【蘇州(中国)2019年7月17日PR Newswire=共同通信JBN】ノルウェーに本拠を置く大手太陽エネルギー会社Ocean Sunによるフィリピン初の200キロワットの水上太陽光発電プロジェクトがこのほど、始動した。この共同プロジェクトは、Ocean Sunおよび水上ソーラー設備の建設に使用されるモジュールの大手プロバイダーであるGCL-SIとの間のパートナーシップの一環である。このパイロット設備は、フィリピンの大手再生可能エネルギー会社の1つであるSN Aboitiz Power-Magat(SNAP)の初の非水力発電プロジェクトである。
1170ヘクタールのMagat貯水池にあるこの専用設備は、破壊的な気象条件や強力な台風に耐えられるように設計されている。同プロジェクトは、10カ月続く予備検査を経て、当初はSNAPのMagat水力発電の住宅電力負荷要求に応える。うまくいけば、SNAPは同プロジェクトの拡大を検討することにしており、生み出された電力は同社の再生可能エネルギーの容量および同国のエネルギー安全保障に貢献することができる。
GCL-SIのエリック・ルオ会長は「GCLは世界的規模で費用効率の高い再生可能エネルギーの開発を積極的に進めている。フィリピンでのこの画期的なプロジェクトにおけるOcean Sunとの協力は、われわれが世界のパートナーから勝ち取った信頼をあらためて強調するものである」と語った。
水域上への太陽電池パネルの取り付けである水上ソーラー設備は、新たなチャンスを創る技術として、陸地の需要が多い国々には好都合であると考えられている。フィリピンのアルフォンソ・クシ・エネルギー相は「わが国の電力需要は1万1000メガワットに達しており、水上ソーラーの潜在力はエネルギー供給への待望の後押しとなる」と指摘した。
上海のSNECでのOcean SunとGCL-SIとの協定を通じ、両社は水上PV(太陽光発電)ソリューションおよび水上ソーラー設備向けのPVモジュールの開発で協力している。GCL-SIは高効率製品の研究開発をさらに強化するとともに、太陽エネルギー設備の建設でOcean Sunを支援し、フィリピンにおける急速な経済成長と再生可能エネルギーへの増え続ける需要に対応する。
Ocean Sunのオビエンド・ローン最高経営責任者(CEO)とボルゲ・ビョネクレット会長兼最高技術責任者(CTO)は「GCLとのパートナーシップの構築はOcean Sunにとって大きなマイルストーンであり、大規模展開のための技術の最適化を可能にする。われわれは、GCLをパートナーとして迎えることを非常に喜んでおり、水上ソーラーを次のレベルに発展させることを期待している」と語った。