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Berkeley Lightsがグローバル新型病原体抗体発見コンソーシアム(GEPAD)を発表

Berkeley Lights
2020-03-26 11:34 1845

【エメリービル(米カリフォルニア州)2020年3月26日PR Newswire=共同通信JBN】

*COVID-19やその他のウイルスと闘うため

*ヴァンダービルト大学医療センター、ラホヤ免疫研究所、エモリー大学との協力により、Berkeley Lightsプラットフォームのウイルス中和ワークフローは、コロナウイルスの大流行に対応して開発を加速させている

Berkeley Lights, Inc.は 26日、患者の血液サンプルからの中和抗体発見の加速化を目指し、ヴァンダービルト大学医療センターのジェームズ・クロウ博士とロバート・カーナハン博士、ラホヤ免疫研究所のエリカ・オルマン・サファイア博士、エモリー大学のフランシス・ウンヒョン・リー博士を創設メンバーとするグローバル新型病原体抗体発見コンソーシアム(Global Emerging Pathogen Antibody Discovery Consortium、GEPAD)の結成を発表した。希少な血液サンプルともろい細胞の処理は、従来の技術では困難な場合がある。同コンソーシアムは、COVID-19を最初のターゲットとして、回復期の患者の血液を治療法の基礎として使用する抗体発見のため、Berkeley LightsのBeaconプラットフォームを活用する。

世界中の研究者がSARS-CoV-2ウイルスの特性を素早く明らかにしている一方、SARS-CoV-2中和抗体を発現する単一B細胞のスクリーニングは、依然として重要かつ時間のかかる課題である。体には何十億ものB細胞がある。患者がSAR-CoV-2から回復すると、同ウイルスに特異的な多くのB細胞が生成される。しかし、一部のB細胞は、同ウイルスと結合するだけで予防してくれない抗体を生成する。このため、ウイルスを死滅または中和する特別なB細胞の発見は極めてまれである。「干し草の山の中から針」を見つけるようなものだ。従来の技術が探せるのは結合細胞だけで、中和細胞は探せない。そのため研究者は、非特異的B細胞からの抗体のシーケンスと再発現を余儀なくされ、膨大な時間とリソースを浪費している。Beaconシステムとウイルス中和アッセイは、1日で単一細胞の中和機能を直接スクリーニングすることで、この問題に対処できるよう設計されている。

GEPADコンソーシアムの第一の目的は、新型病原体に最速で治療対応できるようにすることである。GEPADコンソーシアムは、このウイルス中和ワークフローと最先端の研究推進に関心がある全ての人が手を挙げ、新型病原体が引き起こす疾患に対する世界的な防護壁づくりに加わるよう求めている。メンバーは、重症患者、回復期の患者の両方から採取した少量の血液サンプルを使用し、可能性のある治療法を迅速に発見できるようになる。同コンソーシアムは、Berkeley Lightsプラットフォーム上でウイルス中和ワークフローの迅速な反復、改善を実行中で、より多くの協力者がこの感染症との闘いに参加し、次の大流行に備えられることを期待している。

ヴァンダービルトワクチンセンター長のジェームズ・クロウ医学博士は「われわれは長年、単一ヒトB細胞から分泌される抗体の抗ウイルス能力の研究に努めてきたが、そうした研究を行うための機器やプロトコルは存在しなかった。Berkeley Lightsとの提携で、この単一細胞生態研究の革新的アプローチの開発がようやく現実のものになりつつある」と語った。

リー博士は「われわれはプラズマ細胞専用の生存培地を開発、これを希少な標的モノクローナル抗体の迅速な事前選択に使用することを想定している。Berkeley Lightsとこのコンソーシアムが協力することで、COVID-19中和抗体の発見にこの手法が使えるようになった。今回のパンデミックで救命に役立つことを期待している」と語った。

サファイア博士は「ここには、最前線の業務従事者を保護したり、感染した人々を治療したりできるものを素早く動員できるチャンスがある。ワクチンはまだない。ワクチン接種を受けていない人、ワクチン接種ができない人にとって、あるいは出来上がったワクチンの予防効果が完全でない場合、抗体を使用した緊急免疫の提供で命を救える可能性がある」と語った。

Berkeley Lightsの最高経営責任者(CEO)、エリック・ホブス博士は「COVID-19は、われわれの健康、われわれの生活、そして世界経済への深刻な脅威だ。われわれは、研究者や治療法開発者が治療の鍵となる抗体を迅速に発見するのに使用できるアッセイとワークフローを開発することで、自らの役割を全力で果たしている」と語った。

▽ヴァンダービルト大学医療センターについて

ヴァンダービルト大学医療センター(Vanderbilt University Medical Center、VUMC)は、全米最大の学術医療センターの1つである。ヴァンダービルトワクチンセンター(Vanderbilt Vaccine Center)は研究事業の一環として、ヴァンダービルト大学医学部と協力し、世界のどこでもウイルス性疾患の発生から60日以内に医療提供者に急送できる予防抗体治療法を開発する5年間の協力協定である、米国防高等研究計画局(DARPA)のパンデミック防止プラットフォーム(P3)プログラムに参加している。

▽ラホヤ免疫研究所について

ラホヤ免疫研究所(La Jolla Institute of Immunology)は、人間の健康増進や様々な病気の予防に役立てられるよう、免疫システムの複雑さと力の理解にひたすら取り組んでいる。独立した非営利研究機関として1988年に設立されて以来、同研究所は「病気のない人生(life without disease(R))」という目標に向けて数多くの進歩を遂げてきた。

▽エモリー大学について

エモリー大学(Emory University)は、世界をリードする研究大学の1つである。その使命は、人類に奉仕する知識の創造、保護、教育、応用である。エモリーの取り組みは、肺疾患・アレルギー・救命救急・睡眠部のリー博士、ヒト免疫センター(Lowance Center for Human Immunology)、エモリーワクチンセンターが主導している。リー博士は、自らの研究室で培養法の開発に貢献、これはB細胞とプラズマ細胞の生存率を大幅に向上させ、目的の抗体を産生する極めて希少な細胞の分離を円滑化した。リー博士の研究は、国立衛生研究所、ローワンスセンター、ゲイツ財団、Georgia Research Allianceによってサポートされている。

▽Berkeley Lightsについて

われわれBerkeley Lightsは、細胞は素晴らしい!と考えている。細胞は病気の治療法、衣類の繊維、バイオ燃料の形でのエネルギー、栄養となる食物タンパク質をつくることができる。そうなると、自然がわれわれに必要な生成物を拡張可能な方法でつくれるなら、なぜこれをもっと利用しないのか?という疑問が生じる。答えは、今日利用可能なソリューションでは難しいからだ。特定のジョブに適した細胞を見つけるには長い時間と多額の費用がかかり、次善の細胞株を選べばプロセスの歩留まりは非常に低くなってしまう。Berkeley Lightsには、抗体発見、細胞株開発、T細胞分析、合成生物学のために個々の細胞を機能的にスクリーニングし、回収することで最適な細胞を見つけられる、完璧なソリューションがある。Beacon(R)、Lightning(TM)プラットフォームをはじめとする当社の独自技術は、従来の時代にそぐわなくなった研究方法と比較してわずかな時間と費用で、細胞ベースの製品の発見、開発の速度を上げてくれる。科学者は当社のツールとソリューションを使用して、ひと目で最高の細胞を見つけることができる。詳細については、www.berkeleylights.com を参照。

Berkeley LightsのBeaconおよびLightningシステムとCulture Station機器は研究専用である。診断手順には使用できない。

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ソース: Berkeley Lights