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INOVIOが新たに診断された多形膠芽腫の治療に同社のDNA医薬品INO-5401とINO-9012をPD-1阻害剤Libtayo(R)(セミプリマブ)と新規併用投与した臨床結果を発表

INOVIO Pharmaceuticals, Inc.
2020-11-23 09:08 2417

【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2020年11月23日PR Newswire=共同通信JBN】

*2020年米国神経腫瘍学会年次総会で発表
*新たに多形膠芽腫と診断された患者の中間レビューは18カ月全生存率データを提供、大多数の患者で免疫原性と忍容性を示した

感染症やがんを患う人を守り、治療するための精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業INOVIO(NASDAQ:INO)は20日、新たに多形膠芽腫(GBM)と診断された患者の治療に同社のDNA医薬品INO-5401とINO-9012をPD-1阻害剤Libtayo(R)(セミプリマブ)と併用投与する新たな臨床試験のデータが、David Reardon博士により2020年米国神経腫瘍学会(SNO)年次総会の全体会議で示されると発表した。本試験は、INO-5401とINO-9012にはLibtayo、放射線治療(RT)、テモゾロミド(TMZ)と併用投与することで、忍容性、免疫原性があり、新たにGBMと診断された患者の生存期間中央値を改善する可能性があることを示した。18カ月生存データは、MGMT遺伝子プロモーター・メチル化GBM患者の70%(20人中14人)、治療がより困難な患者群であるMGMT遺伝子プロモーター・非メチル化患者の50%(32人中16人)が18カ月後も生存していたことを示した。非メチル化GBM患者の全生存期間(OS)中央値は17.9カ月で、これは過去の対照試験と比べても遜色ない。メチル化患者のOS中央値はまだ出ておらず、試験は続行中である。

ダナ・ファーバーがん研究所神経腫瘍センターの臨床部長でGBM-001の治験調整責任者を務めるDavid Reardon博士は「これは、新たなDNAワクチンをチェックポイント阻害剤、放射線治療、化学治療と組み合わせた画期的な併用試験だ。この革新的なアプローチの恩恵を受ける可能性が最も高い患者に目を向けつつ、これらのデータの見直しを継続し、時間の経過とともに、この治療が非常に難しい患者に生存期間の延長がみられるかどうか確認できることを期待している。免疫反応を臨床転帰と組み合わせることで、卓見が得られるかもしれない」と語った。

中間データでは、MGMT遺伝子プロモーター・非メチル化群において、これまでに22人中19人(86%)の被験者が、INO-5401によってコードされた1つ以上の抗原に対して基準値を上回るIFN-gamma T細胞反応を示した。MGMT遺伝子プロモーター・メチル化群では、これまでに17人中16人(94%)の被験者が、INO-5401によってコードされた1つ以上の抗原に対して基準値を上回るIFN-gamma反応を示した。INO-5401とINO-9012という新たな組み合わせは、放射線治療とTMZだけでなく、Regeneron(リジェネロン)とサノフィが共同開発中のPD-1阻害薬Libtayoと併用した場合でも、忍容性の高い安全性プロファイルを示し続けている。

INOVIOの臨床開発担当上級副社長であるJeffrey Skolnik博士は「INO-5401とINO-9012は、Libtayo、RT/TMZと併用投与することで、GBMを攻撃し、延命効果をもたらす可能性のあるがん抗原に特異的なT細胞を生成する。われわれは、免疫学の知識を駆使し、有効性、安全性、そして最も重要な免疫原性と組織発現データなど全てのデータを継続的に評価することで、この新たなDNA医薬品とチェックポイント阻害剤の組み合わせが延命効果をもたらす可能性のある患者集団の特定を進めている」と語った。

関連する免疫、組織データ、ならびに治験薬服用や併用薬使用の全データを含む追加データが、今後数カ月以内に示される予定。

INO-5401、INO-9012、Libtayo、およびこれらの製品の組み合わせは、世界中のいかなる規制当局からも新たに診断されたGBMの治療薬として承認あるいは審査されているわけではない。

▽プレゼンテーションの詳細

要約:LTBK-01

タイトル:「INO-5401 and INO-9012 delivered intramuscularly (IM) with electroporation (EP) in combination with cemiplimab (REGN2810) in newly diagnosed glioblastoma(新たに診断された膠芽腫に対する、セミプリマブ(REGN2810)を併用したINO-5401とINO-9012の電気穿孔法(EP)による筋肉注射(IM)送達)」

発表者:David Reardon博士
全体会議の日時:2020 SNO年次総会、全体会議1A、2020年11月20日金曜、米東部標準時午前11時から

▽研究デザイン

本試験は、新たに膠芽腫(GBM)と診断された被験者を対象に、放射線治療と化学治療を行いつつ、INO-5401とINO-9012をLibtayoと併用投与し、その安全性、免疫原性、有効性を評価すべく考案された。これは、評価可能な52人のGBM患者を対象に実施された、非盲検・多施設・第1/2相臨床試験である。本試験には2つの患者群がある。患者群Aは、非メチル化O6メチルグアニン・デオキシリボ核酸(DNA)メチルトランスフェラーゼ(MGMT)遺伝子プロモーターを有する腫瘍のある32人の参加者。患者群Bは、メチル化MGMT遺伝子プロモーターを有する腫瘍のある20人の参加者である。両患者群は、同じ用量と同じ投与スケジュールでINO-5401、INO-9012、Libtayoを投与され、両患者群とも放射線とTMZ治療を受けた。臨床研究の詳細については、www.clinicaltrials.gov 識別子NCT03491683を参照。

▽多形膠芽腫(GBM)について

GBMは、最も一般的かつ攻撃的なタイプの脳腫瘍で、患者、介護者双方にとって依然として悲惨な疾患である。過去10年間に限られた数の新規治療法が承認されたものの、その予後は極めて悪い。標準治療を受けている患者の全生存期間の中央値は約15-22カ月で、無増悪生存期間の中央値は約7カ月である。米国におけるGBMの推定年間発病率は1万1362例、すなわち10万人当たり3.21例で、診断時の平均年齢は65歳である。

▽INO-5401とINO-9012について

INO-5401は、INOVIOのhTERT、WT1、PSMA用SynCon(R)抗原をコードし、チェックポイント阻害薬との併用で強力ながん免疫治療薬になる可能性がある。国立がん研究所は既に、重要ながん抗原リストの中でhTERT、WT1、PSMAを強調、がん免疫療法開発にとって優先順位の高い抗原に指定している。これら3つの抗原は、様々なヒトのがんにおいて過剰発現され、しばしば突然変異することが知られており、これらの抗原を標的とすることは、がん患者の治療に有効であると証明される可能性がある。INO-9012は、T細胞免疫活性化因子であるIL-12をコードする。

▽INOVIOのDNA医薬品プラットフォームについて

INOVIOには、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連疾患、がん、さらにMERS関連コロナウイルス、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と米国防総省の助成金を得ているCOVID-19疾患を含む感染症に焦点を当てた15のDNA医薬品臨床プログラムがある。DNA医薬品は、コンピューターシーケンス技術によって合成または再編成され、体内で特定の免疫反応を発現させるよう設計された小さな環状の2本鎖構造である、最適化されたDNAプラスミドから成る。

INOVIOのDNA医薬品は、CELLECTRA(R)と呼ばれるINOVIO独自の携帯スマートデバイスを使用して、最適化されたプラスミドを筋肉注射または皮内注射で細胞に直接送達する。CELLECTRAデバイスは、短い電気パルスを使い、細胞に小さな孔を可逆的に開けてプラスミドを注入、その他のDNAや、mRNAなど他の核酸アプローチの大きな制約を克服した。細胞内に入ったDNAプラスミドは、細胞が目的とする抗原を生成できるようにする。抗原は細胞内で自然に処理され、望ましいT細胞と抗体を介した免疫反応を引き起こす。CELLECTRAデバイスで投与することで、DNA医薬品が体の細胞に直接送達され、そこで直ちに免疫反応を引き起こしにかかることが可能になる。INOVIOのDNA医薬品は、個人のDNAをいかなる方法でも妨害したり、改変したりすることはない。INOVIOのDNA医薬品プラットフォームの利点は、DNA医薬品の考案と生産の速さ、保管、輸送中の冷凍を必要としない製品の安定性、数多くの製品の臨床試験で実証されてきた持続性のある免疫反応、安全性プロファイル、忍容性である。

2000人以上の患者が様々な臨床試験において、7000以上の適用でINOVIOの治験DNA医薬品を投与されており、INOVIOには世界中の差し迫った健康ニーズを満たす可能性を秘めたDNA医薬品候補を迅速に生み出してきた優れた実績がある。

▽INOVIOについて

INOVIOは、感染症、がん、HPV関連疾患を患う人の治療や予防用の精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。INOVIOは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接送達し、強力かつ忍容性の高い免疫反応を発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。具体的には、前がん性子宮頚部異形成に対する第3相試験が現在行われているINOVIOの主力候補薬VGX-3100は、第2b相臨床試験で高リスクのHPV16型、18型を死滅させ、除去した。高リスクHPVは、子宮頸がんの70%、肛門がんの91%、外陰がんの69%の原因となっている。HPV関連がん、希少HPV関連疾患である再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)、非HPV関連がんである多形膠芽腫(GBM)や前立腺がんを対象とするプログラムも開発中で、外部資金によるジカ、ラッサ熱、エボラ、HIV、MERS関連コロナウイルスおよびCOVID-19疾患の感染症DNAワクチン開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、Advaccine、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、米国防高等研究計画局(DARPA)/化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局(JPEO-CBRND)/米国防総省(DOD)、HIV Vaccines Trial Network、国際ワクチン研究所(IVI)、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Ology Bioservices、パーカーがん免疫療法研究所、Plumbline Life Sciences、Regeneron(リジェネロン)、Richter-Helm BioLogics、サーモフィッシャーサイエンティフィック、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。INOVIOは、取締役会の20%以上が女性の企業を顕彰する「2020 Women on Boards」の「W」称号も授与されている。詳細については、www.inovio.com を参照。

▽問い合わせ先

投資家向け
Ben Matone
+1-484-362-0076
ben.matone@inovio.com

メディア向け
Jeff Richardson
+1-267-440-4211
jrichardson@inovio.com

ソース:INOVIO Pharmaceuticals, Inc.

ソース: INOVIO Pharmaceuticals, Inc.
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