【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2019年6月10日PR Newswire=共同通信JBN】Inovio Pharmaceuticals, Inc.(NASDAQ:INO)は10日、米国防脅威削減局(DTRA)の医療部門が、Inovioの新しい商用皮内送達装置のさらなる開発に資金を提供すると発表した。DTRAのMedical CBRN Defense Consortiumは、DTRA開発製品を含むInovioのワクチンおよび治療薬の投与に使用されるCELLECTRA(R)3PSPとしてブランド化された小型携帯型電池式皮内装置の開発でInovioを支援するため、814万ドルを提供する。新たな資金は、CELLECTRA 3PSPの開発に加え、この新しい装置を使用した米陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)開発のDNAワクチンの研究にも充てられる。
Inovioの研究・開発担当副社長で同プログラムの主任研究員であるケイト・ブロデリック博士は「米政府がInovioのイノベーションの実績を高く評価し、当社の商用皮内ワクチン送達装置のさらなる開発を支援するためにこの資金を提供してくれていることを光栄に思う。当社のCELLECTRA 3PSPは小型で携帯型の使いやすい装置で、世界中に展開される態勢を整えている米軍部隊から、地元の薬局あるいはアフリカの田舎のような厳しい環境下でのワクチン投与まで、Inovioのワクチンおよび免疫療法へのより幅広いアクセスを可能にするだろう」と語った。
最近のInovioによる臨床試験では、InovioのHIV、エボラ、ジカワクチンの皮内送達は一貫して、高水準かつ強力なレベルの免疫反応をもたらした。PENNVAX(R)ワクチンの皮内送達を用いたHIVワクチン研究で、Inovioは参加者のほぼ100%が抗HIV抗体とCD4+ T細胞反応を示したことを実証した。
このプロジェクトは、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)と米政府との間の、Other Transaction Agreement(OTA)番号W15QKN-16-9-1002を通じて、米政府が資金を提供した。Inovioの装置開発に資金を提供しているMCDCは、商業ソースの最先端の研究・開発を活用するという米政府の関心に応えてつくられた。これはMCDCに、新しい革新的技術を使用した医学的対策を開発する機敏で柔軟な方法を提供している。具体的には、このプログラムは、軍事要員の任務の有効性向上に関連する、米国防総省の将来の医薬品や診断の要件をサポートしている。
▽Inovio Pharmaceuticals, Inc.について
Inovioは、がんと感染症を標的とした合成核技術の発見、開発、商品化に重点的に取り組む革新的バイオテクノロジー企業である。Inovioは独自の技術プラットフォームを抗原シークエンシングと送達に応用し、標的疾患に対する強力な免疫反応を活性化させている。この技術は生体内でのみ機能し、標的のがんや病原体に対する強力で完全に機能するT細胞と抗体反応を、絶え間なく活性化することが実証されている。Inovioの最先端臨床プログラムであるVGX-3100は、HPV関連子宮頸部前がんの治療薬として第3相試験に入っている。また、HPV関連がん、膀胱がん、膠芽細胞腫を標的とした免疫腫瘍プログラム開発が第2相試験中で、B型肝炎、ジカ、エボラ、MERS(中東呼吸器症候群)、HIV用のプラットフォーム開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、アストラゼネカ、Regeneron(リジェネロン)、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ApolloBio Corporation、GeneOne Life Science、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、Coalition for Epidemic Preparedness Innovations、米国防高等研究計画局(DARPA)、国立衛生研究所(NIH)、国立アレルギー・感染症研究所、国立がん研究所、HIV Vaccines Trial Network、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所、ペンシルバニア大学が含まれている。詳細については、www.inovio.com を参照。
▽問い合わせ先
投資家向け
Ben Matone, Inovio, 484-362-0076, ben.matone@inovio.com
メディア向け
Jeff Richardson, Inovio, 267-440-4211, jrichardson@inovio.com