【ナーベレジヌイェ・チェルヌイ(ロシア)2019年8月30日PR Newswire=共同通信JBN】中国最大手の消費者家電と民生用電化製品メーカーであるハイアール(600690: Shanghai)は29日、ロシアのナーベレジヌイェ・チェルヌイのハイアール・ロシア工業パーク(Haier Russian Industrial Park)と洗濯機工場(Laundry Appliances Plant)における生産の開始を発表した。ハイアールの新工場は製造の全工程を通して顧客を工場と結び付け、ロシア、そして中央アジアと欧州の他の国の最大2憶人のユーザー向けに洗濯機を生産することが可能と見積もられている。
Russian Laundry Appliance Interconnected Plantのゼネラルマネージャー、グイウェイ・スン氏は「他の中国企業はこうした工場をこれまで欧州に開設しておらず、この洗濯機工場は他に類のないものだ。われわれはパイオニア企業であることを誇りに思う。この工場によって供給能力が向上し、ロシア市場で高まっている洗濯機へのニーズを満たすよう望んでいる」と述べた。
▽ハイアールは完全な産業チェーンを開発し、ロシア家電市場のさらなる活性化を狙う
ハイアールはエアコン、温水器など他の家電向け生産ラインをこの地域で計画しているため、新しい洗濯機工場は、既に操業している冷蔵庫製造工場と併せてシナジー効果を推進することが可能になる。これによって最終的には、統合された環境に優しい生産チェーンの確立に結び付くだろう。
スン氏は「シナジー効果は現地だけでなくハイアールにも利益をもたらす。現地生産と流通効率の向上によってコスト的なデメリットが大きく改善するからだ」と加えた。
▽ロシア市場の要件と期待に重点を置いた「トリニティー」ローカライズモデル
新洗濯機工場はハイアールの国際的成長における地域モデルに倣っている。ハイアールはこのモデルを、研究開発、製造、マーケティングの「トリニティー(三位一体)」ローカライズモデルと呼ぶ。
ハイアールはこうした戦略により、現地市場で拡大する際には完全な製品サプライチェーンを開発することを目指す。今回のケースでは、ハイアールはロシア人ユーザーの傾向や習慣などの洞察を提供してくれる現地の研究開発員を雇用した。このような全ての取り組みのおかげで、ハイアールはより良く現地市場に適応して優位性を作りだす。その上、ハイアールの現地化がさらに進めば地域経済と雇用率が向上する。
ロシア人ユーザーの間でハイアールの洗濯機が好評な主な理由の1つは、ハイアールは現地ユーザーの実際的ニーズに対応するよう、製品をそれに合わせることができるからである。
この地域でハイアールの洗濯機工場が操業を開始したことは、現地のハイアールの営業担当者に自信を与える。この工場によってハイアールは、現地の営業担当者が頼ることのできる長期的に安定した戦略パートナーへと発展するだろう。
将来的には、ハイアールが持つ異なった分野の8つの製造工場がロシア工業パークに開設される予定である。同時に、家電生産ラインと宿泊、医療、物流、文化センターが組み込まれたこの統合工業パークは、現地の人々に総合的な恩恵をもたらすだろう。
ハイアールの革新的な5+7+Nコンセプトを使って設計されたハイアール・スマートクラウドソリューション(Haier Smart Cloud Solution)は、空気、水、安全、衣服ケア、エンターテインメント、健康、情報の「7」つのホームソリューションを、包括的・直感的なスマートホームのエコシステム向けに、多岐にわたるユーザーのニーズ「N」に基づいてカスタマイズしたスマートリビングルーム、スマートキッチン、スマートバスルーム、スマートランドリールーム、スマートベッドルームの「5」つの生活シナリオにわたって結び付ける。
▽ハイアール(Haier)について
ハイアール(Haier Home Appliance)は世界ナンバーワンの家電ブランドで、世界の市場シェアは10.5%である。同社のブランドには、ハイアール、Casarte、中国のLeader、米国のGE Appliances、ニュージーランドのFisher & Paykel、日本のアクアがある。ハイアールは現在、真にグローバルなスマートホームエコシステムを構築する中で、従来型の製造業者からオープンな起業家精神プラットフォームへと変貌を遂げつつある。
ソース:Haier Home Appliances
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