが正しい方向に向かっていることを示している」と語った。

INOVIO副社長で、HPV治療臨床開発責任者であるPrakash Bhuyan医学博士は「今回の研究を可能にしてくれた研究者、施設担当者、患者に感謝している。女性の健康を増進させるよう設計された新たな治療法を開発するのは本当にうれしい。当社はキアゲンとの継続的パートナーシップを通じて、開業医が、VGX-3100への反応が期待できる女性をより効果的に特定できるようにする補完的バイオマーカー診断検査薬の開発も計画している」と語った。

▽バイオマーカーの開発

REVEAL 1およびREVEAL 2臨床試験の過程で、INOVIOは、免疫療法に反応する可能性が最も高いと見込まれるVGX-3100患者の特定に使用できる、治療前のRNAベースのバイオマーカー血液検査薬の開発を続けている。INOVIOは、これがVGX-3100製品と市場開発の重要な要素になると考えている。

INOVIOは2月、キアゲンとのパートナーシップを継続し、子宮頸部HSILにVGX-3100を使用する際の臨床意思決定の指針となる、RNAシーケンシング技術に基づく臨床検査薬を共同開発すると発表した。この技術は以前、INOVIOによるVGX-3100の第2相試験データの事後評価で採用されており、そこでは、VGX-3100を投与された被験者の85%に、HPV-16とHPV-18、あるいはそのいずれかに関連する子宮頸部HSILの退縮がみられた。

▽VGX-3100 REVEAL 1子宮頸部異形成第3相試験のデザインとハイライト

  • 試験には、HPV-16とHPV-18、あるいはそのいずれかに関連する子宮頸部HSILが組織学的に確認されたが、それ以外は健康だった18歳以上の女性201人が参加(ClinicalTrials.gov識別子:NCT03185013)
  • 参加者は、0、4、12週目にVGX-3100またはプラセボのいずれかを投与された(2対1で無作為化)
  • 主要評価項目の評価について、試験の統計学的検出力は90%(両側0.05アルファレベル)
  • 結果は、VGX-3100またはプラセボ投与後約6カ月の時点で、子宮頸部生検サンプルからのHPV-16とHPV-18、あるいはそのいずれかに関連するHSILの証拠がないことと、ThinPrepサンプルのcobas(R)HPV検査でHPV-16とHPV-18、あるいはそのいずれかが検出不能であることの証明に基づく
  • 盲検化集計データに基づく全体的な安全性結果は、過去に報告された試験データと整合しており、一般的に安全で忍容性が高いと考えられる
  • データの収集は、試験終了(88週目)まで続けられる

▽高悪性度子宮頸部異形成(子宮頸部HSIL)について

子宮頸部HSILは、浸潤性子宮頸がんの発症直前に起きる子宮頸部の前がん疾患である。子宮頸部HSILは、子宮頸部HSILの発症および子宮頸がんの発症リスクを総体的に最も高める、HPV16型およびHPV18型を含む高リスクHPVの持続感染によって引き起こされる。近年の子宮頸部HSIL発症率推計では、米国の年間診断症例数は最大19万5000件とされる。

▽VGX-3100について

VGX-3100は、子宮頸部異形成、外陰部異形成、肛門異形成というHPV-16/18関連の3つの病態の治療で臨床試験が行われているDNA医薬品である。子宮頸部異形成プログラムは、後期第3相臨床試験(REVEAL 1およびREVEAL 2)中である。VGX-3100は、患者自身の免疫システムを利用してHPV-16/18ウイルスとHPV-16/18関連高悪性度前がん病変を除去し、がんのリスクを低減させるよう設計されている。

▽INOVIOのDNA医薬品プラットフォームについて

INOVIOには、HPV関連疾患、がん、さらに米国防総省と感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)の助成金を得ているCOVID-19や中東呼吸器症候群(MERS)関連コロナウイルスを含む感染症に焦点を当てた15のDNA医薬品臨床プログラムがある。DNA医薬品は、コンピューターシーケンス技術によって合成または再編成され、体内で特定の免疫反応を発現させるよう設計された小さな環状の2本鎖構造である、最適化されたDNAプラスミドから成る。

INOVIOのDNA医薬品は、CELLECTRA(R)と呼ばれるINOVIO独自の携帯スマートデバイスを使用して、最適化されたプラスミドを筋肉注射または皮内注射で細胞に直接送達する。CELLECTRAデバイスは、短い電気パルスを使い、細胞に小さな孔を可逆的に開けてプラスミドを注入、その他のDNAや、mRNAなど他の核酸アプローチの大きな制約を克服した。細胞内に入ったDNAプラスミドは、細胞が目的とする抗原を生成できるようにする。抗原は細胞内で自然に処理され、望ましいT細胞と抗体を介した免疫反応を引き起こす。CELLECTRAデバイスで投与することで、DNA医薬品が体の細胞に直接送達され、そこで直ちに免疫反応を引き起こしにかかることが可能になる。INOVIOのDNA医薬品は、個人のDNAをいかなる方法でも妨害したり、改変したりすることはない。INOVIOのDNA医薬品プラットフォームの利点は、DNA医薬品の設計と生産の速さ、保管、輸送中に冷凍の必要がない製品の安定性、臨床試験で観察されてきた持続性のある免疫反応、安全性プロフィル、忍容性である。

3000人以上の患者が様々な臨床試験において、7000以上の適用でINOVIOの治験DNA医薬品を投与されており、INOVIOには世界中の差し迫った健康ニーズを満たす可能性を秘めたDNA医薬品候補を迅速に生み出してきた確かな実績がある。

▽INOVIOについて

INOVIOは、感染症、がん、HPV関連疾患を患う人の治療や予防用の精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。INOVIOは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接送達し、持続性、忍容性の高い免疫反応を発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。前がん性子宮頚部異形成に対する第3相試験が現在行われているINOVIOの主力免疫療法薬候補VGX-3100は、第2b相臨床試験で高リスクのHPV16型とHPV18型、あるいはそのいずれかを除去した。高リスクHPVは、子宮頸がんの70%、肛門がんの91%、外陰がんの69%の原因となっている。HPV関連がん、希少HPV関連疾患である再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)、非HPV関連がんである多形膠芽腫(GBM)や前立腺がん対象とするプログラムも開発中で、COVID-19疾患やMERS関連のコロナウイルス、ラッサ熱、エボラ、HIVといった感染症DNAワクチン開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、Advaccine、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、米国防高等研究計画局(DARPA)/化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局(JPEO-CBRND)/米国防総省(DoD)、HIV Vaccines Trial Network、国際ワクチン研究所(IVI)、Kaneka Eurogentec(カネカユーロジェンテック)、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Ology Bioservices、パーカーがん免疫療法研究所、Plumbline Life Sciences、Regeneron(リジェネロン)、Richter-Helm BioLogics、サーモフィッシャーサイエンティフィック、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。INOVIOは、取締役会の20%以上が女性の企業を顕彰する「2020 Women on Boards」の 「W」称号も授与されている。詳細については、www.inovio.com を参照。

▽問い合わせ先
投資家向け
Ben Matone
+1 484-362-0076
ben.matone@inovio.com

メディア向け
Jeff Richardson
+1 267-440-4211
jrichardson@inovio.com

ソース:INOVIO Pharmaceuticals, Inc.

 

ソース: INOVIO Pharmaceuticals, Inc.
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