イスタンブール
2020年6月22日
/PRNewswire/ -- BekoやGrundigを傘下に置く欧州の大手耐久消費財メーカー、Arcelikは、5000台の救命用人工呼吸器の生産を完了した。国内外の需要に対応するため、 1日当たり300台のデバイスがチェルケスキョイ電子工場で非営利ベースで製造された。
これら人工呼吸器のうち2866台は、1日当たりの感染者が記録的数に達したブラジルや、4月には人工呼吸器が1台もなかったソマリアなど、最も被害の大きい国を含む14カ国に送られた。同デバイスは、チャド、ナイジェリア、ニジェール、アゼルバイジャン、リビア、アラブ首長国連邦(UAE)、ウズベキスタン、ダゲスタン、シリア、アフガニスタン、ルーマニア、バングラデシュにも送られた。
Arcelikは、トルコの商工省、保健省主導の下、独自設計の人工呼吸器を開発したBioSys、防衛企業のAselsan、航空機器メーカーのBaykar Technologiesから成る製造チームに参加した。
プロジェクトは4月に始まり、120人のエンジニアのチームが、イスタンブールにあるオープンイノベーションセンター、Arcelik Garageで初期プロトタイプをわずか2週間で設計、テストした。
Arcelikのハカン・ブルグル最高経営責任者(CEO)は「より大きな利益のために力を合わせれば、どれほどのことが成し遂げられるかを示したこのプロジェクトに参加できたことを、非常に誇りに思っている。Arcelikは、COVID-19とグローバルに戦う一方で、より持続可能な未来を形作るため、企業や政府と力を合わせて解決策の一端を担いたいと考えている」と語った。
▽Arcelik(アルチェリッキ)について
世界中に3万人を超える従業員、12のブランド(Arcelik、Beko、Grundig、Blomberg、ElektraBregenz、Arctic、Leisure、Flavel、Defy、Altus、Dawlance、Voltas Beko)、34カ国に営業およびマーケティングオフィス、9カ国に23の製造施設を有するArcelikは、140カ国以上で製品とサービスを提供している。数量ベースの市場シェアランキングで欧州第2位の白物家電企業であるArcelikは、2019年に50億ユーロの連結売上高を達成した。収益のほぼ70%を国際市場から得ているArcelikは、トルコの研究・開発(R&D)リーダーであり、トルコの15のR&Dおよび設計センターと5カ国にまたがるR&Dオフィスの1600人の研究者の努力により、これまでに3000以上の国際特許を出願している。
▽Arcelik Garageについて
新世代のR&DセンターであるArcelik Garageは、創造的かつ協調的な作業環境、設計指向型の技術、高度なデジタルプロトタイプ・インフラにより、アイデアを実際の製品にして市場に投入するプロセスを加速している。ハイテクの高度な生産技術を備えた1800平米のスペースでは、社内の研究者と社外のテクノ起業家が、アイデアの実現に必要なノウハウと技術的専門知識でサポートされている。Arcelik Garageは2019年、1118のアイデア、93のプロトタイプ、10のコンセプトの開発を支援した。