【ダルムシュタット(ドイツ)2020年10月8日PR Newswire=共同通信JBN】
*無菌フィルター用メンブレン生産工場が成長するバイオ医薬品市場の顧客の需要に応えるのを支援
*1億4000万ユーロを上回る投資が約55人の新規雇用を生み出す
*建設工事は2022年に完工の予定
大手科学・技術企業のメルク(Merck)は8日、ドイツのダルムシュタットで新たなメンブレン生産工場の棟上げ式を挙行した。新施設によりメルクは、Millipore Express(R)フィルターで不可欠な構成品であり、バイオ医薬品の無菌状態を保証するのを助けるMillipore Express(R)(Millipore Express® )メンブレンの生産拡大を計画している。1億4000万ユーロを上回る規模のこのプロジェクトは、メルクが昨年発表した2025年まで同社の世界本社で行う10億ユーロの投資の一環である。
メルクのStefan Oschmann取締役会長兼最高経営責任者(CEO)は「科学・技術企業としてわれわれは、新たな治療への道を切り開き、世界中の患者の生活の向上に貢献することを願っている。当社のLife Science(生命科学)事業部門にとって戦略的に重要なこの生産施設に併せて、われわれは未来の技術に投資し、さらなる成長を可能にし、当社の世界本社における新たな雇用を創出していく」と述べた。
Life Science事業部門のChris Ross暫定CEOは「生命科学のツールとソリューションで世界をリードするプロバイダーとしてわれわれは、成長するバイオ医薬品用メンブレン市場で中枢的な役割を果たしている。今回の投資はわれわれのメンブレン生産能力を高め、サプライチェーンの一層の多様化を可能にする。また新しい治療製品の推進へのわれわれのコミットメントと、重要な医薬品を市場にもたらすことへのわれわれの支援を実証している」と述べた。
新たなメンブレン生産工場は、約55人の新規雇用を創出することが予想されている。建設工事は今年3月に始まり、2022年に完工の予定である。その後、生産工程の検証と商用化が続く。新しい4階建てのメンブレン工場にはイマージョンメンブレン鋳造装置、品質管理研究所、それにオフィスが設置される予定である。
メルクのMillipore Express(R)Millipore Express® )メンブレンは今後、ダルムシュタットの新工場で生産され、その後、米ニューハンプシャー州ジェフリーに従来からあるデバイス用のCenter of Excellence(エクセレンスセンター)で医薬品生産用のフィルターに加工される。
メルクは無菌ろ過で50年以上の経験を有し、最も広範囲の製品ポートフォリオとサービス、バイオ医薬品生産用の検査を提供している業界のリーダーである。Millipore Express(R)メンブレンとDurapore(R)メンブレンは今日、アイルランドのコークにあるメンブレン生産用のCenter of Excellenceで生産されている。コークのメルクLife Science Center(生命科学センター)は今後も、同社の世界的ネットワークの中で極めて需要な生産施設であり続ける。
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▽メルクについて
メルク(Merck)は、医療、生命科学、高機能素材分野の大手科学・技術企業である。約5万6000人の従業員が、より楽しく持続可能な暮らし方を生み出すことで、何百万もの人々の生活に日々、プラスの変化をもたらすため働いている。遺伝子編集技術の推進や、最も困難な疾患を治療するための独自の方法の発見から、インテリジェントなデバイスの実現まで、メルクはいたるところにある。メルクは2019年、66カ国で162億ユーロの売上高を達成した。
科学的調査と責任ある起業家精神が、メルクの技術的、科学的進歩の鍵となってきた。1668年の創業以来、メルクはこのように繁栄してきた。創業家が今も、この上場企業の株式の過半数を所有している。メルクは、「メルク」の名称とブランドに対する世界的な権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、同社は医療部門ではEMDセローノ、生命科学部門ではミリポアシグマ(MilliporeSigma)として、さらにEMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1308804/merck_membrane_manufacturing_image.jpg?p=medium600