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FibroGenesisがコロナウイルス(COVID-19)性急性呼吸促迫症候群への線維芽細胞療法利用を特許申請

FibroGenesis
2020-03-11 15:35 1589

【ヒューストン2020年3月11日PR Newswire=共同通信JBN】テキサスを本拠とする再生医療企業でヒト皮膚線維芽細胞(HDF)を利用した組織再生と慢性疾患の逆転を専門とするFibroGenesis(FibroGenesis )は10日、「ウイルス性急性呼吸促迫症候群の線維芽細胞・TLR活性化線維芽細胞治療」と題する米国仮特許番号62/986,339の申請を発表した。

特許の主張には、コロナウイルス関連死の主要原因の1つである急性呼吸促迫症候群(ARDS)治療へのユニバーサルドナー細胞療法の利用も含まれている。この情報公開は、ウイルスに対する免疫を活性化するインターフェロンなどの因子を産生しつつ、ARDSを抑制する手法として線維芽細胞を活性化するトル様受容体を利用するARDSの新規治療薬を提供することで、医療ニーズに対処するものである。

FibroGenesis最高科学責任者(CSO)のトム・イチム博士は「線維芽細胞の再生と抗炎症の特性については知られていたが、われわれの研究はこの"スーパーセル"の他の多くの利点を発見し続けている。COVID-19による死亡率はARDSに集中しており、当社は線維芽細胞でこの致命的な状態を治す可能性のある説得力のあるデータを見つけて いる。当社はこの細胞がインターフェロンを産生できることを実証した。仮説として、この細胞にARDSを抑制する能力だけでなく、直接的な抗ウイルス効果を持たせることもできると考えられる」とコメントした。

FibroGenesisのピート・オヒーロン最高経営責任者(CEO)は「線維芽細胞の臨床知識を拡大し続けるにつれて、広範な慢性疾患プラットフォーム全体でその治療効果が分かってきた。線維芽細胞を知ることによって、COVID-19による主な死因を取り除ける可能性があり、その利点を実証するために必要な臨床試験の迅速な実施が促進される」と語った。

▽COVID-19性ARDSについて

急性呼吸促迫症候群(ARDS)は、両方の肺のすべてまたは大半に影響を与える重度の急性肺機能障害の一種であり、COVID-19を含むウイルス感染の重篤な合併症となり得る。糖尿病、喘息、心臓病などの併存疾患がある高齢の患者は、死亡率が高くなる可能性がある。

ARDSは米国で毎年約20万人がかかり、約7万5000人が死亡する高死亡率を伴う深刻な状態である。ARDS治療に関する多くの臨床試験が実施されてきたが、現在までに非常に有効と証明されたものはないため、新しいより効果的な治療法が強く求められる。

ARDSはしばしば肺への体液蓄積に関連していることが知られている。これが起こると、肺の弾性気嚢(肺胞)に液体がたまり、肺胞の機能が損なわれる。その結果、血流に到達する酸素が減り、正常な機能と生存力に必要な酸素が臓器から奪われる。ARDSの主な症状である重度の息切れは通常、外傷や感染が起こって数時間から数日以内に発症する。

現在は、ARDSの治療または予防の効果的な薬物療法はない。フィブリン形成の阻害は、ARDSの一部の前臨床モデルで損傷を軽減したが、ヒトの抗凝固療法はARDSを和らげず、死亡率を高めることもある。肺保護人工呼吸器戦略が今も利用可能な治療選択肢の主力である。ARDS関連の罹患率と死亡率が高く、効果的な治療選択肢がないため、新たな治療薬と新たな治療法が求められている。

▽FibroGenesisについて

FibroGenesisはテキサス州ヒューストンを本拠とする再生医療企業で、ヒト皮膚線維芽細胞を利用した慢性疾患治療の革新的なソリューションを開発している。FibroGenesisは現在、椎間板変性、多発性硬化症、パーキンソン病、慢性外傷性脳症、がん、糖尿病、肝不全、心不全など多様な臨床経路にわたって184件の米国特許と国際特許を取得し、または申請中である。エンジェル投資家の資金に全面依存しているFibroGenesisは、細胞治療における次世代の医学的進歩の代表である。

www.Fibro-Genesis.com

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ソース: FibroGenesis