東京, 2020年6月5日 /PRNewswire/ -- 世界環境デーは、生物の多様性と持続可能性について啓発活動をする日として広く知られています。1974年に国連により制定されて以来、毎年6月5日は世界環境デーとして、政府、企業、市民に対して環境問題について呼びかける機会となってきました。
持続可能性は、これからの日本の企業や政府の方針の中で優先事項となっていくと考えられています。国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)に基づき、日本政府は行動計画を採択し、その実施を急いできました。日本の消費者の購買行動は、2019年に博報堂が実施した「生活者のサステナブル購買行動調査」に示される通り変化しつつあります。この調査によると、回答者のうち81%は環境に悪影響を及ぼす商品は購入したくないと答えました。
欧州で生産されるオリーブオイルはこうした持続可能な製品の一つで、生物の多様性を促進する他、環境に優しい商品としての必要要件を全て兼ね備えています。オリーブオイルは地中海で千年近くに渡り積み上げられてきた知恵と知識が凝縮された製品で、日常の食生活に健康に良い材料、そして食の安全や持続可能性に貢献する材料を取り入れたい、と考える全ての消費者をターゲットとして販売されています。
オリーブオイル世界巡業(https://oliveoilworldtour.jp/)は欧州連合の出資によりOlive Oils From Spainが実施するキャンペーンです。同キャンペーンでは、オリーブオイルがなぜ持続可能で、地球に優しい製品と言えるのかを以下のように説明しています。
● オリーブの森は気候変動の阻止に大きな力を発揮します。生産過程で生じる温室効果ガス1キログラムに対して、オリーブの木は土壌と木自体を合わせると10キログラムのガスを消化することができます。
● オリーブはスペインを代表する有機生産の作物です。有機生産とは欧州全土で45万ヘクタールに渡って実施されている農業手法です。
● 250万ヘクタールで栽培されているオリーブは、スペイン国内で最も人工的に管理された森となっており、その独特なエコシステムと鳥類の多様性で知られています。
オリーブの森は動的、有機的かつ持続可能なエコシステムです。このことは LIFE OLIVE ALIVEという、生物多様性を回復させてオリーブ栽培の収益率を向上させようとする欧州連合主催のプロジェクトでも証明されています。このプロジェクトではアンダルシア地方で40箇所のオリーブの森を分析したところ、165種類の鳥と最大119種類の種属が発見されました。 昆虫については58種類の蟻、100種類以上の蜂、さらに549種類の草本植物や137種類の樹木が観測されました。
今日我々が世界環境デーを記念するに当たり、LIFE OLIVE ALIVEその他のプロジェクトは、消費者が持続可能性を考慮した購買決定をするように奨励する効果を持つと共に、政府の推奨する農業政策モデルとして活用されていくことが期待されています。あなたがオリーブオイルを使って料理をすることで、自分や自分の家族が健康にいい食事をすることができるだけでなく、地球を守ることにも繋がっていることを忘れないでください。
写真 - https://mma.prnewswire.com/media/1176761/Olive_Oils_from_Spain.jpg