【上海2020年12月16日PR Newswire=共同通信JBN】中国の大手オンラインツーオフライン(O2O)スマートリテール業者Suning Appliance Group Co. Ltd(「Suning.com」、002024.SZ)は、15本のSuning 01債券の元本と最終年利息の支払いを2020年12月16日に開始すると発表した。
同社は2020年12月11日、100億人民元(15億米ドル)超の期限内支払いを保護、保証するため、満期元本と支払利息の全額をChina Securities Depository and Clearing Co., Ltd(中国証券預託清算会社)上海支店の決済口座に移転した。
2020年のCOVID-19流行の継続的な影響の中で、Suningはスマート小売ソリューションの強みを十分に活用し、その結果、オンラインチャネルとオフラインチャネルの両方が急速な成長軌道を維持し続けている。特に、サプライチェーン、物流、倉庫保管などのSuningのリテール機能を活用し、リテールスタートアップ、小企業、小都市や町の個人に力を与える同グループの革新的な新しいリテールプログラムであるSuning Retail Cloudは、市場のギャップを埋め、比較的短期間に大きな利点を確立した。Suning Retail Cloudは今年1月から11月にかけて、2700以上の新規店舗をオープンしたことから、全体の販売収入は前年比90%増加した。
Suning Carrefourのデジタルトランスフォーメーションは、サプライチェーンの相乗効果向上にも貢献した。これにより、Suningのフルシナリオリテール部門は、宅配、構外販売、ソーシャルマーケティングなどのオンラインサービスを精力的に開発できるようになった。
アナリストたちは、これらの変化は、中国が第14次5カ年計画で経済的・社会的発展へのアプローチに大きな戦略的転換を起こす準備をしている時に起こると指摘している。この大胆な新しい開発フレームワークは、国内流通だけでなく、グローバル市場と国際市場への二重の流通を強調しており、これが中国のリテール業界に歴史的な機会をもたらしている。
Suningはこのような状況の中で、次の10年間に備えつつ、過去10年間にもたらされたデジタルトランスフォーメーションと経験を完全に受け入れてきた。今後もリテール事業を強化し、新たな10年間の戦略的ポジショニングを一層発展させ、リテールサービスプロバイダーとしての自社の地位を強化し、同社のリソースを完全にデジタル化し、より多くの社会的コネクションを確立しつづける。これによりSuningは、新たな市場機会を開拓するために、広範な中小リテール企業が自社事業を変革し、アップグレードできるようにすることを望んでいる。
▽Suning Holdings Groupについて
1990年に創設されたSuningは中国の大手商業企業の1つであり、中国と日本に上場企業2社がある。Suning Holdings Groupは2020年、中国の非国有企業トップ500社の2位にランクされ、年間売上高6652億5900万人民元(約970億米ドル)でインターネットリテール部門のリストで引き続き首位だった。Suningは「全ての人のために一流の質の生活を創造することにより、業界全体のエコシステムを主導する」との企業使命を守り、商業不動産、金融サービス、スポーツを含む複数の垂直事業で構成する企業エコシステムを通じてリテールのコアビジネスを強化し、拡大している。オンラインおよびオフライン・リテール事業のパイオニアで主要な子会社であるSuning.comは、2017年から2020年まで4年連続でFortune Global 500のリストに入った。