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Inovioが、HPV感染が引き起こす希少疾患、再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)のパイロット臨床試験の患者利益結果を発表

Inovio Pharmaceuticals, Inc.
2020-02-03 21:00 1635

【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2020年2月3日PR Newswire=共同通信JBN】Inovio Pharmaceuticals, Inc.(NASDAQ: INO)は4日、希少疾患・奇病である再発性呼吸器乳頭腫(RRP)治療用のヒトパピローマウイルス6型(HPV 6)を標的とする新規DNA療法、INO-3106のパイロット臨床試験のデータがオープンアクセス科学誌Vaccines(MDPI)に掲載されたと発表した。「ヒトパピローマウイルス6型(HPV-6)のE6/E7がん遺伝子を標的とする免疫療法は、HPV-6関連の再発性呼吸器乳頭腫症の治療における外科的介入の必要性を軽減または排除する」と題された論文は、2人のRRP患者のパイロット臨床試験で観察された臨床効果を詳述したもので、Inovioとペンシルベニア大学医学部、ウィスター研究所の協力者によって執筆された。

RRPは、生命にかかわる気道閉塞につながる非がん性腫瘍の成長を引き起こす可能性のあるHPV関連の希少疾患・奇病で、がんに進行することもある。現在、同疾患は治療不可能で、一時的に気道を回復させる腫瘍除去手術以外に手当ての方法がない。腫瘍は常に再発し、手術は通常、1年に複数回繰り返さなければならない。

研究結果は、INO-3106が免疫原性と、細胞傷害性T細胞を含むHPV 6特異的細胞応答の関与と拡大を発現させたことを実証した。同論文はまた、Inovioの免疫療法により、以前は年にほぼ2回の手術が必要だった2人の患者が、この疾患を管理して手術の必要性を大幅に遅らせることができることを示した。1人の患者は1年半以上手術を必要とせず(584日間手術なし)、2人目は2年半以上手術の必要がなかった(915日間手術なし)。

Inovioは臨床試験で、RRPを引き起こすHPV 6を特異的に標的とするINO-3106を使用した。HPV 6と11の両方によって引き起こされたRRPの患者を評価および治療するため、InovioはINO-3107というHPV 6と11の両方を標的とする新たな製品候補を開発中である。Inovioは、INO-3107を2020年前半に、成人、小児両方のRRP治療用の新規ファースト・イン・クラス免疫療法として第2相臨床試験に進める予定である。

Inovioの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJ・ジョセフ・キム博士は「高評価誌Vaccinesが、InovioのRRPパイロット試験の目覚ましい結果を認めてくれたのはうれしい。われわれは、現在の治療の選択肢が繰り返しと侵襲的な手術に限られているRRP患者らに安堵をもたらすため迅速に前進している。われわれは今年、この希少疾患患者の人生を変えるDNA医薬品となる潜在力のあるINO-3107を評価する、第2相ヒト臨床試験を開始するのを楽しみにしている」と語った。

▽RRPについて

再発性呼吸器乳頭腫(RRP)は、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる気道における腫瘍の成長を特徴とする希少疾患(米国での活動症例は推定2万例)である。乳頭腫は良性ではあるが、生命にかかわる重度の気道閉塞や呼吸器合併症を引き起こす可能性がある。この疾患の特徴は、外科的処置で切除した後に乳頭腫が再発する性質があることである。治療せず放置しておいて肺にRRPができると、罹患者は再発性肺炎、慢性肺疾患(気管支拡張症)、最終的には進行性肺不全を発症する可能性がある。非常にまれな症例(すなわち、症例の1%未満)では、乳頭腫ががん化(悪性転換)し、扁平上皮がんへと進行することもある。RRPのその他の症状には、声がれ、睡眠や嚥下の困難、慢性的な咳が含まれる。RRPの症状は、成人よりも子供の方がより深刻である。小児では、この障害は2-4歳の間に診断されることが最も多い。成人でこの障害が最も頻繁に起きるのは、30代か40代である。

▽Inovio Pharmaceuticals, Inc.について

Inovioは、HPV、がん、感染症関連疾患を患う人の治療・治癒あるいは予防、またはその両方を行うための精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。Inovioは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接送達することで、子宮頸がんの70%、肛門がんの90%、外陰がんの69%の原因となっている高リスクのHPV16型、18型を死滅させ、除去する強力な免疫反応を安全に発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。Inovioの最適化されたプラスミド設計と送達技術は、HPVだけでなく、標的のがんや病原体に対する強力かつ完全に機能するT細胞と抗体の反応を絶え間なく活性化することが実証されている。Inovioの最先端臨床プログラムであるVGX-3100は、HPV関連子宮頸部前がんの治療薬として第3相試験に入っている。また、HPV関連のがんと多形膠芽腫(GBM)を対象とする免疫腫瘍プログラム開発が第2相試験中で、外部資金によるジカ、中東呼吸器症候群(MERS)、ラッサ熱、HIVのプラットフォーム開発プログラムもある。パートナーおよび協力者には、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、Coalition for Epidemic Preparedness Innovations(CEPI)、米国防高等研究計画局、GeneOne Life Science、HIV Vaccines Trial Network、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Regeneron(リジェネロン)、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。詳細については、www.inovio.com を参照。

▽問い合わせ先:
投資家向け:        Ben Matone, 484-362-0076, ben.matone@inovio.com
メディア向け:       Jeff Richardson, 267-440-4211, jrichardson@inovio.com

 

ソース: Inovio Pharmaceuticals, Inc.
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