【北京2021年1月15日PR Newswire=共同通信JBN】上海協力機構(Shanghai Cooperation Organization、SCO)事務局は2021年1月12日午後、Shenzhen Thousand Cities Strategic Algorithms(深セン1000都市戦略アルゴリズム、TCSA)と共に、北京のSCO事務局でプレゼンテーションを開催した。この会議は「National Data Brain: Driving Societal Stability and Economic Revitalization(国家データブレーン:社会の安定と経済の再生を推進)」をテーマとし、SCO創設20周年の一環でもある。
SCOのウラジーミル・ノロフ(Vladimir Norov)事務局長が開会の辞を述べた。ノロフ氏は、革新的な経済発展の促進に貢献するため、SCO加盟国の指導者は同機構の枠組みの中で効果的な金融メカニズムを構築する共同の取り組みを行っていると語った。TCSAの業務とアイデアをより詳しく理解することは、最新の革新的技術を利用してより強力な金融協力を確立するという目標を達成するのに役立つ可能性がある。
この会議は、各国のデジタルガバナンスの向上、中央銀行の通貨データシステムの強化、さまざまなマクロ経済デジタルガバナンス・ツールの開発のための技術的な青写真を提供すると期待されている。ノロフ氏はまた、社会安定と経済再生を実現し、より安定した競争力のある中央銀行の外国為替戦略を構築し、全てのSCO加盟国の繁栄を促進し、人々の生活水準を絶えず向上させるため、同会議が各国でNational Data Brainsの構築を加速するとの希望を表明した。
事務局長に続いて、TCSA会長のAdkins Zheng氏が「National Data Brains」の構築という画期的なコンセプトについて演説を行った。Adkins Zheng氏は、最初にSCOの承認と支援に感謝を表明した後、TCSAについて、National Data Brainsの構築を通じてデジタル化された国家マクロ経済システムの確立のために中央政府を支援し、持続可能なデータ主導の経済発展を推進するために中央政府と協力する初の国際的なコンサルタント機関であると紹介した。
Zheng氏は演説の中でNational Data Brainの履行プロセスについても詳しく説明した。TCSAは、広範なディメンションでデータを効果的に活用するのに効率的な方法と枠組みを創出した。技術開発とデジタル価値の岐路に立つTCSAは、広範なディメンション、すなわち、極めて論理的で費用効果が高く、効率的な中央データ処理のフレームワークでデータの効率的な活用を可能にするデータ送信、データ蓄積、データ計算、およびデータ活用の全く新しいモデルを開発した。このデータフレームワークは継続的かつ持続的に最適化することができる。コンピューターや携帯電話のCPUのように機能することで、このデータフレームワークは国家規模のデータ処理コストを飛躍的に削減し、それと同程度に国家の計算能力を高めることができる。
このイベントで、TCSAバイスプレジデントのHoward Chang氏はTCSA Comprehensive Technology Transfer Cooperation Model(TCSA包括的技術移転協力モデル)を詳細に説明した。TCSAのNational Data Brainの提案とデジタル化されたマクロ経済モデルは、世界銀行、国際通貨基金、スタンフォード大学、コロンビア大学など世界中の機関や専門家から広く認められている。現在、TCSAは他の50カ国の中央政府および中央銀行と協力しており、協定調印のプロセスにあるのが5カ国、既に正式に協力協定に調印しているのが2カ国である。
このイベントの司会者はSCOのYerik Ashimov事務局次長が務めた。加盟国、オブザーバー国、SCO対話パートナー国、大使、東南アジア諸国連合(ASEAN)およびアラブ連盟(LAS)加盟国の駐北京外交代表、著名な中国の起業家が共にこのイベントに参加した。
TCSAは全てのSCO加盟国に対し、最終的に安定、繁栄、自由を達成することを追求する中で、経済ガバナンス・システムおよび機能のデジタル化とアップグレードにおいて、先見性のある中央政府、中央銀行、経済・金融開発の部局に役立つ新しいデジタル経済ガバナンスツールの包括的な技術移転を提供するよう努めている。TCSAについてはhttps://tcsa.cloud/ を参照。